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カーオーディオ用インシュレーター開発中!



 ローゼンクランツがカーオーディオ専用に設計する初めてのインシュレーターです。


 カーの場合ホームオーディオとは根本からして振動の種類や形態に違いがあります。ヘッドユニットから送り込まれる「音楽情報電気振動エネルギー」の他にエンジン振動、また、路面から突き上げてくる振動や車体自身のキシミによって発生する二次振動等、振動の嵐の中にあるようなものです。

 もっと細かく分析すると、隣を走るトラックから受ける振動もあります。そして上下二階建てになった高速道路だってあります。このようにどちらを向いても味方として協力してくれる者は誰一人としていないような状態です。さらにイメージを膨らませば、対向車線を走る車の流れは全くの逆相エネルギーです。考えればアンプやスピーカーにとって休まる時はひと時もありません。

 カーインシュレーターに一番要求されるのは何だろう?

 私なりに出した結論が「粘り腰」です。

 二次三次と襲ってくる振動に対してもう駄目かと思ってもまだ残す粘りです。

 それを満たす為にはどんな素材や構造が必要とされるのか思案しましたが、

 その答えは意外と身近なところにありました。

 もう既に当社で使っているエコブラス=シリコン入りの真鍮です。

 これこそがカーインシュレーターに必要とする要素を満たした理想の素材です。


 基本的には銅と亜鉛が6:4の真鍮なんですが、その中に3%のシリコンが混入してあります。もう既にホームオーディオの方ではBABY(エコ)やCOUSIN(従兄弟)といった製品名で絶大な音の評価を得ているハイテク素材です。

 鳴く鳴かないをグラフ上に描いた放物線分岐点からいいますと、エコブラスは少し鳴かない方に足を踏み入れているバランスです。金属加工業者の言葉を借りるなら切削時の感触が「粘硬い」のです。この言葉の響きに今回のテーマのすべてが含まれています。私にはそう思えるのです。

 図面を書き終えるのに3分と掛からなかったでしょう。

 あっという間にフリーハンドで書き終えたのです。

 こんな時の製品の出来栄えはすこぶる良いんですネェ!。

 この製品の音を聴いたらカーオーディオ業界の人達はびっくりするでしょう。

 
 直径35ミリ、高さ10.5ミリ、肉眼で見たら分かりませんが中央部を5/100ミリだけ高くしてあります。5ミリのネジまで使えるようにセンターの穴は5.1ミリです。一番の肝は底部のアールが2.44ミリ、上部のアールが2.25ミリ、この1/100ミリの振動コントロール技術がローゼンクランツの最大の武器なのです。これによってあらゆる振動を柳のように粘り腰でかわすのです。

 車のタイヤや足回りの設計と似ているかもしれませんね。

 要は踏ん張りと粘りのバランスです。


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