My EditionMをモディファイ

大当たりのEditionM.
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イヤーパッドを外すとこんな風になっている。
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バッフルパネルを外すと、
ハウジングの中はこうだ。
ドライバーは外周の全域に渡って、
ボンド付けとなっている。
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MMCX端子はパネルの枠に落とし込むだけ。
ガタツキ対策にウレタンが貼ってある。
これは初期の頃には無かった。
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この個体はドライバーの、
エネルギーの方向性が左右で揃っている。

だからAuto Rosenは無くても良いのだが、
振動の抜けて行く速度を、
促進させる効果を狙って敢えて貼った。

音抜けが良くなるとS/Nも上がる。
力強さと繊細な音が両立するのである。
これが俗にいうダイナミックレンジの事だ。
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ステンレス製ヘッドバンドの受け構造が見て取れる。
よく練られたモノ創り構造である。
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3点止めのネジ受けはタッピング。
ネジ山を壊さないように、
指でネジ山の当たりを探るのが絶対条件。
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いきなりドライバーで締め付けない事。
ましてや電動工具を使うのはもっての外。
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パネルのどの部分にストレスが生じているのか?
それを見切ってTriple Accelを貼る。
ガス抜き作業と思って貰うと良い。

構造上大きな振動が発生するユニットの近くから、
ネジ3点止めの頂点に向かって収束しようとする、
振動メカニズムのイメージを掴まないといけない。

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Triple Accelには音の弊害をもたらす事が少ないので、
神経質にならないで先ずは貼ってみる事だ。

ここが怪しいぞと思えば何度も貼り直して聴き比べると、
どこに貼った時にどんな音になったかの違いが見えて来る。


本当に良い音を求めるなら、
時間をおいて何度もトライしてみる事だ。

それはどこ機器に於いても言える事である。
是非ローゼンクランツの、
政振ステッカーの素晴らしさを知って欲しい。

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モディファイした日にちと、
私のサインを入れた。

最後はネジの加速度組み立てを行って、
基本作業は終わり。

この後聴きながら納得の行くまで、
トルクコントロールを繰り返す。