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「STB-7」及び 「Bridge」の試聴結果について



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 From: R.M
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Wednesday, April 15, 2009 11:21 AM
 Subject: 「STB-7」及び 「Bridge」の試聴結果について

 カイザーサウンド
 貝崎 静雄 様

 「STB-7」及び 「Bridge」の試聴結果について

 主題の製品をお送り頂き、誠に有り難うございました。「Bridge」の方は製品及び材質の性格上、貸し出しが出来ないとの事なので、購入しますとご連絡した上で拝聴させて頂きました。

私は最近CDPをこれまでの古い「Esoteric P2S+D3」から、Accuphaseの「DP-700」に買い換えました。その上での試聴です。

 まず「STB-7」についてですが、私がいつも試聴に使用しているヴォーカルの鮫島由美子の「日本のうた」では、「STB-7」を使用してもしなくても音質にそれほど目立った変化はありませんでしたが、強いていえば「STB-7不使用」の方が声が透き通って聞こえました。

 しかしオケの ベルリオーズの幻想交響曲(ゲルギエフ指揮)の「刑場への行進」を「STB-7使用」で試聴しますと、さすがに音は変化しました。

 「STB-7使用」は「STB-7不使用」に比べ、
 @音が柔らかく、丸くなるA自然の音、楽器固有の音らしくなるB演奏が手慣れた感じになり、これぞいつもの「ローゼンクランツサウンド」と感じられる。
 という風になります。

 しかし、「STB-7不使用」の方が「STB-7使用」に比べ、
 @CD本来のデジタル音らしさは残っているものの、音はこちらの方が澄んでいる。また分解能からみると、こちらの方が音が細かく、オケの楽器が相当に分解して聞こえる。従ってA「STB-7使用」にした場合には、音が柔らかく、丸く変化した分だけ、音が一つにまとまって聞こえてしまう感じになり、私が聴くと分解能が「STB-7不使用」よりも減少したように聞こえる。
 という風になります。

 しかし以上のことは「STB-7使用」と「STB-7不使用」とで微差であり、殆ど個人の(私の)音の好みであると思われます。
 以上のような結果であり、私のオーディオ装置では、「STB-7使用」が「STB-7不使用」に比べ格別の優位差を持たなかったので、誠に恐縮ですが、「STB-7」はこのまま返却させて頂きます。

 次に「Bridge」ですが、これが誠に不思議な感じで、設置前よりも音が拡散し、より自然に前に出てくるような感じです。前記オケの ベルリオーズの幻想交響曲中の「刑場への行進」では、弦の低音やティンパニーの音がより身に迫ってくるような感じを受けます。この感じは、 ローゼンクランツのインシュレーターを装置に噛ませたときの響きの変わり様とも又違った、一種言葉に表せない感じです。
 
 以上のような訳で、試聴させて頂いた「STB-7」を購入せず、「Bridge」のみの購入となり、申し訳ない気持ちなのですが、何卒ご了承下さい。

 R.M
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