賞を貰う為には、審査員である評論家諸氏宅へ商品を持ち込み、
試聴をお願いしない限りノミネートの対象にすらなりません。
それは、地方の役人が霞ヶ関詣でをするのと全く同じ構図です。
この制度が贈収賄や癒着を生む温床となっているのです。
一同に商品を集めて試聴審査する、
コンテストやコンペティション方式ではないのです。
また、広告主に有利となる編集内容を約束した、
ページを買い取る形の記事広告というのがあります。
広告料に比例した提灯記事や権威付けに惑わされない事です。
決して音が良いとは思えない物でも、
賞が取れると売れる確率が高くなるから各社一生懸命になります。
だから、高い広告料や謝礼を払ってでも権威と賞を手に入れたがるのです。
実力機とそうでない物が玉石混合なので、見極めはとても大変です。
賞に縁遠いローゼンクランツはむしろ誇るべきかもしれません。
自分の価値に照らし、音に感動した時こそ買うべきです
専門誌で評価の高い商品を中心にして組んだシステムから、
"これは素晴らしい!"と思えるほどの音や、
魅力的な音楽に出会った試しが私にはありません。
何故ならば、そこには自分という主体性がないからです。
それはあたかも試験でカンニングしたかのように、
同じ答えのシステムに何度となく出くわす事からも頷けます。
採点する側が気恥ずかしさを憶えるほどです。
評価の高い機器を手に入れる事こそが、
良い音に繋がる方法だと信じて疑わない貴方は、
お人好しであり、相当の重症である事に気づくべきです。
そんな願望の域を抜け出ない、漠然とした思考発露故に、
そのような行動に繋がったのでしょう。
自分の伴侶選びを貴方は他人に委ねるでしょうか?。
有形の魅力、無形の価値をしっかりと掴み、
購入決断の主権を自分自身の中に持たない限り、
真の答えは永遠に出て来るものではありません。