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「ナイアガラ St.」と併用で本領発揮 |
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----- Original Message ----- From: "M.K" To: info@rosenkranz-jp.com Sent: Tuesday, December 16, 2003 11:48 PM Subject: RK-PP 試聴レポートです。 貝崎 様 お世話になります。M.Kです。 この度は、 ・ B&W 専用フェーズプラグ RK-PP 体験レポートコンテストに参加させて頂きまして、ありがとうございました。 大変有意義な経験をさせて頂きました。 以下、レポートになります。 ご査証ください。 ● はじめに 本レポートが「コンテスト」であり、かつ、魅力的な賞品が懸けられている以上、 大層な言葉を並べた方がより、賞へ近づけるのかもしれません。(汗) が、少なくとも私はそうまでして、金賞を頂けたとしても嬉しくない。 何故なら、 既に発注済みだからです。(爆)(正確には、RK-PP selected をですが。(汗)) 従いまして、賞狙いのベタ褒めは致しません。 可能な限り、感想と事象を単に書き綴れればと思っています。 まず、私の試聴環境をご案内致します。 ・ 電源タップ:アコースティックアーツ Power Strip ・ トランスポート レビンソン No.37L (with NBS MONITOR 0) ・ DAC:CHORD DAC64MKII (with STAGEIII ハイライナー) ・ プリメイン:RK-PA01 (with NBS OMEGA I) ・ SP:B&W S-805です。 ● B&W 専用フェーズプラグ RK-PP ・ 第一印象(見た目) 思っていたよりも軽く、表面も「木」のままという印象。 「木」単独素材であったなら、 恐らくここまでの興味は持たなかったでしょう。 ネジ部分にエコブラスを使っているとの情報が私の興味を強くそそりました。 エコブラスの「艶」と「木」の温もりと響き、悪い訳が無い。 ・ 第一印象(音) S-805 標準のアルミのプラグと比べると、 音的には大人しくなる傾向。 ジャズピアノの強いアタックでビビって(割れて)いた箇所は割れなくなりました。 だからと言って、トータル的に良いのかどうかは判断できず。 低域の「厚み」と言うよりは、低域の「雰囲気」が増しました。 音が前に出るようになりました。 が、これも出なくて良いところ(?)まで、出てくる感じ。 結果、平面的になる印象。 これを「血の通った音」とするのであれば、 確かに純正は「冷い」となるでしょう。 しかし楽器自体に金属が使われているものに限って言えば、 リアリティやスピード感は純正の方がある気がしました。 (今は確かめようがありませんが、左右逆につけていた可能性高し。(激爆)) 左右のチェックは大事だという例です。(恥) ・ 分析的試聴(第二(?)印象) 日をあらため、純正と RK-PP とを頻繁に取り替えながら試聴をしました。 (以後は、左右正確に付けての試聴です。) 空間感においては、純正と比較して言う程の差はない事を確認。 むしろ、純正が「何となく広がる」に対し、 RK-PP は「スパっと」広がる感じ。 前後左右感も、ベクトルの差こそあれ決して平面ではない事を確認。 純正と比較して、音の「核」がやや低めにシフトします。 意味が分からないと思いますので、(汗) ドラムで言うと、 純正は、スティックと皮(ヘッド)のインパクトの瞬間、皮の音が強い。 ・ RK-PP は、 上記にプラスしてヘッドが波打つ様を感じられるような「皮鳴り」まで聞こえる。 (胴鳴りとは違います。) 胴鳴りはどちらも充分ですが、「皮(ヘッド)鳴り」は RK-PP だけでした。 って、結局わかりづらいですね。(涙) 音の「艶」はやはり大人しめ。 積極的に B&W(しかも S-805)を選んだ私としては物足りなさを感じました。 ・・・さらに後日、結構耳の位置が「艶加減」を左右することに気付く。 ・・・左右はほとんど影響を感じないが、上下は結構、敏感。 ・・・下に行くほど、艶は減少傾向に。 ・・・上で言う、物足りなさを感じた時の耳の高さは、 ・・・バスレフのやや下辺り。(大汗) ******************* もともと私は 804 を使っていて、その際に、 真鍮、ステンレス、銅、真鍮/銅、といった辺りは試した事がありますが、 正直、どれも一長一短で(中には短短も(笑))購入までには至りませんでした。 とは言え、明らかに 804 の純正のプラスティックでは再現できない、 リアリティーが見え隠れしていた事も事実で、 修理パーツとして、シグネーチャー用のフェーズプラグはあるか? と、マランツに問い合わせたほど、 B&W が採用した金属のフェーズプラグに憧れたものです。 (良いか悪いかは、試せてないので分かりませんが。(汗)) そして、どうしても払拭できない「ラジオ感」に見切りをつけて、 (いや、決してそんな事は無いのですが、適切な表現が見つかりません。) S-805 に乗り換えたという経緯がありますもので。(汗) ******************* ・ 試行錯誤試聴 なんとか「エボニーらしさ」も満喫しつつ、 私が望む「艶」「透明感」を実現できないか。 タイトルを付けたわりには、実は簡単に実現してしまいました。 「ナイアガラ St.」 です。 「ナイアガラ St. 」を使用するとアラ不思議、全然満足です。 「艶」「透明感」戻って参りました。 それでいて、キツさは戻ってません。 まさに、いい感じです。 低域の「雰囲気」も密度を増し「低域」になりました。 金属を使用した楽器達も、金属らしさがいい感じで戻ってきています。 うーん。やっぱりオーディオってシステムバランスなんだなぁ。 と、しみじみ。 ・ 総評 結局、どうなの? 私的には? まず、少なくとも私は、 シグネーチャシリーズの高域は嫌いではありません。 比較試聴もした上での積極的な選択です。 ですから、アドオンな変化は大歓迎ですが、 音の傾向を変えてしまう変化は正直、要りません。 私の現在使用しているアンプが、 積極的に「艶」を演出するタイプではありませんので、 RK-PP にはやや高域の物足りなさを感じましたが、 「ナイアガラ St. 」によって気合いを入れられた、 PA-01 が奏でる音には、ちょうど良いようです。 今後、アンプの入れ替えを検討しており、 今よりは「艶」の強いアンプになるでしょうから、 その時には、より真価を発揮するかもしれません。 総評としては、 「血の通った音」を入れてくれれば、 「血の通った音」が出にくい B&W でも出しますよ。 であって、 RK-PP 自身が、B&W を JBL や アヴァロンに変える!! ということではない気がしています。 どうでしょう? 当たり前の話ですかね。(笑) これまた、ご自分のシステムで試される事をお勧め致します。 以上、駄文、長文、失礼致しました。 |
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