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音楽を聴いて不思議に心休まります


 ----- Original Message -----
 From: E.M
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Tuesday, December 8 2003 14:42 PM
 Subject: ローゼンクランツフェーズプラグ体験レポート


 貝崎様

 私は30年来オーディオを趣味としている現在46歳の男性です。これまでの音の追求は聞こえない音を聞く事が主眼であり、スピーカーはS/Nの良いものが好みです。色々なスピーカーを変遷後、今はB&Wノーチラス802に落ち着いています。

 ノーチラスの魅力は比較的多くの音が出る事だと思っています。さてノーチラスのフェーズプラグの交換により音が変化する事は昔から知っており、私は銅製プラグ(以下銅製と言う)を装着しています。銅のプラグはオリジナルプラグに比べて音が明瞭に聞こえます。

 今回カイザーさんから木製のプラグ(以下木製と言う)を製作されたと聞き、木の響きに関心があった事もあり、試聴に応募しました。試聴の初めのうちは1曲ずつプラグを取り替えて同じ曲を聴き比べました。1曲目はノラ・ジョーンズ。木製は銅製に比べて落ち着いた感じではあるが少しぼんやりした印象です。

 銅製に換えるといつものメリハリのあるボーカルが戻ってきます。続いて遠藤響子や中島みゆきなどのボーカルを聴いてみますが同じ印象です。曲をクラシックに替え少し聴き比べた後、おおよそ両者の傾向が判ったので、プラグの取替えが面倒な事もありずべて木製のみの試聴に切り替えました。


 時間の経過とともに出て来る音が変わって来たような気がしました。何かほっとする音色です。さりとて音の一部がマスキングされている訳ではなく、細かい音も出ています。カラヤン指揮のドボルザークの弦楽セレナーデが実に心地良く響きます。自分のシステムが何か別の物になったような感じです。音楽を聴いて不思議に心休まります。

 ひょっとして、「自分の目指すオーディオの方向が間違っているのではないか?」とも思いました。

 オーディオは心地良く響くべきではないかと。

 この点については自分なりにもう少し整理してみたいと思います。

 オーディオシステムの中で、

 たった一つのパーツ交換が音の質的な変化をもたらした事が驚きです。

 カイザーさんの実力の一端を見た気がしました。

 
 これまでA&Vvillageやwebサイトでカイザーさんの記事を読む事があっても自分で試す事はありませんでしたが、今回の試聴を機会にセッティング等の工夫にも挑戦してみたいと思います。貴重な経験を本当に有難うございました。

 貝崎様の今後の更なるご活躍を期待します。

 E.M


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