トップ情報その他の製品スピーカーアタッチメントに関する情報>SP-AT(Maximum)という芸術品領域のスピーカーアタッチメント

SP-AT(Maximum)という芸術品領域のスピーカーアタッチメント

SP-AT(Maximum)は、まだ実験段階で正式発売ではありませんが、以下にご紹介させて頂きますY.F様が一番最初にご体験頂いた方です。Limitedモデルと両方のご感想を頂戴しました。感じた素のままが良く表れていて、私自身ステレオの仕事をしていて、報われた気持ちになり、また励まされ、凄く嬉しく思いました。

スピーカーアタッチメントは元々工業製品としてではなく、ローゼンクランツの芸術性を評価して頂くバロメーターと考えております。

----- Original Message -----
From: Y.F
To: info@rosenkranz-jp.com
Sent: Thursday, December 27, 2007 6:01 PM
Subject: RE: 感想です。

貝崎様お世話になります。

スピーカーアタッチメントの件ですが、単純にマキシマムとの差額。 231,000−157,500=73,500円を振り込めばよろしいでしょうか。今回は、現行タイプで私のレベルには十分、予算もだいぶ足が出ていますし・・と考えていました。

聴き始めて3分ほどで、返す気がなくなりました。このまま引き取らせて下さい。というより、外す気も返す気も全くないです、でもお金は払います。という感じです。

貝崎さんが、年末に多忙となった事に、感謝します。しかし、ここに至るまでの経緯がけっこうドラマティックなので、このSP-AT(Maximum)は、出来上がった時から、私の所に来る運命だったかも、と思います。

貝崎さんが、私の耳を過大評価されているので、実際にマキシマムの音を聴くまで、緊張してなかなかリラックスして音楽を聴けないでいました。実は私は、アクセサリーを取り替えて試聴しても結構違いが判りにくい方なのです。

自分の好みの領域に入ると解りやすいのですが、殆どはなんとなく違うかなというくらいです。

Maximumですが、一聴してすぐに、パーフェクトだと思いました。CDスタビライザーの感想で、音楽を3管式のプロジェクターに例えましたが、同じく音の要素をRGBと考えて、今回はこの3つの要素が完璧に1つにシンクロした感じがしました。

すっごく普通の音、色づけも美化も何もしてない、CDに詰まっている情報を完璧に組み立てた・・表現しにくいです。この音を聴くと、デジタルノイズだとか電源ノイズだとかが音を悪くしている原因というのが一般的なようですが、本当は、何かがずれているのが最大の原因じゃないのかと思ってしまいます。

まあ私には理屈は解らないですが、とにかくまず、金属の音が、ちゃんと金属の音として聴こえる所が最初に感激しました。金属は、冷たい、硬くきつい音、無機的・・・という風にいわれますが、私は逆で、鉄などの金属は、人間の生活や進化の中で必然的に生まれてきた物で、文明の象徴だと思います。ですから私は、金属には人の気配や生活感を感じます。金属のそういう部分が再現できているように感じました。

とにかく、さらに温かく柔らかで存在感のある音です。Maximumの音を聴いてしまうと、現行タイプが、オーディオ的に思えてしまいます。イメージ的には、SP-ATはいろんなケーブルをブレンドして作っているそうですが、その長さや方向等を、貝崎さんの計算上と全く誤差の無いレベルまで徹底的に追い込んだのだろうかと想像してしまいます。

最初に、私は音の違いには少し鈍いと言いました様に、違うのは判るのですが、具体的にはそれくらいしか分析できませんでした。音楽として一曲一曲を聴いて感じた事ですが、名前はマキシマム、ですが、私にとってはフレンドリーな感じです。

正直な話、性能差は7万円ではないです。多分2〜3倍ぐらいはあります。なぜフレンドリーかというと、万能だからです。ロックやその他の電子楽器まで演奏者や歌い手の気持ちが乗るようで、何を聴いても楽しい部分を持っています。傾向としてはRGBシリーズのようです。

SP-ATルネッサンス?細かく取り上げると、カナリすごい製品です。一番初めにぞくっときたのが、曲の終わり、1つの曲が終わった瞬間、消え行く瞬間に、心臓を軽くキュッと締めるような快感(表現悪いですね)、そうですね、何かをやり遂げたり、シュートを決めたり、達成感?に近いでしょうか。

現行タイプは、音が前に出てくる時は演奏者の気持ちを強く伝えてきますが、Maximumは、消えていく時にも何かを強く伝えます。さらに、演奏者の腕の動きが見えるような・・だけでなく、部屋の中に人の気配を感じる様な時があります。そして音場は上にも下にも左右にももっと大きく広がる感じです。

まだそんなに長くじっくり聞き込んでいませんのでこんな感じですが、すぐに虜になってしまい、初対面のインパクトを忘れないうちに書きました。しばらく併売という事ですが、私はなるほどと思いました。多くの方の感想を聞く必要があると思いますが、私の理由として、Maximumは技術とノウハウの正常進化+妥協の無い作り込み。と感じましたが、現行タイプとは別のモノという部分もあります。

Maximumを一度聴いてしまうと、現行モデルはどうしても荒削りに感じてしまう程レベルが高いです。ですが、素直にストレートにボーカルや演奏者の思いを、攻撃的なまでに伝えようとしてきます。

Maximumはその点もさらに上をいきます。しかし、Maximumには、受け手(オーディオを聴く側)の気持ちというか状況にも対応?柔軟です。ボーカルや、演奏者、CDを作っているエンジニア達の思いを全く無視して音楽そのものを楽しむ。という事も可能なようです。(ちょっと極端な表現ですみません)

具体的にですが、基本的に両方ともオーディオアクセサリーの究極的製品なので、音楽と向かい合う為の物だと思います。ちょっと試したのですが、Maximumは部屋のBGMとしても楽しめました。音楽を流しながら、何かをする(仕事、読書等)。

現行のSP-ATは音楽が中へ中へとひたすら入ってくるので、音楽を聴くのも何かをするのもどっちつかずになりました。まあ私の場合ですし、普通はメインのオーディオ機器でこういう事はしないのでしょうが、たまたま今回そういう状況があり、へえ〜と思ったので、ちょっと報告です。

ただ、Maximumの進化ぶりが、想像よりかなり大きかったので、中には現行モデルが自分の音楽の楽しみ方に合っている人もいるかもと感じました。

変な文章ですみません。この領域になると言葉にしにくいので、誤解を受けるような表現もあるかもしれません。しかし現行モデルを究極と感じていたので、Maximumには驚愕しました。本当に貝崎さんが、多忙になってラッキーです。まさか両方を聞き比べられるとは・・まだ未発売どころか、未発表の物をこのまま引き取らせていただいてよろしいのでしょうか?念の為、確認してから、残金の支払いとデモ機(現行モデル)の返却をしたいと思います。

 

Y.F

PS  ナイアガラStはまだ繋いでいません。これからやろうと思います。

----- Original Message -----
From: info@rosenkranz-jp.com
To: Y.F
Sent: Tuesday, December 25, 2007 1:32 PM
Subject: Re: 感想です。

Y.F様

製品に関する感想及び高い評価を頂戴し、嬉しく思うと同時に身の引き締まる思いがします。しかし、これほどまでに音の細部を聞き分けられるといいますか、感じ取れる感性の幅の広さは一流のミュージシャンと同じようでさすがの私も驚きを隠し得ません。

とにもかくにも、こんな風に喜んで頂けると、オーディオ製品を設計開発する者として仕事にやり甲斐を持てます。この先、ファンの期待を裏切らないよう、より完成度の高い製品開発を心がけるよう頑張ります。

追伸

それと、スピーカーアタッチメントに関してなんですが、Y.F様にご注文頂いた折は、実は既に最高級グレードのSP-AT/Maximumというモデルの開発を終え、2008年の1号機として年明け早々に発表しようとしていた時でした。

今回の試聴レポートにも書いて下さいましたように、物としての価値とは別に芸術レベル的価値を評価して下さる方達にしか理解を得られない商品である事は私も充分承知しております。

年が明けたらゆっくり作らせて頂こうと思っていたのですが、宜しかったらSP-AT/Maximumをお送りしますので、試聴して頂き、両者を比較検討頂いた上で改めて御判断を仰ぎたく存じます。

本日発送しますNIAGARA St.の中に入れておきますので、是非ご試聴下さいますようお願い申し上げます。また、Y.F様のMaximumに対するご感想を頂けるとこの上ありません。

送り状の番号は次のようになります
http://www.sagawa-exp.co.jp/

・・・・・・・・・・・・

ちなみに発売予定価格は税込231,000円の予定です。
なお、LimitedとMaximumは当面併売の予定です。

カイザーサウンド
貝崎静雄

← Back     Next →