具体的には私の理想とするケーブルは音楽の持つ喜怒哀楽の全てを描き切る事です。しかし、その目的を達成する為にはケーブルメーカーの協力なくしてはどうすることも出来ません。この度は縁あって、三菱電線技術陣の強力なサポートを得られた事がそれらの実現へと繋がりました。
三菱電線には既に高級ケーブルをリリースした大きな実績があります。次は普及価格帯において音の良いケーブルを世に出せば、ローゼンクランツ、三菱電線共にブランド力が更に強固なものになります。
Basic-1は感性と科学の融合によって誕生しました
世の中には音抜けが良くないと感じるケーブルが多いですが、そうした構造のモノにいくら大出力アンプを繋いでも迫力は出ないわけです。また、素材の純度が高いだけでも良い音になりません。ケーブルは方向性やその構造によって音の違いが大きく出ます。特に一番外を覆っているシース材の種類や方向性、厚みはそれらに多大な影響を及ぼします。
幸い当社では物性の方向性を判断する独自のノウハウを持っております。それともう一つの大きな武器は、最小の力で最大のエネルギーを取り出すにはここしかないという、ピンポイントに追い込む「波動コントロール」という技術です。それはエネルギーの加速、失速に関係します。
理詰めの技術者からすると、私の職人の勘や感による手法は信じ難いのかもしれません。でも、音が良いという結果が全てを物語っているわけですから、あながち否定も出来ないのです。
物性の持つ方向性や結晶の配列が音楽性とどう関係しているのか?、今ある科学の力で少しでも証明出来たら社会への貢献も大きいのではないかという両者の思いが一致し、磨きぬかれた職人の匠の技と、科学的なデーターを駆使した技術者とのコラボレーションによる物作りがここに初めて実現したのです。
ただ、この方向性というのはケーブルが出来上がるまでには数え切れないほどのファクターが存在しますので、一度や二度のトライアルですぐに答えが出せるものではありません。根気よくデーターを取りながらその内容を公開して行くつもりです。
今回試みた方向性の管理は以下のようなものです。普通は巻いて巻かれての順番に作業を行いますので、工程数が奇数回の時と遇数回の時とでは方向性が反対になります。世界中で今回のような方向性管理をしたケーブルは存在しないと思います。100万円を超えるような高級ケーブルでも方向性についてここまでのこだわったものは無いはずです。Basic-1はコスト度外視の考えで完成させました。本来ですと1メーターあたり万を超える価格のケーブルとなってもおかしくない代物なのです。
● 必要に応じて巻き戻した上で次の工程に移る。
● 最終伸線時における方向管理。
● 線材の撚り合わせの方向管理。
● 介在材(防振材)の抱き合わせ時の方向管理。
● 紙テープの裏表の方向管理。
● 線材と絶縁材との関係の方向管理。
● 線材とシース材との関係の方向管理。
● 電磁波対策用編組の方向管理。
● 私の予測としての方向性による音の影響度の大きい順番です。
|
1. 線材その物の方向性 2. シース材の方向性
3. 撚り合わせ工程(介在材他)
4. 絶縁材の方向性
5. 編組の方向性
|
|
 |
| 最終伸線時の1本の素線(0.52ミリ)と7本撚りの物との方向性確認。 |
|
|