エクセルオーディオでの二日間にわたるセミナー&カーオーディオクリニックは大盛況でした。一日二回に分けてやりました。その中身は三部に分かれます。


 第一部 オーディオの三要素、”振動”と”電気”と”気流”の話

 カーオーディでは決して味わう事の出来ないピュアーオーディオの醍醐味と、ローゼンクランツの世界戦略モデルでもあるカーディナルスピーカー「The Musicality」を聴いて頂きました。

 この生々しい音には皆さん驚きを通り越して、開いた口が塞がらない様子です。そしてお互いが顔をついつい見合わしてしまうのです。

 特にエクセルオーディオの二階の音響はどこにも無いライブで魅力ある音がします。ここで鳴らすカーディナルスピーカーは圧倒的で、1階に居ると2階で生演奏しているように錯覚し誰もが覗きに行きたくなります。

 何を隠そう当の本人の私が一番驚いているのです。カイザーサウンドの東京試聴室の音なんか、エクセルの2階の音と較べると回転寿司と一流の寿司ほどの差があります。

 http://blog.xcelaudio.com/index.php/200710230000


 前回エクセルの社長がカーディナルスピーカーが完成したら個人的に欲しいというので、約3ヶ月前にそこで同じように鳴らしたことがあります。CDプレーヤーもアンプも12ボルト仕様のカーコンポ用を使ってです。

 その時の素晴らしいサウンドはいまだに私の脳にシッカリと焼き付いております。そんな素晴らしい音を聴いた彼は自分はもちろんのこと、社員の皆さんにも素晴らしい環境の中で豊かな感性を身に付けて欲しいとの願いのようです。

 少しでも良い音をお客様に届けたいという純粋な気持ちは私と同じです。その考えに共鳴し、一生懸命お手伝いしたいのです。そして一ヵ月後には改めてカーディナルスピーカーを納品に伺うことになっております。それも上級機種の「The Maestoro」ですから一体どんな音になるのか楽しみで仕方ありません。

 そんな素晴らしいカーディナルスピーカーを使って、「音のカラクリ」の話を”振動”と”電気”と”気流”の三つに分けて実演を交えながら分り易く解説させて頂きました。

 金属の響きの方向性まで設計に組み込んだローゼンクランツのインシュレーターの威力はすさまじく、側面に刻印されてあるAマークの向きを180度回すだけで、向かい風に出会った如く音が押し戻されるように変化します。

 それを片チャンネルだけやった場合には、スピーカーの結線をプラスマイナスを逆相に間違って繋いだかのような違和感を覚えます。そんな不思議な現象を目の前で実演を交えて体験出来たのですから、参加者の皆さんは得をしたはずです。

 気流の話はスピーカーの位置を前後にずらしながら、直接音と間接音がピタッと揃ってエネルギーが増大した時の音と、お互いが逆相の動きとなって打ち消しあうかのような変な響きの音を同時に体験して頂きました。


 第二部 Music Spiritのデモカーオメガの試聴

 その後Music Spiritのデモカー/オペルオメガを体験して貰いました。このデモカーの目的はバッテリーケーブルの重要性とその能力の違いを知って頂くためです。

 その為に敢えてヘッドは付属の純正のままで、最低限としてドアーにへリックスの13cm2wayスピーカーをインストールしました。

 かつて経験した事のないようなハイスピードでパワフルな鳴り方は誰もアンプが純正のままとは信じ難いようです。「パワーよりタイミングの方が重要なんです」と説きます。

 いくらパワーがあっても当たらなければエネルギーはゼロです。「当たる、当たらないのタイミングの方がはるかに重要だ!」という理屈を分かっていただくのには打ってつけのデモカーなんです。

 市場に出回っているバッテリーケーブルですと大半がピッチャーフライ。良くて内野フライといった感じで受け止めて頂いて間違いありません。スピーカーをボールに、ケーブルをバットに置き換えてイメージして下さい。

 このように沢山のカーオーディオの音を聴くに連れ、ある種共通した鳴り方があるのに気がつくようになりました。それはアンプがスピーカーをタイミングよくヒット出来ていない鳴り方の音です。要するに遅れた低音がかぶっている現象です。

 それはどんな車であっても、どんな機器であっても変わることはありません。まるで、同じ英語を喋ってもそれぞれの国の訛りがあるのとよく似ています。要するに同じような構造をしたバッテリーケーブルでエネルギーを送り込むのですから、アンプもスピーカーもその影響を受けるのは当たり前の事です。

 そんな違いも見逃さず見破ってしまうのは、数え切れないほどのオーディオシステムをクリニックし、そしてセッティングしてきた経験を持つ私の耳だからこそ識別判断できるのだろうと思います。

 12ボルトという厳しい条件の中で僅かの狂いも大きな差となって現れるのがカーオーディオの宿命なのですが、その割りにケーブルを軽視しているのがこの業界の最大の問題点であります。

 信号ケーブルとスピーカーケーブルにおいては、ホームオーディオと共通していますのでどちらでも使えます。しかし、バッテリーケーブルだけはカーオーディオ業界から出たことがない箱入り娘状態です。カーオーディオの問題点を一言で言ってしまうと「バッテリーケーブル分の音」しかしていないということです。

 ですからいくら良いアンプやスピーカーを導入しても、それらが持つ本来の力の10%ほどしか出せていないのが実状です。そんな問題点を根本から解決すべく、ゼロからのスタートで設計したのがMusic Spiritのバッテリーケーブル/Quick Responseシリーズです。正にその名の通り”素早く反応”します。

 Music Spiritのバッテリーケーブル/Quick Responseは、ノイズやストレスに強い上にタイミングがバッチリですから、アンプの出力が小さくてもパワフルなサウンドが可能となるのです。


 第三部 お客さんのカーオーディオをクリニック

 働きました・・・

 働きました・・・

 http://minkara.carview.co.jp/userid/287029/blog/d20080212/

 こんなに連続して集中したのは久しぶりです。スピーカーの加速度組み立てというメソッドを行なったのです。ネジの順番を変えたりスピーカーの取り付けの向きを変えたりだけのことですが、生まれ変わったように素晴らしい音に変身します。

 そんな効果に次から次へと要望が殺到しモテモテぶりは嬉しい事ですが、半端ではなく集中力を必要としますので、その後に襲ってくる疲労感は半端ではなく翌日は12時間位の睡眠を取らなければなりません。

 特に初日の最後にクリニックさせて頂いたセルシオのお客さんはブラックスの最高級アンプとスピーカーの組み合わせでした。その音の激変ぶりにケーブルをMusic Spiritに総入れ換えしたいと相談を頂きました。


 1m当たり15,000円もする4ゲージのバッテリーケーブルに始り、アンプには8ゲージ、ピンケーブルはBasic1、スピーカーケーブルはDouble Acceleをお勧めしました。

 そのこだわりは長さの比率配分にあります。0.785kaiserを1として、全てをその倍数で組み上げる作曲手法であります。音楽のリズムやテンポそしてメロディーを意識してのプランニングです。

 こんなワイヤリング手法を用いているのは世界広しといえども「カイザーサウンド」だけです。こんな圧倒的アドバンテージを持って業界をリードしていますので誰よりも素晴らしい感動が得られるのです。

 こうして音に拘りのあるお店を中心に布教活動を行なっていますので、今口コミで「Music Spiritは凄い音!」だと噂が広がりつつあります。


カイザーサウンド有限会社
担 当
貝崎 静雄(かいざき しずお)
E-mail
info@rosenkranz-jp.com
Hiroshima
Tel 082-230-3456



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