魅力ある音の再現性について

 今回で2度目となる私にとってのデモカー製作はMusic Spiritケーブルの魅力をアピールする為のものですから、アンプやスピーカーには高級品は使いません。カーオーディオに限った事ではありませんが、「音のカラクリ」を研究してきた立場の私としては、高級機器で組み上げることが高性能な音に繋がるとの「ハード重要説偏重思考」に一石を投じる意味もあります。

 前回のローゼンクランツのデモカーの唯一の欠点は私の職人芸で作り上げたところにありました。それは感覚によるところが大きく人に伝えきれない部分があまりにも多過ぎて他の人によっての再現性が困難な点です。

 今回はそこを反省点とし、誰がインストールしても魅力ある音楽を鳴らせるようにしなければなりません。その為には目で見て分かる数字や構造を中心に設計する必要があります。また同時にそれらの技術を公開するつもりでおります。


 倍音構造が基本の和音設計なる考え方

 基本部分となるウーハーボックスは音の良い長さが簡単に分かる「カイザーゲージ」を使って設計しました。52.5ミリを1倍長とし、奥行きが3倍長の157.5ミリ、高さは8倍長の420ミリ、そして横幅が最大で19倍長の997.5ミリから成り立っております。美しい倍音を生み出す和音構造なのです。

 車の場合そのドアーの形状で大方の音が決まってしまいます。そんな事があっては意図する音を作り上げる事が出来ませんので、何とか良い方法は無いかと一生懸命に考えました。その必須条件となるテーマはウーハーボックスと同じテンポやリズムを奏でるにはどうしたら良いかです。


 ドアー部の難問を解決

 何日もかけて考えた末にひらめきました。ドアーの形状を上回る音の支配勢力を新しく作れば良いのです。そうですカイザー寸法の升を作ればそれが実現するはずです。16センチユニットなら21cm角、13cmなら15.75cm四角です。升の深さは外形で5.25cmです。

 エンクロージャーがこうした倍音関係にあればバイオリンとチェロ、あるいはコントラバスといった関係と同じになるのです。オーディオシステムの音の調和を取るためには何がしかの共通項を持たせる必要があります。その数が多いほど音楽性が高いものになります。


カイザーサウンド有限会社
担 当
貝崎 静雄(かいざき しずお)
E-mail
info@rosenkranz-jp.com
Tokyo
Tel 03-3643-1236
Fax 03-3643-1237
Hiroshima
Tel 082-230-3456



戻る

copy right 2005 Kaiser Sound