以前から疑問に思っていた事があります。ドアーのミッドバスユニットはお互いが向き合うようにしか取り付けることが出来ません。なのにツイーターユニットだけはダイレクトに聴き手に向けて取り付けるのが大勢です。これでは両者のピストニックモーションとしての空気の動きは真横からお互いが邪魔をする形になり、まるで交差点で信号が赤にも関わらす横っ腹から突っ込んでくるようなものです。 この方式は一見高性能なツイーターの音として認識しがちですが、それは異質なもの二つが一つにハーモニーしていない状態であります。やけに高音だけが耳に刺すように入ってくる感じがするのはその為です。 それともう一つの問題点はAピラーの付け根に近いところにツイーターを付けますとダッシュボードにも遮られてドアー下部のミッドレンジユニットとの合成波を作る事は困難です。
ツイーターユニットの取り付け場所に関して新しいアイディアが湧いてきました。ダッシュボードに邪魔されないようにツイーターユニットをAピラーの上方1/3〜1/4あたりの所に取り付け、シャワーのように音を降りそそいでやるのです。そうすると眼前で中音と高音とがきれいに溶け合い、その後カプセルのように囲まれた車室空間に心地良い音楽が充満するのです。
とにかくスピーカーユニットからダイレクトに音を聴くという既成概念を頭の中から外すべきです。中高音ユニットの合成波を一つにブレンドした音を聴けるようでなければなりません。その為には各ユニットの波面が出来るだけ同一方向に向くのが理想です。スピーカーが奏でる音は水と油の関係のように分離するのではなく、シェーカーでカクテルされたように満遍なく混ざっていなければなりません。 |
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