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フェーズプラグは指揮者みたい


 ----- Original Message -----
 From: Y.E
 To: kaisersound@rosenkranz-jp.com
 Sent: Thursday, November 27, 2003 10:56 PM
 Subject: フェーズプラグ届きました

 カイザーサウンド御中
 貝崎様

 今日19:00頃エボニー製フェーズプラグが届きました。本当に有難うございました。早速取り付けて2時間ほど聞いています。私のスピーカーが本当に活き活きと歌っています。

 今日はスピーカーの下に敷いているボードを取り替えたのです。将来的には貴社のサウンド.ステーションにしたいと思っていますが、今は、お金を掛けずに木製ボードにしようと東急ハンズで、シナベニヤを475×425×21o(正確に切ってくれたので472.5×420で注文すればよかった)4枚切ってもらって、2枚ずつ建築用の接着剤で貼り付けたものです。

 貝崎さんが見たら頭を抱えてしまいそうな代物ですが、一応木は木ですね。勿論、PB、ダディーとスピーカーアタッチメントのお陰なんですが、低音から高音までのバランスと、音質がナチュラルになって伸びやかさが出てこれなら満足と思っていましたら、夜になってから、それはどうせ私の装置はこんなものという諦めで満足していたことを思い知らされたのです。

 フェーズプラグを取り換えてから1時間ほど鳴らしてからの音は、モーツァルトの交響曲39番を聴きました。バイオリンのアンサンブルが美しく響いたのです。アナログのレコードでも美しい音を響かせるのはむずかしかったのに・・・・・。



 ----- Original Message -----
 From: Y.E
 To: kaisersound@rosenkranz-jp.com
 Sent: Friday, November 28, 2003 9:51 PM
 Subject: フェーズプラグその後

 カイザーサウンド御中
 貝崎様

 昨日あそこまで書いて、段々中高音がきついことが気になってきて、書くのを止めました。所要ができてそのままになってしまったのです。

  1. SPボードの接着剤が、まだ良く乾いていなかったこと、
  2. 前のボードより大きくなったためSPの位置がずれていたこと
  3. フェーズプラグのエージングが済んでいなかった。

 この3つによるものでしょうか。

 今日28日は、4時ごろからずっと鳴らして6時ごろになって左のスピーカーの位置をずらしてみました。音がどんどん変わるのが解りました。音のバランスの取れたところで止めました。右のスピーカーは、後ろ壁からの左側のSPと同じ距離のところに置き、内向け角度を調整(音の変化が凄く良くわかるのに驚きです。)。

 凄い大雑把な調整ですが、いずれはもっときちんと調整しなくてはと思いますが、当分動かしたくない気分です。またオイストラッフとロストロポービッチの共演したブラームスのダブルコンチェルトを聞きました。ロストロの最初のソロから気迫が伝わってきました。

 その後にオイストラッフが出てくるとこれも凄い、ただ美しくふくよかな音というだけではなく音楽が迸り出てきます。命がけで演奏しているのが良くわかります。これは演奏家のすぐ傍で聞く音です。きんきんしてうるさい音なんかしません。傍で聴いてきんきんするのは下手なヴァイオリン弾きだけ

 よく、演奏家の近くで聞く音は、演奏雑音などが入ってあんまり音楽的な音とはいえないなどといった事を聞くことがあります。この人が言う音楽的な音とはいったい何なのでしょうかね。

 弦楽器のソロとか弦楽四重奏などは傍で聴くのが一番音楽が伝わってきますね。ただし装置が、マイクで拾った音を正確に再現できた場合に限りますね。このフェーズプラグは、正確な再現プラス命が吹き込まれた音といっても良いと思いました。

 次にアルゼンチンタンゴ.カミニート 前田はるみとオマールバレンテアナログレコードでなくては出ないと思っていた畳み掛けたり弾んだりして、聴いている自分の体まで持っていかれそうなタンゴのリズム感、レコードを超えた?かも。前田はるみの歌の心が即即と伝わってきて、ライブをその場で聞いているみたいです。背中がぞくぞくしてきました。

 後ちょっとずつ、オーケストラものとかオペラなど次々聴いてみると、ピアニッシモでも音が痩せず意味を持って鳴り今までよりボリュウムハ絞り気味なのに、フォルテッシモは際限も無くと思えるほど盛り上がっていきます。

 下はコントラバスから上のヴァイオリンまで弓を当てて音が出る瞬間の再現が凄く良く出て、音楽的な再現を助長していることは勿論、音的にも快感です。金管楽器なんかホーンスピーカーで鳴らしているようなリアルさです。

 椿姫のヴィオレッタのアリアなんて涙が出そうです。

 スピーカーがオーケストラだとしたら、

 フェーズプラグは指揮者みたいです。

 今までろくな指揮者が居なくて嘆いていたところに、

 本当にすばらしい指揮者にめぐり合えて、

 やっと待望の常任指揮者が決まった。

 そういう思いがします。

 
 もっと若いときにこういう音で音楽を聴いて居たらなあと思うのは、単なる愚痴ですね。将来的に、ナイアガラスタンダードをつけたら、もっと温度感が上がってもっと素晴らしくなるのでしょうねきっと!。

 エボニー製フェーズプラグ、

 本当に素晴らしいものを、

 本当に有難うございました。


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