音楽の感動が駆け抜ける

Rosenkranzはオーディオで培った技術を車のファインチューニングに活かしています。そのノウハウはイヤフォン&ヘッドフォンアクセサリーにフィードバックされ、微小なスピーカーの振動板から躍動感溢れる音楽を生み出します。

『肉を切らせて、骨を絶つ』・・”政振”

オーディオ振動に対する言葉で、今まで私のイメージにフィットするモノが無く、何かしっくりしていませんでした。

「制振」・・・振動を制する?、違う。
「整振」・・・振動を整理整頓する?う~ん違う。

振動の時間軸の研究というタイトルで、連載で書いているうちに、ある時パッと閃きました。
『これぞ、私のイメージ』である。
それは、『政振』という言葉です。

政治の政、この言葉には、先を見据え、筋道を立てて振動が流れて行く、機能している感じ、みんなで力を合わせて上手くいっている、というイメージがあります。これで私の頭の中には酸素が回り始め、大変スッキリ、爽やかになりました。

振動によって引き起こされた問題は、振動で解決する以外に方法はありません。相撲で時々見かけますが、目の前の白星が欲しい為に、立会いで変化する事があります。その時は勝っても、何度もは通用しません。やはり地道に正攻法で立会いを磨いて行くこと以外に実力はつかないと思います。
ローゼンクランツのインシュレーターは、鋭い踏み込みによって相手のエネルギーを受け止め、瞬時に処理してしまいます。正に『肉を切らせて、骨を絶つ』。迷いの無い、勇気ある戦法なのです。

ローゼンクランツが奏でる音楽の魅力

1. 世界の音楽を完璧に鳴らすケーブルの開発

“世界中のあらゆる音楽を完璧に鳴らし切るケーブル”を作る事が、私の長年の夢でした。教科書で習うような正攻法的思考で作ると、ある表現では優れた能力を発揮しても、対極する表現に於いてはどうしても偏りが出て来るという事実が分かって来ました。そんな行き詰まり感で輾転反側(てんてんはんそく)している時、あるヒントが浮かび上がりました。

それは、ケーブル業界が金科玉条のように掲げて来たノンカラーレーション=(癖のないケーブル)から、「様々な音楽にとっての最適なキャラクターを欠かせない要素として、一本のケーブル内に併せ持たせる」という、これまでのオーディオ界の常識を打ち破る考え方でした。思い切った逆転の発想です。

一本のケーブルが沢山のキャラクターを併せ持っていれば、そこにどんな音楽信号が流れたとしても、それを得意とするものが入れ替わり対応する事によって、常に理想とする音楽表現が可能となります。インピーダンスの平滑化と無誘導状態を保てるオールマイティー型自動制御ケーブルの誕生です。

2. ケーブルとは音楽の感動を伝える物

素材、太さ、長さ、形状、本数、方向性、捻り方、絶縁材、防振材等、オーディオケーブルを構成する要素には以上のような物があり、これらを組み合わせる事で用途に合った物が作られます。

これまでのオーディオ業界のケーブル作りの主眼は、旧来の電気・物理的常識に則った「高性能化」であり、時間軸の一点を切り取った瞬間に於ける静特性の向上でした。しかしそれでは「良い音」を再生する事は出来ても、千変万化の如く動きのある「音楽の感動」を再生する事は出来ません。

本来私達がオーディオに求めるハイファイ(高忠実度)とは、「静特性」に優れた良い音ではなく、動きのある音楽を、その持てる生命の様相そのままに再現する「動特性」に優れた良い音楽にあるはずです。

3. 生きた音楽を求めて「動特性」を徹底追及

「動特性」と「静特性」はケーブルだけの問題ではなく、ステレオを構成するありとあらゆる要素に於いて関係する一大テーマなのです。端的には、測定器で測った項目毎の性能を示すデーターを「静特性」と言い、芸術性とか感動といった測定器では測れないものを「動特性」と呼びます。

その「動特性」というものが、「エネルギーの加速と減速」の関係であります。
物が誕生する順番の戸籍簿管理や方向性の組み換え、捻りのピッチや左右の捻り方向をケーブル内で変化させたり・・・。それこそ”難行苦行”と思えるような数々の試みを繰り返し、エネルギーが最も自然に加速し、かつ減速する、「動特性」の優れたケーブルのあり方というものを模索して来ました。

自然や生命が厳格な法則性の元で営みを続けているように、ケーブル作りの過程でその音の変化を追い求めて行くと、そこに再現性を伴った厳密な法則性を見つけ出す事が出来ます。

科学的常識にとらわれない一見突拍子もないような試みを繰り返し、音楽表現の生命とも言える「動特性」の向上を追い求めて来たのですが、最終的にそこから「再現性や法則性」という科学的考察にたどり着き、それを製品作りの確かな尺度として行かなければなりません。狙い通りの音が作れるレベルにまで昇華する事です。それがカイザーサウンドの旨とする『知行合一』という開発姿勢です。

4. 安いケーブルでも一切手抜き無しのハンドメイド

エネルギーの源である方向性管理に始まり、音楽調和の極みを生み出す戸籍簿管理、色による喜怒哀楽の表現、音を計る物差し「カイザーゲージ」に則ったモノ創りは、感動を生み出す世界で唯一のケーブルであると自負しております。

ハイエンドケーブルからエントリークラスに至るまで、半田の名人による一貫したハンドメイドに拘ったモノ創りは、手にしたその日から貴方に音楽の感動と生きる喜びを与えてくれるでしょう。

カイザーサウンドの格言より抜粋

低音とは一番大事な音から低い方に外れた音であり
高音とは一番重要な音から高い方に外れた音である
中音を基軸に基音倍音を育む音作りをすべきである

オーディオ設計者は音質や性能の追求だけでなく
音楽の芸術性に力点を置く理念追求型であるべき

高価で性能に優れた機器に換えようが
失速のメカニズムが邪魔している限り
気の毒ではあるがその先に正解は無い
政振は先を見据え振動を正す事にある

命と直結する我が本能に照らせば
音の答えは自ずと出るものである

ありとあらゆる間違いを経験して
その道のエキスパートと成り得る

数学は人間の知性を示す世界共通語
運動は人間の健康を示す世界共通語
音楽は人間の感性を示す世界共通語

オーディオの再生音楽は科学と芸術の融合です
数・理・科に於ける間違いから始まっていれば
情・気・術を語るに値するものではありません
好き嫌いや好みは、音楽の体を成したる後の話

顔や姿が似ているよりも動きやしぐさが似ている方がリアルなように
音色や音の迫力よりも時間の流れの中での動作が似ている方が大切だ
位相に正確性を欠くマルチウェイよりフルレンジが有利なのはその為だ

もっと見たい・・・