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完全にブレイクしたPB-BIG
　1個28,000円もする高価なインシュレーターが売れるには、ピラミッドの頂点のマニアの方達を「唸らせなければならない」のですから、それはそれは大変なことです。それがよく売れたのは年末のボーナス時期だけの現象と見ていたら、実はそうではなく年明けからもずっと売れ続けているのです。
CEC TL-1XにPB-BIGを装着

　勿論貸し出し試聴された方は、今年に入っては今のところ100%の成約率です。アンプを換えようが、ケーブルを換えようが、どうにもいい具合に鳴ってくれなかったものが、いとも簡単に軽々と鳴るようになる訳ですから、地獄で仏に出会ったような気分のはずです。それもインシュレーターをスピーカーに、あるいはコンポの下に入れるだけでいいのですから。

　どんなに騒がれてデビューした話題の製品も、最近よく聞く話としては売れ行きが持続しないと言うのです。そういう意味ではローゼンクランツのインシュレーターはじわりじわりと伸びていますので異例といえます。しかし私のイメージとしては何も不思議ではなく順調に行っていると見ています。何故ならば全国でもその商品に実際に惚れ込んで頂いた限られたお店にしか販売をお願いしていないと言うことです。すなわち商品を扱う人の音に対する「マインド」と「愛情」が違うのです。

　実は多くの場合すぐに沢山売ろうとして失敗しているのです。まして、実力の伴わない商品は一時まぐれでヒットが続いても、長丁場においては必ず能力の無さを露呈してしまいます。物がそうであれば人間もそうで、努力をしない者は一言口を開ければ「何かいい物ない？」、「何か儲かる物ない？」と決まって他力本願的に物に頼ろうとします。


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