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ネットワークとグラフィックイコライザーの調整



 この1ヶ月チャンネルディバイディングネットワークとグラフィックイコライザーの調整に明け暮れました。息子と二人でとことんやりました。お互いが別々に分かれて調整したものをお互いが一緒に聴くのです。どんなバランスであっても、音楽性を失わない結果になっているのが二人の音作りの特徴であることが分かりました。

 最初は苦労しましたが、次第次第に修練されていく音の方向が両者の納得のいくものでなければなりません。時には多くの冒険もしました。ウーハーのハイカットを80Hzの-24dB、ミッドローのローカットを160Hzの-6dB。この時のミッドローユニットから出た軽く速いパーカッション系の音は特筆でした。難題はこの軽さと速さを兼ね備えながらサブウーハーのエネルギーをフロントとどう繋ぐかでした。

 サブウーハーの受け持ちをうんと低いところにして繋ぐと、フロントのミッドローの音が重たくなり軽快さを失うのです。この二律背反するのをどうモノにするかですが、クロスパターンとイコライジングの合わせ技で操るしかありません。

 他方でセオリーに近い63Hzあたりで両者同じに繋ぎながら、ミッドローのローカットを80Hzから少しずつ高い方へ離して行く組み合わせを試みましたが、あちらを立てればこちら立たずになります。さりとて、世間で言うところの常識に縛られ、小さい枠の中での調整しか出来ないようでは後発の私にとって先を行く人達を追い越す事は出来ません。

 試みる度に音楽性が増してくるように、最後の方では0.5dBステップでは全体のニュアンスをコントロールするには物足りないほどに集中力が研ぎ澄まされて来たのです。 これはローゼンクランツの「歯と歯茎構造」のインシュレーター製作時に、「波動コントロール」と称して1/100ミリの加工差を聞き分ける訓練によって培われたものです。

 コツとしては、コンポーネント機器の事など忘れて、ただ一心に、ミュージシャンのスピリットがスピーカーから出て来るかに努める!。これに尽きます。この感覚を体が知ったからには、カーオーディオにおける今後の音合わせは私にとって大変楽なものになってくるでしょう。


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