トップ情報スピーカー小型2ウェイスピーカーの最高峰に挑戦今回の開発テーマその2・・・生のドラムに迫る音

今回の開発テーマその2・・・生のドラムに迫る音



 押す音と叩く音の違い

 私の耳にとって、普通のスピーカーの音は電気仕掛けで空気を押している感じが否めません。

 それが、今回のスピーカーは空気を引っ叩く音がするのです。

 息を吹き込む音や、擦る音に魅力を感じたりすることは結構あります。しかし、叩く衝撃音の強弱のリアリズムを実際に近い形で再現出来るスピーカーはそうそう有るものではありません。


 脳は叩く音に一番敏感に反応する

 子供の頃、叩いたり叩かれたりの経験は誰にでもあります。その衝撃の強さ加減というものは、誰もが生身で体験していますので、音の種類の中でも脳にとっては一番敏感なわけです。

 人類の祖先はアフリカをスタートにヨーロッパ、アジアへと繋がっています。アフリカのリズムに代表されるように、音楽は叩く音に始り、擦る音へと種類を広げてきました。

 笙や篳篥(ひちりき)、そして胡弓に代表される悠久の流れのような音が、その終点と思って間違いないでしょう。

 人の脳は叩く音に一番敏感に反応します。

 今回は音楽の原点である”叩く音のリアリズム”に注力して設計します。


 オーディオ製品を芸術品のレベルにまで引き上げたい

 測定器で測って物を作ることの限界や空しさを知って欲しい。

 オーディオにとっては人間の感覚に勝る測定器はありません。

 オーディオ製品を芸術品のレベルにまで引き上げたいのです。


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