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天然無垢木で音の感性を磨いた時代 |
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スピーカーの箱を作るとなると、材料のチョイスは大雑把に無垢木、MDF、合板の3つに分ける事が出来ます。
その一つ目は無垢木の集成材ですが、これは過去にジョーダンワッツのユニットを使って沢山手掛けた経験があります。
私が好んで使用したのはハードメイプルでした。今も変わらずオーディオラック等、木製品のほとんどがそうです。その理由の一番は、本物の楽器のような美しい響きにあります。
欠点としては、原価が高いことと歩留まりの悪さで、作る側からすると何度も泣かされたものです。
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MDFの長所である均質性を生かし、圧倒的な音を達成 |
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異分野のテクノロジーを導入しながら、数々の新しい技術や構造を生み出したりして、設計の腕を上げる事に専念しました。
その結果、デッドな音質のMDFであっても、音楽情報の正確な変換機として、無垢木の持つ音色的魅力と同列、若しくは、更に優れたエンクロージャーを作れるまでになったのです。
その数々の技術はこちらからどうぞ。
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今回は合板で箱を作ることに決定 |
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合板の長所は、”適度な反発力”を持っている点ですが、それは音楽にとって欠かす事の出来ない”躍動感”に繋がります。ところが、ある一定以上の力が加わった時には、暴れん坊になる面も併せ持っているので気をつけなければなりません。
特に、縦、横、高さの寸法比が拙い場合に不協和音が発生し、合板のデメリットが顕著に出てしまいます。その現象の主たる原因は、三辺の往復振動の折り合いの悪さにあります。
しかし、リズミカルな周期に合わせ込んでやると、発生するリアクション振動もプラスに転化します。ここらあたりが、近年当社が身に付けた独自の技術であり感性であります。
特に今回のテーマが”生に迫るドラムの音”なので、強く跳ねるぐらいの方が良いわけです。使う材料はこのところ脚光を浴びているフィンランド産のホワイトバーチに決めました。
今までに培ったノウハウをフル動入してチャレンジしたいと思っております。
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