オーディオの究極の目的は、
如何に気流をコントロール出来るかにある。
音楽として美味しい空気のカクテルを、
鼓膜近くでどう創れるかに掛かっている。
その点では鞭のようにしなるBA方式は、
イヤホンの申し子の如く理に適っている。
生楽器の音の走りに似ているからだ。
1cm3あるかないかの真空室みたいな環境では、
大きな振幅など全く必要としない。
大型スピーカーで聴くオーディオの醍醐味とは、
全く別のアプローチの方が良いだろう。
また、イヤホンンでは、
20〜30オームの高インピーダンスが、
生きの良い音を創るには欠かせない。
イヤホン面白いぞ!!
私の口から言える事は只一つ!
ケーブルの完成度はまだまだ低過ぎる!
こう言ってしまうと、角が立つが、
事実だから仕方がない!
敢えて厳しく言おう!
高価なケーブルであっても、
まだ小学生ぐらいであると断じざるを得ない!
これは、イヤホン・ヘッドホン界だけではない。
ピュアオーディオ界の現実はもっと厳しい。
オーディオ技術の中で一番遅れているのが、
伝送系、即ちケーブルである。
この科目が赤点なのである。
ただ、イヤホンリケーブルには可能性がある。
音の影響を受けるファクターが少ない分、
正解に辿り着ける見込みが高いのだ!
ローゼンクランツと言えば、
インシュレーターが代名詞として浮かぶが、
どっこいケーブルも凄いのである!
この10年ケーブルに絞って研究した!
徹底して研究した!
それにしても、音の良し悪しと音楽の良し悪しの、
区別がつかない人が何と多い事か?!
フィギュアスケートで言うところの、
技術点と芸術点と言えば分かって貰えるだろう。
オーディオマニアと呼ばれる人達は、
技術点に偏り過ぎている。
その比率は8:2と言って良いだろう。
音楽を聴くのが目的であるならば、
むしろ、逆の2:8位に意識して丁度良い!
でなければ、音楽家が意図した、
感情表現や情景描写が理解出来ないからである。
音楽家はそれを汲み取る事に長けている。
高性能でないステレオやラジオからでも、
彼らは音楽を心に取り込めるのだ!
故にケーブルに求められるのは、
緩急や抑揚や強弱の表現力である。
音の凄さが際立っている時点で、
そのケーブルは逆に疑うべきなのだ!
素材としては良くても芸術性が足らないのである。
作り込み部分の研究が疎かなのである。
即ち不味い料理と同じなのである。