貝崎さま
今日はバリ島のケチャを聴きました。
楽器を使わず大勢の声だけで構成される音楽劇ですが、
まるで歌舞伎や浄瑠璃と声明が合体したかのような音楽で、
われわれ日本人のルーツのひとつがこの地にあることが確信できます。
百会がビンビン反応します。
続いて同じバリ島の、今度は金属楽器で演奏されるガムランを聴きました。
すさまじい音響。これも仏教の金属楽器の使い方の原点のような音楽です。
もうトランス状態まであと一歩です。
これらの音楽はまさにマエストロにうってつけで、
彼の地の精霊が我が家に降霊したかの如く。
凡百のスピーカーでは絶対望めない音世界を垣間見せてくれました。
驚いたのはそれだけではありません。
次にジャズを聴いたのですが
明らかに普段よりも音が良い。
抜けきっているのです。
恐らくバリ島の音楽をかけた効果でしょう。
和紙で作られたスピーカーが、
日本人の重要な民族的ルーツである、
インドネシアの音楽を再生することによって、
まるで目覚めたかのようであります。
(日本の伝統は神仏混淆ですが、インドネシアでも同じように祖霊信仰と、
後からやってきたヒンズーの神とが混淆して成り立っているようです)。
このスピーカーには大和民族のDNAと魂があります。
優れた日本製の工業製品、
例えば、レクサスあたりに一番かけているものではないでしょうか。
日産GTRは本質をもう少し突き詰めれば何とかなるかもしれませんが、
トヨタは・・・。
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