中央道の八ヶ岳付近を諏訪湖方面へ向かって走っていた時の事です。速度が100キロを越えるあたりから急激にロードノイズが大きくなり、それにかき消されるようにカーオーディオの音が聞こえ難くなる現象に出くわしました。 東京の湾岸を中心とした道路でヒアリングテストしていた時には全く無かった事です。追い越し車線はそうでもないのですが、走行車線がひどいのです。冬場のチェーン走行によって出来た道路の痛みです。シトロエンXMの時はここまでは感じませんでしたので、最初の内は「この車の特徴かなぁ・・・」と思っていたのですが、犯人は荒れた路面が引き起こすロードノイズでした。 『ちょっとひらめいたので頑張ってみる』。 助手席に乗っていた息子がそう言ってゼロからイコライジングを取り直し始めました。 『声の通りが良くなるようにしてみたけど、どう〜?』。 「良くなったねぇ〜、シッカリ耳に入って来るようになったよ」。 「路面のノイズがすっかり気にならなくなった」。 『今までの400Hzを基軸として調整していたのを800に変えてバランスをとってみただけなんだけど・・・』。 『これだともの凄く速く音が作れるし、楽!』。 『1キロや2キロ、また1.25キロと2.5キロという風にもやってみたけど、音楽の核たるものはどうやら800のように思える』。 『きっと間違いないはず』。
本来は400が基軸で間違いないんだろうけど、2次高調波の800がどうやら分岐点のようです。倍音は高くなればなるほど数字としてのかい離が大きくなるので、その差は私達の耳にたいした違いとして現れ難くなります。方や低い方へはというと200、100、50、25、とどんどん小単位になり、わずかな差が人間の耳には大きく感じるのでしょう。 したがって、800Hz以下はシッカリと正確に基音乗せをする必要があると思います。その後高い方に移り、響きの美しさに目を向け調整するのがマスタリングやイコライジングの極意のようです。 |
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