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カーオーディオ/イコライザー調整の目の付け所



 サブウーハーとエンジンの音域幅は、排気量やウーハーユニットの口径によって多少の違いはありますが、約40〜80Hzの間で音がかぶります。アイドリング時の700回転から高速走行の100キロオーバーにでもなれば3,000回転あたりまで達します。

 音量差は6dBもの間で低音が増減を繰り返しますので、それを見越した上で調整してやる必要があります。車は走っている時が重要です。従いまして、”走っては調整する”、”調整しては走る”。この繰り返しの中から音楽と車の走りの関係の調子を見る感覚を身に付けるべきです。不思議な事にカーオーディオの音が良くなれば、車の走りの調子も上がってくるのです。

 ピュアーオーディオの業界にいますとイコライザーを触る事は滅多にありません。私の場合もそうでした。ですから、デモカーの音を作るに当たってイコライザー調整には大変苦労しました。東京に居る時は、お台場から羽田までをカーオーディオのテストコースとして走ります。もう既に30回は走っているでしょう。広島に居る時は、東京の湾岸道路とそっくりの商工センターから廿日市の木材港までがコースです。

 私にとってのデモカーは今のところひとつです。たっぷりと音の調整に時間を掛けられる環境にあるのです。思い切った冒険をすることも可能です。ですから、同じ車とは思えないほど別物の音が5つのメモリーにいつもフルにセットされております。そして、徐々に音の完成度が上がってきているのです。

 沢山のカーショップを訪問して、お店のプロの方にも、また、お客様にもじきじきに運転してもらいながらカーサウンドを体験して頂くのです。『「運転しながら音を聴いて欲しい」、などと言われたのは、長年商売しているけど初めてだ!』と皆さん驚かれます。

 非効率かもしれませんが、大変重要な事ではないでしょうか。

 カーオーディオファンのお客さんに喜んで頂くには、そこが一番大切だと私は思います。



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