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アメリカでは音のコーディネーターの存在は常識
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CESのオーディオショー等のブースでのセッティングには、それを専門に請け負う音のコーディネーターがいて、シッカリとしたサウンドを演出しています。
腕の良いプロは何ヶ所も引き受けているので、システムが違っても良く似た音のブースがあるのはそんな秘密が隠されているのです。
日本は進んでいるようでその点は凄く遅れています。メーカーであっても、輸入商社であっても、ほとんど自前でこなしていますが、私が聴く限りそのレベルは相当に低いです。
何故なら彼らは日頃から自社の商品なり、仕入れた商品を売ることに主眼を置いていますので、その商品の性能や良さを分かって欲しいと願う気持ちが強すぎて、音楽を鳴らすことまで余裕が持てないのです。
これはオーディオ誌やレビューアーにも言えることですが、製品単品の音の違いを述べるだけに終わっているのは大変残念でなりません。もっとステレオをトータルとして有機的に語るシーンが欲しいですね。 |
その音をコーディネートする仕事が、如何に重要かということを認識して欲しいが為に、私は10年以上も前から力を入れておりますが、一向にその勢力が増える気配を感じません。
増えるどころか、業界人の士気は益々衰えていく傾向です。
高田総統じゃありませんが、「次の時代を担う勇者よ、出て来いやぁ〜!」と叫びたいです。
もう一つ大事な事が抜けていましたが、アメリカではそのインストーラーと呼ばれる技能職の重要性は、専門店のみならず量販店の売り場にも浸透していて、最高の音楽シーンが用意されています。
そして、納品はもちろんのこと、最後まで責任を持ったグッドコンディションの音を提供する努力をしているのです。本来ならば日本人が一番得意としてきた分野のはずではなかったのかと悔やまれます。
さぁ、さぁ、みんな気を取り直して頑張りましょう。
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