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アナログ ディスク スタビライザー

STB-DAIBUTSU(大仏)

 ローゼンクランツの21世紀新製品第1弾はアナログディスクスタビライザー。世界戦略を目指して、その名もDAIBUTSU(大仏)と命名しました。この商品の音質に付きましては、絶対の自信を持っております。そしてこの大仏にはローゼンクランツのノウハウの全てが投入されており、完璧なモニタリングシステムに於いて、厳しいヒアリングテストを繰り返し、『振動の時間軸』をピンポイントに追い込んでいます。その音を一度耳にした人は、忘れる事の出来ない強い感銘を受ける事でしょう。 大仏写真2
大仏写真1
STB-DAIBUTSU
50,000円
サイズ直径 80mm 高さ 25.6mm
重さ 265g
シャフト有効長 13.3mm
大仏写真3

    あなたの大切なアナログディスクの能力を最大限に発揮するには、ローゼンクランツの(大仏)とアナログディスクインシュレーターPB-LOTUS(蓮)をセットでご使用頂く事を強くお奨め致します。 機器本体自ら発生する振動と、外部から受ける振動を、この事によって完璧なものとします。

ロータスとセットで最大の能力を発揮致します

ロータス写真1 ロータス写真3 ロータス写真2
PB−LOTUS 30,000円 (3個1組) 大仏のシャフトの深さ有効長 13.3mm サイズ 直径 25.2mm 高さ 6.8mm

○ LOTUSはターンテーブルマットをはずしてご使用頂く様、設計してあります。
 ターンテーブルシート(マット)がレコードの音質に思いの外、悪影響を及ぼしています。
 『力のない音』、『抜けの悪い音』、『こもった感じの音』等はマットの影響が殆んどです。
 アナログディスクインシュレーター(LOTUS)をご使用頂く事により、CD並みのダイナミックレンジが得られる 
   と共に、初めて体験するアナログ本来の美しく、魅力のある音楽をお楽しみ頂く事が出来ます。
 レコードを最高の音質でお楽しみ頂く為には、大仏に指紋を付けないで下さい。
 必ず付属のフェルト布にて、大仏のつまみ部分をお持ち下さいませ。  
 写真のLOTUSは撮影用で本来はディスクの下に置いて使います。

   当社ではインシュレーターの無料貸し出しを行なっていますので、ご遠慮なくお申し出くださいませ。 貸し出しページへ
クリック
PB−LOTUS(蓮)

  ローゼンクランツの21世紀新製品第2弾はアナログディスクインシュレーターPB-LOTUS(蓮)。この商品には、大変なノウハウが注ぎ込まれており、ローゼンクランツインシュレーターの最大の特徴である、歯と歯茎とあご骨の理論は勿論の事、金属の自然な響きの方向を、水平、垂直ともに管理して作ってありますので、大変力強く、そしてナチュラルで流れるような音楽を奏でます。『振動の時間軸』、『基軸』をピンポイントにて追い込んで作ってありますので、大変シビアーな使い方を必要とします。その為に特別に、ロータスのセッティングゲージを2枚用意してあります。 ロータス写真2
ロータス写真1
PB-LOTUS
30,000円(3個1組)
サイズ
直径 25.2mm
高さ 6.8mm
ロータース写真3

究極のアナログサウンドを手に入れるには

ゲージ@でのセッティング 大仏とロータスのペアーセッティング ゲージAでのセッティング

 @のセッティングゲージは、振動の基軸を再確認して頂く為の物です。2.5mm刻みで6パターン用意してあります。ローゼンクランツのお勧めポジションは赤色の内側から2番目です。それ以外の所の、振動の山と谷との繰り返しで音の良い所と良くない所がある事をご確認下さいませ。そして、あなたの好みのポイントを見つけ出してください。

 Aのセッティングゲージはローゼンクランツのリファレンスポイントです。低、中、高音が見事なピラミッドバランスで鳴ります。『切れの良いリズム感』、『流麗なメロディー』を味わって下さいませ。それともう一つのセッティングの楽しみは、金属の響きの方向を水平、垂直と管理して作ってある事を利用して多彩な音作りが楽しめると言う事です。

  4通りのセッティング(Aマークの向き ) 


 このように多彩なセッティング例がありますが、(その中でも特にBとCがお勧めです。)これも世界に例のない金属の響きの方向を管理して作ってあるが由縁です。 
 
 ローゼンクランツのインシュレーターの最大の特徴は、力強く流れるように美しい音楽表現が可能なことです。その分ピンポイントの設計をしておりますので、誤った使い方をしますと好結果を得られない事があります。付属の2枚のゲージを正しく使ってセッティングして頂くようお願い致します。尚、不明な点等がございましたらご遠慮なくお尋ね下さいませ。

○LOTUSはターンテーブルマットをはずしてご使用頂く様、設計してあります。
○写真のLOTUSは撮影用で本来はディスクの下に置いて使います。

 当社ではインシュレーターの無料貸し出しを行なっていますので、ご遠慮なくお申し出くださいませ。       貸し出しページへ
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ローゼンクランツ・封印を解かれたアナログディスク再生

川原 映二
独自の振動対策構造を精緻に追及
アナログの音に再考を促す一級品誕生

 
 これは世界に存在しなかった、別格のLPスタビライザーだ。振動と時間軸、そして結晶方向の研究の過程で得たローゼンクランツ理論の集大成であり、精緻の極み、ものづくりへの執念・・・・・見事な完成度である。DAIBUTSU(大仏)が静かに回るとき、アナログの封印が解き放たれる。


ローゼンクランツ
STB-DAIBUTSU
アナログディスクスタビライザー
¥50,000

 
   なぜローゼンクランツのカタログにアナログ製品が無いのか。「DAIBUTSU」の生みの親貝崎氏の答えはいつもこうだった。「アナログは2001年まで封印しておきたいのです。やり残したこと全てを20世紀中にかたづけ、それからアナログ研究には没頭する・・・・・」。
 
  今私が手にしているのは、研ぎ澄まされた輝きを放つ真鍮製スタビライザーだ。歯と、歯ぐき理論のハンダ構造をもち、80mm径、265グラム。しっくりと手に馴染む手ごろなウエイトでヒューマンな感触が好ましい。名は「DAIBUTSU(大仏)」。ネーミングひとつにも並々ならぬ決意のほとばしりを感じる。手本はCDスタビライザー(STB-1)にあるのは明らかだが、高速回転のCDとレーベル文字が見えるほどゆっくりと回るLP盤では、エネルギーとしての音楽情報の流れが異なる。

 ローゼンクランツの拘り「結晶の方向性」というパラメーターも、そのバランス合わせが大きく違って当然なのだ。そこに最も開発のノウハウをつぎ込んだという。この構造で興味深いのは、あたかも城の天守閣のように、外堀と内堀に守られた二重のフィルターがかかっていることだろう。だからハウリングのような外敵の進入にも、センタースピンドルからのコギング(微細振動)にも強い。

 1次、2次の強烈なフィルター作用が働き、その処理レスポンスの速さも折り紙つきなのだ。イメージ的には下の受け皿がウーハーであって、リング状の浮島がミッドレンジ、さらに高域方向(トゥイーター)にかけて、音声が立ちのぼるように美しいカーブを持った取っ手をデザインしたという。

 なるほど「重さで押さえつけるのではなく、振動のメカニズムできちっと解決したい」という思いを叶えた好デザインだ。それにエッジ部の面取り精度が半端ではない。キチンと整数比になるよう各部のアールが割り当てられている。振動の流れをスムーズにする工夫だが、のみならず、1/100ミリの精度で音の波動のコントロールを行い、試聴によって最適(ベストの音がする)のポイントを見出す手法、それはあのPB-GIGで得た深いノウハウなのである。

 DAIBUTSUの台座となるべく、ほぼ前後して開発を進めていたのがPB-LOTUS(蓮)。ワンピースものの、小さな3点支持ディスクインシュレーターだ。もちろん単独で使用しても相応の効果が期待できよう。これがまた”すこぶる”つきの高精度なもの。上がドーム状になっていてしっかり1点支持で受けられるのがポイントだ。金属の響きの方向を水平、垂直方向とも管理している点もDAIBUTSUに準ずる。

   大袈裟ではなく、
  瞬間”耳”から
  ウロコが剥がれ落ちた

 愛聴盤にスタビライザーを乗せた。いったいこれまでの音は何だったのか!大袈裟でなく瞬間”耳”からウロコはがれ落ちた。手持ちのオルトフォンSPUは太い骨格をそのままに音溝の隅々まで音符を拾いつくすようだし、第一おとなしいはずの愛機スペンドールS-100から猛々しい雄叫びが聞こえて、コーラスは天まで届けと壮麗な立体音場を提示する。スクラッチノイズさえ心地よく、その表現力の多彩な文様とDレンジ感に小躍りしてしまった。そう、機器が変わり始めたのだ。そんな力がこのスタビにはある。

 さらにカートリッジをダイナベクターに替え、鈴木勲の「ブローアップ」を聴く。ヒステリックな金切り調だったチェロ/ベースが、ぐっと生々しい厚みを帯び、シンバルなどのシュワ〜ンとくるうねりもまさに生ジャズの音ではないか。スーパーアナログディスクの「悲愴(ジャン・マルティノン/ウイーンフィル)」も、瑞々しい弦のアンサンブルと、ピアノが6つ、フォルテ5つの第一楽章のエモ−ショナルな緊迫感が見事。

 これだけでも凄いのだが、実はターンテーブルのゴムシートが悪さをしていた。LOTUSの出番である。3個は互いに120度になるよう配置するのだが、セッティングのためのゲージが2枚添付され、使い方は意外と簡便。2.5ミリ刻みで6パターン用意され、Aマークの向きをどう並べるか(4パターンの例を提示)によって、音の表情の違いも楽しめる。

 音調は僅かに停滞ぎみだった低域方向の澱みがスッキリし、さらに天井の高さが出て空間がパリッと晴れてくる印象だ。次から次へとアナログを聴きたくなる。ぐいぐいと逞しく、流れるような音楽表現が生まれている。これは文句なしに世界の一級品だ。グロ−バルな評価を受けるべき力作と確信する。貝崎氏が持っているオーディオの達人特有の鋭い感覚とその情熱のみが成しえる技である。その感性と力学設計の直感力が見事に実を結んだ傑作アイテムの誕生である。

オーディオアクセサリー100号より転載

同社独自の研究の集大成が完成
抜群のS/N比を獲得する。
井上 千岳
STB-DAIBUTSU  アナログディスクスタビライザー
ローゼンクランツ ¥50,000

 大変精密に作られたスタビライザーである。素材は真鍮。加工の方向性を全て揃えることによって振動の時間軸を一致させるというケーブルやインシュレーターに関する独創的な研究から生まれた製品だ。表面処理は一切行わず、このため素手で触れることは厳禁。重量は265gとそう重いわけではないが、勿論重さで抑えるという発想ではない。精度が生命という印象である。

*音質をチェックする
 S/Nがよく、静寂感が一気に高まるようなイメージである。弦楽合奏では弦の感触が艶やかで、余韻の通りがいい。滑らかさも増している。またピアノや打楽器のタッチも鮮やかだ。分離のよさも際立つ。真鍮という材質の特質を徹底的に洗い出したような感触。機材のグレードが上がるほど効果的である。

                                               
オーディオアクセサリー100号より転載

お客様の声

 ----- Original Message -----
 From: M.I
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Monday, May 7, 2012 22:50 PM
 Subject: 大仏とロータスのインプレ

 カイザーサウンド
 貝崎 様

 先日来お世話になっております。
 早速ですが、ひとまず、大仏とロータスのインプレを送ります。

 まず、箱を開けて実物を手にした印象ですが、実に美しい。見ているだけでも製作者の情熱と高い志が伝わってくる、工芸品のような上質な出来栄え。技術が結実したものは外観も伴い、内面からにじみ出る美しさがあります。これは、音質を確認するのが楽しみです。

   まず、鈴木勲のオリジナル盤「ブローアップ」です。一聴して、解像度の高さが尋常ではありません。幸い家族が外出していたのでこの時とばかりに大音量にしてみました。

   すると、ジョージ大塚が叩き出すシンバルの音が部屋のすみずみまで響き渡り、天空目指して突き抜けていきます。しかも、すべての一音一音がフォルテッシモで濁ることなくキラキラ輝いています。

 ベースの響きもピアノのタッチも素晴らしく、なんという情報量の多さ、ヌケの良さ、特筆ものです。この音質はF−1マシンのようなダイレクト感です。

 他のアルバムも次から次に聴いてみると、どのアルバムも鮮度が高く情報量の多い再生音が容赦なくフルレンジのローサーを貫通してきます。システムの鳴り方が根底から変革したような、相当グレードの高いプレーヤーに取り替えたほどの効果です。

 そこそこの音質のアルバムであれば、大仏とロータスで再生することでまるでオリジナル盤と見まがうほど高い解像度で楽しむことができます。大仏単体ではあまり音質の向上は見受けられませんでしたが、セットで使うと効果は絶大です。これは、もう手放すことはできません。すぐに購入することにしました。

 私の一番欲しい音質はとにかく解像度の高い、そして音楽性あふれる再生音で、オーディオ的な快感を求めるものではありません。今回購入した大仏とロータスはまさに、私が求めていたものです。

 ただ、あまりの解像度の高さにエッジが効いて、きつく感じるアルバムもありました。大仏とロータスを通してアナログ盤を再生することで、システムの新たな課題が見えてきたようです。

 これは、想定していたことで、それだけ大仏とロータスのクォリティーが高い証です。おかげで、システムの課題はラックの響きの悪さと結論付けることができました。

 この際、ラックの取って付けたようなステンレス製のスパイクベースを取り替える時期が来たようです。いよいよ、以前からこれしかないと計画していたローゼンクランツ製のスパイクベースを購入するときが来たようです。

 以上、大仏とロータスのインプレをまとめさせていただきました

 江別市 M.I

 ----- Original Message -----
 From: W.K
 To: info@rosenkranz-jp.com
 Sent: Saturday, February 24, 2007 1:01 PM
 Subject: RE: 貸し出し品出荷のご案内

 貝崎様

 DAIBUTSUの視聴をさせてもらっている京都のW.Kです。中域の密度、質が素晴らしく、音楽性に満ちた表現に大変驚きました。なんでしょう、響きがとてもいいのです。オーディオ的と言うより、音楽的。聴いていて素直に音楽に感動できるのがなにより素晴らしかったです。

 購入したいと思いますので、送料、支払方法について教えてもらえますでしょうか。試聴品のほうは予定通り26日着で返送いたします。現在マットにはRINGMATを使用しているのですが、次回は蓮を試してみたいと思います。

 このたびはありがとうございました。
 それではよろしくお願いいたします。


 ----- Original Message -----
 From: "H.A"
 To: <info@rosenkranz-jp.com>
 Sent: Wednesday, February 20, 2002 10:57 PM
 Subject: 試聴

  本日三品が届きました。早速<DAIBUTSU>をターンテーブルに。その効果はM様宅で聴かせて頂いた時と全く同様です。音が伸びやかになり、生き生きとしてきます。オリジナルのスタビライザーに替えると、音が詰まるような感じで、丁度電極を逆相にしたのと同じ印象です。これからはもう手放せなくなりそうです。他の二つも大いに楽しみです。

  ただ<PB-GIG>と<PK-P0>を試してみたいと思うのですが、正直その<方向>について理解が出来ておりません。お手数ですが、<PB−BIG>を927に使用するときの<方向>と<PK-P0>の<方向>を判り易くFAXにてでも教えていただけないでしょうか。宜しく御願い致します。



 PB-LOTUSが動くというご指摘ですが、その事がいやな方は薄い両面テープで固定して頂ければ解決いたします。ただLOTUSのAマークの向きによって音楽の表現を換えて楽しみたいという方はカートリッジを交換する事を考えれば遥かに簡単です。趣味のものですからその行為自体を楽しみと感じとって頂きたいですね。

 カイザーサウンド    貝崎 静雄



 アナログ新製品二点、一週間のレンタル感謝します。私、56歳オーディオ人生40年のオジサンです。私の音は自分も他人もベイシー(一ノ関)の3倍位良い音だと思っていたのですが、えらい思い込みでした。これら2点を併用したヒアリングではエネルギーに満ちあふれ、スピーカーの存在はどこにも無く、生のプレイそのものでした。一部の人が好むキレイな弱々しい音とは正反対の音です。ただインシュレーターを3ヶ所にセットする事と、これが自分の不注意で動いてしまった時のリセットの面倒くささ等は何ともやり切れません。この点がクリアー出来れば言う事は有りません。

 A/M


 ----- Original Message -----
 From: "E/H"
 To: "rosenkranz" <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Tuesday, May 15, 2001 2:18 PM
 Subject: Re: 貸し出し試聴希望

   ローゼンクランツ 貝崎様

   DAIBUTSUとLOTUS試聴させて頂き、誠に有難う御座います。両品目とも購入支度存じますので、送金方法をお知らせ下さい。

 試聴結果:私の所有しているレコードプレーヤーはTHORENSのreferenceとMICROのSX-8000?です。THORENSのシャフト長とDAIBUTSUのシャフト長が一致せずDAIBUTSUが浮いてしっまたのでLP→LOTUS→DAIBUTSUの順にセットして試聴しました。比較はTHORENS附属のスタビライザー。結果はカートリッヂを変えた程の大きな変化でした。良くも悪くも、付属品はバランスの整った音でしたが、DAIBUTSUはワイドレンジの所謂Hi-Fiな音に成ります。

 使用方法が貴社のマニュアルに従っていないとお叱りを受けますが、THORENS用にはこれしかありません。貝崎様はEMT使用を想定されDAIBUTSUを開発されたと思います。あるLPは情報量、音楽性共に豊かに再生され(英・仏コンサートホール盤、米コロンビア盤6つ目、米RCA盤シェードドッグ等)、’73年頃からの英EMI盤や英DECCA盤等はCDに近い音と成ります。製品としては発展途上にあると思われますが、コンサートホール盤がこれほど見事な音で再生された ことがなっかたので私の再生装置の仲間に入ってもらうこととしました。

 追伸:入金が確認されましたら、RK-P0の試聴を希望します。現在CDの音を如何にアナログに近づけるか試行しております。

 E/H



 前略

 大仏及びインシュレーターセットの試聴させて頂き心より感謝いたします。私のセットは、プレーヤー・スタービ/TT−1000。アーム・3010R。カートリッジ・光悦/6Mブラック、光悦/ゴールド、オルトフォン/SPUゴールド、SPUマイスターシルバー、エリックローマン/シグネチャー、FR/7F、アントレー/EC25(モノ)。アンプ・オーディオ専科のキット/300B/P.P(WE-300B使用)。スピーカー・ハーベスHLV。という構成で、アンプはプリ、パワーともオーディオ専科のキットです。どうも真空管が好みなので、自分で手を加えてみたかったのです。

 さて、いよいよレコードに針を落とします。まず2000年はバッハイヤーでした。マタイ受難曲を2回聴きに行きましたので、カール/リヒターの抜粋版で聴きます。第1曲 来なさい娘たちよ(合唱第1曲)?・・・・・何か変わったかな、という感じでよく解らないうちに終わる。第4曲 おお人よ、貴方の罪の大きさを嘆け(コラール第35曲)。ここに来て、やっと合唱の緻密さ、エネルギー感、低域の力強さが理解できました。しかし何か金属的な冷たさも感じられる。SideB、1、我が神よお哀れみ下さい(アルト・アリア第47曲)。この曲の名曲中の名曲、聴かせ所です。アルトの歌声は切々と、直接心に響いてくるようで、思わず涙があふれてしまう。書き忘れましたがカートリッジはSPUゴールドです。

 次はモーツアルトのピアノコンチェルト第20番、クララ/ハスキルPf、アルケビッチ指揮、ラムルー管弦楽団。ラムルー管弦楽団の弦の音がこれほど美しいのは初めてです。もちろんハスキルのピアノも本当に美しい、これが本来持っていた音だったのかもしれない。こんな美しい音で録音されていたのだ。

 3枚目は光悦/ゴールドに変えて、エリー/アーメリンクの歌うシューベルトの若い尼層、糸を紡ぐグレートヒュン。この2はカートリッジに難曲で、ソプラノが声を張り上げる個所でビリつきが出てしまいます。しかしこのインシュレーターを使用するとアーメリンクは気持ち良さそうに思いきり声を張り上げます。声の伸びがとても良い。ソプラノがのびのびできる。

 4枚目はキリ/テ/カナワの歌のつばさに、実はこのレコードもビリつきが出る個所があるのです。デジタル録音の新しいレコードなので音の鮮度がとても良い。オケもピシッとしていてレンジも広大、定位も良い。何より澄んでいる、キリも得意になって美声をふりまいている。とても抜けが良い。

 次は、モーツアルトVnコンチェルトNO,3、ムターVn、カラヤン指揮、ベルリンフィル。何よりベルリンフィルのオケの動きが美しい。隅々まで神経が行き届いているようです。そしてムターの弦がそれに乗ってのびのびと泳いでいる。弦のエッジが立っている、切れがとても美しい。

 最後は、最大の難物。モーツアルトのミサ曲ハ短調、カラヤン指揮、ベルリンフィル、このレコードでビりつきが出ないカートリッジはオルトフォンのエリックローマンですが、光悦ゴールドで聴いてみます。やはり合唱のスケールと響きが良いです。そしてソプラノの独唱にも切れがあります。どっしりとした広がりを感じます。しかし残念ながら、サンクトゥスの合唱のオケのfffで少しビリつきが残ります。カートリッジをSPU/マイスターシルバーにしてみましたが、やはり少しのビリつきが出てしまいます。他に原因があるのかもしれません。

 という訳で、少し金属的な冷たい音の感じがあるのですが、LPレコードからとても美しい音を引き出してくれる、このインシュレーターは素晴らしいと思いました。インシュレーターの分だけアームを高くしなければならないので、アームの取り付け部分の高さを何とか調整して購入したいと思いますのでよろしくお願い致します。

 乱筆で読みにくいと思いますが、解りづらい所がありましたらお尋ねください。

 2001年5月4日 H/A

 まとめ(美点)
  • 音が緻密になり、一つ一つの音がくっきりとする。
  • どっしりとした安定感が出る。
  • S/Nが良くなる。(かなり良くなる)
 欠点
  • どことなく冷たい感じの音がする。
  • 6ミリほどレコード面が上昇するので、カートリッジによりアームの高さが不足する(スタービ TT-1000の場合、SPUシルバーなど)。アームの取り付けに工夫が必要になる。
  • インシュレーターが動きやすい。

 -追記- 

 カラスの歌うノルマのレコードでは、本当にすっきりとした緻密な音となり、カラスの声もくっきりと歌います。全く異なるレコードを聴いているようです。でも今までの音も、とてもこの曲には合っているような気がします。アームの取り付け部分の改良と、予算を捻出して購入したいと思いますのでよろしくお願いします。



 使用の感想のコメントをしようと思いお支払い、返送が遅くなり申し訳ありません。

ターンテーブル マイクロ SX-1500FVG
トーンアーム オルトフォン RMG-212i
カートリッジ オルトフォン SPUマイスター
カートリッジ オルトフォン SPUマイスターシルバー
コントロールアンプ ナカミチ  CA-5U
パワーアンプ ナカミチ PA−50CE
スピーカー アルテック マイルストーン 604
 上記システムでジャズを主に聴いております。

 インシュレーター「大仏」の使用効果
  • フルバンドで分解能がよくなった。
  • コンボで各楽器がクッキリした。
  • ボーカルはより自然になった。

  アナログは特に不満もなく満足していたが、「大仏」を使用すると新たな発見があり、特にボーカルは自然になり、肉声を直接聴いてるようで大満足しています。それに比してCD(マランツCD−99SE)は音が滑らかでなく不満です。

 H/H



 拝啓

 ローゼンクランツ 貝崎様

 DAIBUTSU及びLOTUSを早速お送り頂き有り難うございました。DAIBUTSUについては、さるオーディオ雑誌上に広告が記載されているのを始めて拝見し、興味を持ちました。ディスクスタビライザーとしての大きさ(直径)と重さ、セッティングの位置等をInternetで確認し、小生所有のADプレーヤーの附属ゴムマットをふと見たところ、なんと中心部においてレコードのラベルに相当する部分の面積が数ミリ表面より低くくぼんでいるではありませんか。今までなにげなく見、かつ使用していたゴムマットですが、これではDAIBUTSUをセットするとレコード盤の弾圧の為に中心部が沈んで外端部が持ち上がってしまう恐れがあり、カートリッジが使用不能となります。そこで表面面一でくぼみの無い、かつこれまでよりやや厚めのゴムマットを都合してきて、ゴムマットを交換した後、なにげなくレコードをかけてみました。

 かけたレコードはヴォーカルで、鮫島有美子の「日本の歌」(DENON)でしたが、驚いたことに、声が以前より締まっているのです。また伴奏のピアノの音もこれまでよりクリアーに、しかもよく伸びて聞こえてきました。それまで使用していた附属ゴムマットは中心部が低くなっているだけでなく、その他の表面には横に数ミリのきざみの溝(模様)がきってあり、見た目はしゃれて良いのですが、ゴムマットの形状のせいなのか、ゴムの材質や重さのせいなのか解りませんが、とにかくゴムマットを代えただけでこれほど音に変化が出るのであれば、DAIBUTSU及びLOTUSをセットするとかなりの音質変化をもたらすに違いないと確信するとともに、とくにLOTUSについては、インシュレーターをレコード盤の下面に直接セットするという大変ユニークな考えのものだけに、どのように音質変化が表れるのか大変興味が湧き、そこで初めて貝崎さんにお電話した次第です。

 お貸し頂いたDAIBUTSU及びLOTUSを早速セットして聞いて見ました。先ずDAIBUTSUのみ使用した場合ですが、前述の鮫島有美子を聞いた時、それまでとの音質の違いがじんわりと耳に響いてきました。音のこもりが無くなり、声がより澄み、伸びが出てきました。かつ音にふくらみと幅が出たように思います。一方で静寂が際立つという感じで、結果として自然の声により近づいたというイメージです。伴奏のドィチュのピアノの音もまたしかりです。次に小生の愛聴盤の一つであるベートーベンの弦楽四重奏曲「ラズモフスキー第1番」(DENON)を聴きましたが、弦の音が澄み、バイオリンの高音が伸びてきます。またチェロの低音が締まって力強くなりました。結果としてかなり分解能が高まったという感じになりました。

 そこで次にLOTUSです。先ずセッティングゲージ@の赤色の内側から2番目の位置におきAマークはリファレンスポイントAの位置にし、DAIBUTSUもセットして聴いてみました。鳴り出した音を正直に申し上げますと、高音が妙にきらきらし、逆に中、低音は締まった音にならず、いわゆる頼りない音となり、バランスがくずれています。そこでセッティングゲージ@によりLOTUSを少しずつ中心より離しながら最適点を探ってみました。結果として小生のシステムでは黒色の外側から2番目でAマークはBの位置が良いようです。この場合には、高音が細かく、柔らかくなり、中低音も出てきて、高中低のバランスがとれてきました。透明感が増し、音がきれいになりました。しかし、DAIBUTSUのみをセットした場合に比べて音に芯がないために、もう一つ迫力が足りないのです。

 これは小生の音の好みの問題かもしれないのですが、小生の頭の中には一つの仮の模式図があります。趣味のせいでよくコンサートに出かけるのですが、ホールで聴く生の音は、声楽にせよ、オケにせよ音の芯があり、その芯のまわりをCDEFGAHの各倍音が幾重にも取り巻いて一つの音を構成しているという感じを持っているのです。デジタルCDは音がきれいになり、分解能も飛躍的に向上したと思うのですが、音がきれいすぎて芯がなく、かつ倍音が足りないという感が否めません。

 この点ADは、本来の音の他に、なにかもやもやした音が余計に入っているのが倍音のような感じを与えるせいか、録音の良いADならCDよりもはるかに生に近い音が聴けると思っています。これと丁度同じことで、LOTUSをセットした場合、ベートーベンの「ラズモフスキー」の弦の音は、いわゆる「松やにが飛ぶような音」といいますが、その松やにが飛ぶような音の引っかかりがDAIBUTSUのみをセットした時より薄れてしまっており、音に迫力がないのです。

 これはお電話のとき貝崎さんが前もって小生に話してくださったように、スピーカーのTANNOYモニターレッドのせいかも知れませんし、また小生のシステムのセットの仕方が悪いのかも知れません。いずれにせよ小生の好みにとってはもう一つという音なのですが、ただしこの音は他の人にとっては、柔らかく透明で美しいので好きだ、気に入ったという人もきっといるに違いないという感じももっています。レコードは上記の2枚の他にも沢山かけて聴いてみましたが、結論は上記と概ね同じです。

 以上が小生の感想です。そこでDAIBUTSUの方を買わせて頂きたいと思いますので、またお電話致します。なお、別便にてお借りしたDAIBUTSU及びLOTUSをご返却いたします。有り難う御座いました。

 敬 具

 R/M


 From: F/M
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Wednesday, April 25, 2001 6:21 PM

 参りました!

 そちら様からダイブツとロータスが届いて以来数日はアナログ盤を聞きまくっていました。最初に今までの状態でアナログ盤を聞いてから、ダイブツとロータスを付けて再びアナログ盤を聞きました。すると今までアナログ盤を聞いていたときに感じていた不満(力不足、明瞭度の不足など)が見事に解消されていました。しかしディスクマットが悪影響を及ぼしているとは意外な盲点でした。(ディスクマットを買い換えようと思っていたんですよ)。

 ぜひ購入したいと思うのですが、その前にお聞きしたいことがあります。

  1. ローン払いはできますか?
  2. 手入れや保管方法で特に注意することはありますか?

 貴重な機会を提供してくださったローゼンクランツ様に感謝いたします。有り難うございました。

 F/M


 From: rosenkranz
 To: M/T
 Sent: Tuesday, April 24, 2001 1:54 PM

 M/T様

 有り難う御座います。この度のご試聴結果も、大仏については、音の変化を確認出来なかったということですが、恐らく私の経験ではシステムの中に非常にキャラクターの強い勢力がどこかの部分に支配していて、それにマスキングされて反応として出てきにくいのだと思います。このような事には何度か遭遇したことがあります。ステレオシステムが良いコンディションにある場合は、僅かなことにも必ず音の違いとして変化を感じ取れるものです。ちょっとした事だと思うのですが、いつか機会がありましたらお邪魔させて頂いて、そのへんの所をチェック出来たらと思います。そうした経験は、何度あっても私自身勉強になります。今後とも御ひいきにお願い致します。 

   ちなみにM/Tさんのプレーヤーは後付けタイプのバキュームユニットを使用しておられるそうです。そして、ここでとうとう、大仏の連勝記録が42で途絶えました。それにしても私自身これだけの高い評価を頂けるとは思っていませんでした。

 貝崎静雄 


 From: M/T
 To: rosenkranz
 Sent: Tuesday, April 24, 2001 9:43 AM

貝崎さん

  M/Tです。その後も大佛つけたりはずしたりを繰り返し試聴しましたが、残念ながら私の耳が悪いのか、私のターンテイブルが既に振動の問題を解決しているのか、差が検知できませんでした。又先のメイルに書きました如く、PB Babyは中高域の解像度に改善があり、購入したいと思いますので、振込み金額をお知らせください。大物は本日郵便にて返送いたします。試聴の機会に感謝いたします。これからもご指導をお願いいたします。

 M/T


 ----- Original Message -----
 From: "H/I"
 To: "rosenkranz" <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Sunday, April 22, 2001 1:34 PM
 Subject: Re: 試聴レポートのお礼

 貝崎様

  ご親切なご返事有り難うございます。LPの一枚一枚が生き返るような感じで楽しんでいます。輸入レコードに多い盤のそりもあまり気にならない鳴り方です。
  LPレコードのあれだけのダイナミックレンジで録音されていたのかとおどろく始末です。また、録音の悪さもはっきりわかります。さらに聞き込んでみたいと思っています。ご健闘を祈ります。

 H/I


 ---- Original Message -----
 From: "rosenkranz" <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 To: "H/I"
 Sent: Friday, April 20, 2001 10:40 PM
 Subject: 試聴レポートのお礼

 H/I様

  ご丁寧な試聴レポートを頂きまして、大変有り難うございます。ローゼンクランツの製品が少しでもお役に立てたのであれば、嬉しく思います。ただレポートの内容から拝察させて頂きますには、CD再生において、音楽性に物足りなさを感じておられるようですが、実は私もH/I様と同感であります。ありますというより厳密にいいますと、ありましたというほうが正しいかもしれません。

 なぜならば、私の立場としては、物を作ったり、販売したりする立場にあるものですから、ましてや、20年近くも前から、業界としてはデジタルで記録をし、販売をするというスタンスをとっている限りにおいて、実際にはアナログの方が良くても、簡単にはそういいたくなかったところがありまして、そのデジタルに於ける、問題点を何とか見つけだし、少しでもその謎を解き明かしたいと思って、約8年間個人的にアナログに封印を敢えてし、20世紀一杯はやってきました。そして私なりにその事についてほぼ納得いくところまで出来たという気持ちになれましたので、今回のアナログディスクスタビライザー(大仏)を開発する気になれたのです。

  振動の時間軸という言葉をかなり前から使いながら、研究をしてまいりまして、限りなく細分化していき、現在では1/100mmの精度で、波動コントロールが出来るようになりました。それでもなおアナログの滑らかさには敵わないのですが、可能な限りアナログの音に近づけたと自負はしております。いったん元の姿と違う形にしたものを、元に戻すという事がなんと難しいのか、嫌というほど知らしめられました。

 そのことを私自身証明したいために、振動で記録をとった物を、正に振動によってピックアップし、伝送、増幅、変換をやってのけるか。ある意味この自然な方式(アナログ100年の歴史)の中で、レコードの盤上の不要振動をどこま取り去ることが出来るのか、ガラス張りのように結果が出るはずです。そのような中での開発と相成ったわけです。そして有り難いことに、今日現在(4月20日)貸し出し試聴者41人の方たち連続で購入して頂くという信じられない結果が出ています。この結果そのものが、ステレオ再生に於ける、あらゆるノウハウとして生きてくるのです。そんな訳で、CDに於ける音楽再生に少しでも疑問なり、不満をお持ちでしたら何なりとご相談下さいませ。

 貝崎 静雄



 カイザーサウンド  貝崎 静雄様

 前略 このたびはSTB-DAIBUTSUおよび、PB−LOTUSお貸しいただきましてありがとうございました。5日間の試聴の感想をご報告申し上げます。電話でもお話しましたように、私がカイザーサウンドの製品に興味をもったのは、STB-1の作り出す音によってです。ざわざわした販売店の店頭でSTB-1を試聴したのですが、30秒ほどで、これは並みの製品ではないと直感しました。早速買い求めて、自分の装置でじっくり聴きこみ、STB-1の作り出す音質の音楽性にすっかり心を奪われてしまいました。

 そのカイザーサウンドがこんどはアナログディスクのスタビライザーを開発されたことを知り、心が騒がないわけにはゆかなくなり、試聴貸し出しをお願いした次第です。まず、STB-DAIBUTSUのみを試聴しました。残念なことに、STB-1のときに感動したような驚きはすぐにはやって来ませんでした。しかし、じっと聴き込むうちに、滑らかな音の流れの中に、じわじわと音楽の滋味が溢れ出てくることを感じるようになりました。

 STB-1とSTB-DAIBUTSUとではどうしてこんな違いが出てくるのであろうか、考えざるをえません。そして、それはこんなことではないかと思うに至りました。理想の音質を100点とすれば、CDの音は今やっと70点ぐらいのところに達したところで、STB-1によってそれが80点をつけてもよいところまで前進したのに対して、歴史の長いアナログの音は、よく調整された装置であれば、すでに90点くらいの域に達しているので、STB-DAIBUTSUによって92点まで高まったのだ、という解釈です。

 つぎに、PB-LOTUSを試すことになりました。推奨されるリファレンスの位置で試聴しました。出て来る音に愕然としました。確かにダイナミックレンジは驚くほど広がったのですが、まるで初期のCDの音のような、喧しい音になったのです。これは多分ターンテーブルの素材の固有振動が乗ってしまったのではないかと推測しました。これでは80点を割り込む音だといわざるをえません。あなたからの電話があったのはそのときです。あなたのご見解では、金属同士が喧嘩をして、波形の山と山、谷と谷が重なりあって、そんなことがおこるので、テイッシュペーパーを一枚かましてやれば、じっと聴き込むうちに、喧嘩がおさまり、お互いのよさを認め合うようになるということでした。

 実を申しますと、私はそんな比喩的なコメントには半信半疑のまま、テイッシュペーパーを、指示されたように使ってみました。そしてびっくり仰天しました。スーッと騒がしい音の歪が9割がた収まったのです。出て来る音の何と生々しく、しかも滑らかな流動感が溢れていることか。これだと97点はつけられると思いました。しかし、これは室内楽曲、独奏器楽曲、独奏声楽曲にかぎる評価であって、すべてのジャンルに当てはまるものかどうか、確定的な判断はできませんでした。

 PB-LOTUSをリファレンスの赤丸の位置に固定し、Aの方向を色々に変えてみました。著しく音が変わるのには驚きました。解ったことは、レコードによって最適なAの方向が変化するということです。大雑把な言い方をすれば、ご指定の4通りのセッティングのうち、ソロボーカルやピアノソロなどはAが最適、ヴァイオリンやチェロとピアノのデュオなどではAをAの位置から反時計方向偏角10度〜15度回転させた場合、弦楽四重奏では同じく偏角20度〜25度回転させた場合などが最適であるように感じました。しかし、演奏楽器をそれ以上増やした場合については、私の感性では納得のゆく結論をえられませんでした。事にゆれの大きいレコード外周部において、残念ながら非常に悪い印象のケースも生じるようです。

 最適なポイントがただ1点、その両側に不安定領域が広がるという、いわばナイフエッジの均衡はオーディオ的には大変興味深いが、気軽に音楽を楽しもうという向きには、少々手に余るものです。要するに、これは使いこなしの大変難しい製品だというのが、今のところの私の結論です。大変失礼な言い方になりますが、もっと気楽に、ユニバーサルに使える製品にいま少し完成度を高めることができればありがたいものだと思います。

 以上何かと勝手な印象を遠慮なく申し上げましたが、何といっても弦楽四重奏を聴いたときのPB-LOTUSの魅力が耳の底に深く残ってしまって、もうそれから逃れることは出来なくなってしまいました。そこでSTB-DAIBUTSUPB-LOTUSの両方とも販売店で購入します。そしてPB-LOTUSは、まだ使いこなしの盲点があるかもしれないので、気長にさまざまなトライアルを続けることにいたします。お借りしたSTB-DAIBUTSUとPB-LOTUSは、同封便にてご返却申し上げます。

 ひたすら音楽を愛する老書生の妄言、お気にさわることを申し上げたかもしれませんが、どうかお許しください。

 平成13年4月12日 S/Y



 *S/Yさんは、かの名機=グッドマンのアキシオム80を使っておられるとの事です。大変反応が速く、能率の高いスピーカーですのでチョットした変化でも良いも悪いもすぐ出てきますので、大変ハンドリングの難しいスピーカーです。その代わりツボにはまったらこの上ないという所も持っているわけです。PB-LOTUSもそう言う意味では同じですから、この二人が果たしてどのような形でお互いが結果を出すのか大変楽しみです。

 貝崎静雄



 ローゼンクランツの貝崎さん

 DAIBUTSUの使用結果を報告します。

  1. スタビライザーなし
    • 全体に音の輪郭が甘く、締まりが無い。
  2. トーレンスのスタビライザー
    • スタビライザーが重過ぎるのか、音楽のリズムが重くなり、躍動感が無くなる。
  3. オーディオテクニカ AT-618
    • 低域は締まりリズムは良くなるが、少しゴムっぽい音になる。
  4. DAIBUTSU
    • きりりと全体が引き締まり、ウッドベースの粘り具合も程よく、ダイナミックレンジも伸びて、シンバルの倍音も良く出る。

   以上の結果で、DAIBUTSUが一番音楽を生き生きと楽しく聞かせてくれると思います。

 Doug T.


 ----- Original Message -----
 From: "T/H"
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Wednesday, April 11, 2001 2:37 PM
 Subject: 貝崎様へ T/H

  カイザーサウンド 貝崎様

  DAIBUTSUとLOTUS,、凄いです。

 これほど見事に音の良くなるアクセサリーは初めてです。SN比が良いと思っていたプレーヤー(CEC-FR LX-1)ですが、まだまだ多くのノイズを拾っていたことがよくわかりました。くっきりと縁取られたようにスピーカーの前に現れる音像は、見通しの良い音場にしっかりと定位し、エネルギーに充ちています。聴きなれたディスクも盤が変わったかのようで、時間のたつのもわすれ次々とレコードを聴いてしまいます。

  溝に刻まれた音の記録だけを忠実に取り出すとこうなるのかという、まさに目から鱗の落ちる体験でした。これとおなじグレードアップをアンプやプレーヤーだけでするとなると、とてもこの値段ではできません。即決で買いです。LOTUSのセッティングは2、の凝縮された音が基本的には好みです。ソースによって使い分ける楽しさもありますね。

  貝崎さんはローゼンクランツ製インシュレーターの「エネルギー」についてお話くださいましたが、私にはこのDAIBUTUからでる「気」を感じることができます。水平に置かれたDAOBUTUの中心のつまみから天空に一直線に駆け上っていくプラスの気のエネルギーを感じます。それはまるで地球の重力線を指し示しているようで、つまみの中心線が鉛直方向に一致したときに起こります。ですからターンテーブルなどDAIBUTUを置く場所は水平でなければなりません。また、このとき円盤の縁からも放射状に気のエネルギーが出て部屋を満たしてくれるようです。こんなことを書くと、何を馬鹿な事をと言われるかもしれませんが、私には事実感じられるのです。

  貝崎さんの情熱と執念が生んだ傑作スタビライザーDAIBUTUは、レコードを聴かないときもしまわずに私の机の上に置いてあります。その後送って頂いたPB-REX(A)もすばらしいです、スピーカーだけでなくアンプやCDプレイヤーに使っても同様の効果があり、この音を聴いてしまうと前に戻れなくなりそうです。
  少しずつ導入してグレードアップを計りたいと思っています。

 返却が遅くなっていて申し訳ありません、そろそろお返し致しますがスピーカー用にインシュレーターを頂きたいと思います。また後で御連絡いたしますのでよろしく。


 ----- Original Message -----
 From: U
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Wednesday, April 04, 2001 11:05 AM
 Subject: ありがとうございました。

 先日は、ロータスと大仏の試聴し購入させていただきまして、ありがとうございました。アナログ独特な音の曖昧さ、濁りがまったくなくなるので驚きました。レコードのターンテーブルシートが如何に音を濁らしているかが、よくわかりました。気になった事として、ややハウリングを起こしやすい事です。音源によっては音の重心が少し上がり気味になりますが、手持ちのスタピライザーでチューニングしています。アナログの新しい可能性を発見することができました。どうもありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。

 U


 ----- Original Message -----
 From: M/H
 To: rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp
 Sent: Tuesday, April 03, 2001 6:51 PM
 Subject: DAIBUTU,LOTUSの試聴感想

 主として5,60年代のJAZZを聴く1-4の各セツテイングを試聴、やはり推奨の3が抜群、特にPIANO TRIOは切れがよくなりDRUMSのタツチは鮮やか。またVOCALも良い。全体にS/N比がよくなり、各楽器の分離の良さが目立つ。近い将来購入したい所存。 尚本日返送

 H



 ローゼンクランツ殿

 この度は、スタビライザーとインシュレーターを早々に送って頂き、誠に有り難うございました。早速、試聴させて頂きましたが、思っていた以上にきれいな音がスピーカーから出てきましたので、大変びっくり致しました。2年前より、ARKIVとLINTOを使用していまして、そのときも大変きれいな音に驚きましたが、今回もそれ以上に驚きを覚えました。色々とセッティングを試みましたが、やはりカタログに有ります4通りのセッティングの中で3が一番私に合っていると思います。

 クラシックのバイオリンの音が本当にきれいになり、音を伸ばす所など流れているようです。ポピュラーのストリングスも、今まで以上に気持ち良くきれいに流れています。ピアノも、抜けが良くなり、今まで別に気にはなりませんでしたが、こもり気味が全くなくなりました。

 コンサートへひんぱんに足を運ぶのですが、そのときの鳥肌が立つ感動を、今回も何度となく味わう事が出来ました。3月23日に頂いたのですが、夕方からトライをしてすぐに聞き惚れてしまいました。気がついたら何と、早朝の4時を回っていました。レコードのあの曲もこの曲も聴いてみたいとの、思惑にかられ数100枚レコードがありますので、これからどれ位日数がかかるのか。今日3月25日も朝から聴き惚れています。今回送って頂いた物は、グレードアップしたセットを購入し聴き始めるのと違って、エージングをする日数がなくて済み、すぐさま音に反映してくれる事が、気分的にいっそううれしく思いました。

 以上つたない文章ですが、私の感想を書いてみました。大変有り難うございました。

 なお、私のセット内容を書いておきます。

EXCLUSIVE P-3a
LINN ARKIV
LINN LINTO
ESOTERIC P-0バ−ジョンアップ
ACCUPHASE DC-91
AUDIORESEARCH リファレンス−1 VT-200X2台
INFINITY IRS-BETA

 2001年3月25日   S/K



 ローゼンクランツ様

 考えてみますとオーディオ音楽の世界は、振動に始まり振動に終わる世界です。その過程においても、複雑に振動が絡まりあう。電流が流れれば、振動が発生し、物が動けば、また振動、空気の振動等。ローゼンクランツ様の考え方が解る様な気がします。

 実際、ダイブツには、お・ど・ろ・き・ました。『ピュアオーディオの世界ぐらいシビアーな世界は無い』

(追)

 私は、現在真空管アンプ(プリ、パワー)を使用していますが、球のアンプは振動の塊と思われますが、この振動を取り去る(制振)製品を作ってください。オーディオ歴は約25年です。



 KAISER SOUND 様

 前略

 このたびは、おもしろい商品を試聴させていただき、有り難うございました。お電話で申し上げたとうり、PB-LOTUSについては、私の装置ではあばれてしまい、音楽を落ち着いて楽しむには少々向かないようです。スタビライザーの「大仏」だけ使用した場合は、いま使用しているものと比べ、ぜんたいのバランスが少し高めになりますが、きれいでニュアンスも豊かな気がします。そこで「大仏」のみ購入とさせて下さい。代金とPB-LOTUSを同封させていただきますので、よろしくお願いします。

 草々  三月十九日 K/I


 ----- Original Message -----
 From: M/K
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Monday, March 19, 2001 10:14 PM
 Subject: DAIBUTU&LOTUS

   オーディオは何をやっても音が変わりますが、変わったような気がするのと、変わった、ではおおきな違いがあると思います。今回、大仏と蓮を貝崎さんから試聴で借りて私のプレーヤーにセットしましたが、長年アナログを聴いてきているので期待はしていましたけど、音がでるまでは変わったような気がするんじゃないかな、と思っていました。でも、私はPB-BIGやPBーREXなどでROSENKRANZの『音が変わった』を知っていましたが・・

   針をレコードに下ろして、音が出た瞬間インシュレーターの時と同じで、なんでこういう音が出るんだろう、私が考えてもわからないので、理論的な事は貝崎さんにまかせて、音に関しては初めて聴いたアナログの音です。メリットがあってデメリットがない音でした。レコードを見ると、まるでUFOが回ってるような感じに見えますが、見慣れてくると中々おつな感じです。表現するのがむずかしいですけれども、こういう音がほしかったというのが正直実感いたしまして、早々に貝崎さんに電話をして試聴で送ってもらいましたが、送り返せませんという電話をしました。音が変わったような気がするじゃなく間違いなくアナログの出したい音がでる商品だと私は思います。貝崎さんがやっているように、私もこれからミリ単位動かしながら自分の音を見つけたいと思っております。

 M.K


 ----- Original Message -----
 From: A/A
 To: rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp
 Sent: Tuesday, March 20, 2001 10:57 PM
 Subject: 大仏

 KAISER SOUND様

 大仏の試聴ありがとうございました。いろいろのレコードを試聴して見ました。たいへんすばらしい。

 この際、購入したいと思います。できれば、今試聴しているものをそのままいただきたい。よろしければ、代金の振込みについてお知らせ願います。

 A/A


 ----- Original Message -----
 From: A/A
 To: rosenkranz
 Sent: Monday, March 19, 2001 12:24 AM
 Subject: Re: 貸し出し試聴希望

 ローゼンクランツ様

 大仏を試聴させていただきありがとうございました。以下に感想を書きます。

 最初に、大仏のみを、ターンテーブルマット(@jp201、Aプレーヤー付属のもので1より硬め)に乗せて試聴しました。
  • @では高域がきつめになりました。
  • Aでは高域は@ほどきつくはありませんでした。中、低域はいずれも厚くなり好ましい響きでした。全体としては、高域の不満と、中、低域の良さが感じられ、使用するかどうかを考えると悩ましい。
  • 次に、インシュレーターを加えて試聴しました。これはすばらしい。響きのよさ、音の厚み、それに抜けもよくなり、情報量も見違えるほどでした。ただ、レコードによっては、合わないものもありました。

 使い勝手ですが、私のレコードプレーヤーは、置き場所の都合で胸の高さにあるため、インシュレーターの位置決めには手間がかかりました。もうひとつ、指紋がつかないようにとのことですが、今回はお借りしたものですのでフェルトでつかんでいますが、自分の物だったらもう少し自由に扱いたい。と申しますのは、フェルトでつかむと、アームの上に落とすのではないかと心配ばかりしていましたから。友人にも試聴してもらいました。友人たちの意見も私と同じでした。すばらしいアイデア商品であると思います。あと2,3日試聴させてください。

 A/A


 ----- Original Message -----
 From: "M/H"
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Tuesday, March 13, 2001 11:48 PM
 Subject: 大仏と蓮の感想

 貝崎様、

  「DAIBUTSU」と「LOTUS」は、ローゼンクランツと付き合い始めてから受けた数々の衝撃の中でも、間違いなくトップ3に入るものでした。また、値段を確かめる前に買う決心をしたもののひとつでもあります。しかし、これについて詳しく語らせて頂く前に、私とローゼンクランツの出会いから紹介させて頂きます。

  初めてカイザーサウンドの貝崎さんとお会いしたのは5年前、秋葉原のあるオーディオ店の奥の一室でした。そこで彼が主に行っていたのは、PB-REXインシュレーターのデモでした。インシュレーターの上下、前後などの方向が変わると、いかにそれが音に影響を与えるかを力説されていました。そのデモが終わった後少しばかり立ち話になり、その当時私がB&WMTX805の下に使っていたTAOCのスタンドの各部品の方向性を見てくれるということになりました。

  半信半疑で、スタンドを分解し、カイザーサウンドに送ったところ、しばらくして全ての部品について上下、前後、左右の方向を指示して送り返してきました。見たところ天板と底板の上下方向以外はほとんど間違っていたとのこと。早速指定された通り組み直し、805を乗せて鳴らしてみたところ、これが何とビックリ。まるっきり鳴りが違う。伸びやかというのか、屈託が無いというのか、濁りが無いというのか、とにかく見違えるような鳴りっぷりです。ビックリして貝崎さんに電話をしたところ、彼が丁寧に説明してくれたのが、「全ての物質には方向性があり、その方向性を全て揃えてあげることで、音は本来のエネルギーと響きを持つ」この第一の衝撃以来、ローゼンクランツとのお付き合いが始まったのですが、見る見るうちにPB-REXを始め、各種ケーブル類など、ローゼンクランツの製品が我がオーディオシステムに組み込まれて行くことになりました。

  しかし中でも忘れられないのが、あのスピーカーアタッチメントの衝撃でしょうか。その日は貝崎さんが東京方面に用事があり、その帰りに川崎の拙宅に試聴に来てくれた時のことです。すでにこの時インシュレーターやケーブル類の多くははローゼンクランツになっており、彼もひとしきり聞いた後、「なかなか気持ち良くなっていますね。」と、こちらの気持ちをほぐしておきながら、おもむろに「今日はこんな物を持ってきました。試してみましょうか?」と取り出されたのがスピーカーアッタチメントでした。この製品はカタログにあるのは知っていながらも、多分一生買う必要はないと思っていたものでしたが、聴くのはとりあえずタダだと思い直し、貝崎さんにセットしてもらいました。この時初めてかけた曲は、リンダ・ロンシュタットとアーロン・ネヴィルのデュエット、"Don'tKnow Much"でしたが、イントロが始まった瞬間からして、もう違っていました。声に実在感がある。そして圧倒的なステージ感。オーディオ的に言えば、情報量とダイナミックレンジの拡大ということなのでしょうが、そんな概念をふっ飛ばしてしまう程の溢れんばかりの音の奔流、生命感が感じられたのです。後でお聞きすると、貝崎さんはこの製品を作りあげるのに、肉体的、精神的にぎりぎりのところまで自分を追いつめられたとのこと。まさに彼の「魂」が凝集した製品なのだと実感しました。

  私が彼に一番共感するのは、良い音を求めるのに、より新しいより高価な機材を買い揃えるのではなく、現有機材の良さを最大限発揮させることが大事であるという、彼の哲学です。このことは、売らんかなのオーディオメーカー、オーディオ店が氾濫するなか、非常に希有で新鮮な指針を示していると思います。イヤな音を消すのではなく、良い音を伸ばすようにしてあげるという方法論は、ローゼンクランツの全ての製品に共通している特徴で、特に私が気に入っていることです。

  さて、「DAIBUTSU」と「LOTUS」です。貝崎さんがこれの開発を始めているということはかなり前から聞いており、今か今かとその完成を待ちわびていたものです。試聴機が到着し、早速愛聴板LPを我が家のSPACEDECKに乗せ、厳かに付属のフェルトでDAIBUTSUの取っ手を持って、静かにLPの上に下ろしました。ゆっくりとターンテーブルに初速を与えると、すぐに回転が安定し出しました。SPACEDECKのモーターは回転に必要な最小トルクしかなく、もしかすると余計な荷重がかかると正常に操作しないかもしれないという不安がまずクリアに。慎重に針を落として、リスニングポジションに戻る。さて鳴り出すと、ン、重心が低い。ギターやキックドラムの瞬発力が増している。ボーカルが前に出ている。これはええわい。と思う間に、あっという間にA面が終わってしまい、慌てて立ち上がりB面にかけ直します。気がつくと立て続けに4,5枚のLPを聴き終わっていました。

  その日はとりあえずDAIBUTSUだけ試そう、と思っていたのですが、目の前にあるLOTUSをやはり試さずにおられないのがオーディオファイルの性でしょうか。時間はすでに真夜中近いが、致し方ありません。早速付属のゲージ通りにLOTUSを直接ターンテーブルに置き、LPを乗せ、これを挟み込むような形でDAIBUTSUを置きます。LPが宙に浮いた形になり、何となく心もとない。しかもLPの位置は最初よりかなり上に上がっており、トーンアームも若干傾いていて、何とも不安要素が多い。まあ、とりあえず鳴らしてみようと、針を落としてみます。そして、ここで冒頭で述べたトップ3レベルの衝撃に遭遇したのです。情報量とか、Dレンジとか、fレンジとか、そういう分析的な言葉を書き連ねても到底表現し尽くせぬ何かがありました。強いて言えば、幸せな音、とでも言うのでしょうか?それはまさにローゼンクランツの集大成と貝崎さんが語っていらっしゃる通りのものでした。その後、深夜過ぎにトーンアームの高さを調節し直して、LOTUS我が家のオーディオシステムの定位置を確保したことは言うまでもありません。

  ここまで美辞麗句を並べたように見えるかもしれませんが、全て私が経験した事実です。最後に現在の私の現有機器をご紹介いたします。何かの参考になれば。

Analogue: Space Deck + Ortofon MC30 + Benz Micro PP-1, CD: LinnIkemi, Pre: Cello Encore 1MΩ Anniversary Edition, Power: Ayre VIII-MkII, Speaker: ALR Jordan Note 7



 KAISER SOUND様   平成13年3月12日

 過日は、アナログディスク用インシュレーターならびにスタビライザーをお送りいただき、ありがとうございました。高山市の隣村(清見村)の山小屋にある装置でモニターする予定でしたが、まだ雪が多く、林道を車で行く事が不可能なため、高山市内の自宅にある古い装置(レコードプレーヤー:マイクロ精機のDD-8、プリアンプ:クリスキッドのMark8、パワーアンプ:ビクターのJM-S7、スピーカー:ベルウッドランシングのロクハンフルレンジ)でモニターさせていただきました。フォークにこだわりもっぱら70年代のレコード(松山千春、中島みゆき、さだまさし、こうせつetc)ばかり聞いていますので、このレコードでモニターしました。

・モニター後の感想
  1. レコードに入っている情報量が、今までの60%から95%に増えた感じがする。
  2. 目を閉じると生演奏に限りなく近い感じがする。
  3. もやもやしたベールを通して聞いているような感じ(これまで)が全くなくなり、耳が良くなったような感じがする。

 本当にありがとうございました。

 追] 購入させていただきたく思いますので、送金します。よろしく御査収下さい。小生、1年前に愛知県にある特殊鋼会社をリタイヤし、ふるさとで過して居ます。雑木林の中にある山小屋での生活のかたわら、地元の企業の経営指導(おこがましいのですが)もやっています。

 以上 M/A



 ローゼンクランツ様

   スタビライザーとインシュレーターを変えただけでこんなに音が良くなるとは想像だにしなかったこと。アクセサリーの類でこれほど音が変わった経験は初めてである。高域がどうの低域がどうのという以前に、”音が”、いや”音楽が”生き返るのである。今まで聴いていた音は何だったんだろう。

 まずはピアノ。その余韻の美しいこと。ピリスの奏でるモーツアルトのピアノソナタがなんと耳に心地よく響くことか。そして再生が難しいといわれるフィッシャー・ディスカウの声も、何の歪感も伴わずステージのやや前方に再現される。更にしなやかで芯のある弦、こまやかな表情を出す室内楽、立体的な管弦楽曲と数え上げれば切りがない。あらゆるジャンルの音楽に生命が吹き込まれる感じ。

 今、私は久しく聴いていないレコードを取替え引き換え聴いている。どのレコードも今までで最高の音で鳴ってくれる(我が家の音に限定しての話であるが)。ここしばらくCDとはお別れになりそう。それにしても、歴史の長いアナログの世界に、まだ改良の余地が残されていたとは驚きである。これはアナログの革命かもしれない。私にとって満足度120%。アナログファンであれば一度使えばまずは手放せない製品であろう。だまされたと思って一度使ってみてはいかがでしょう。必ず満足されるはずです。

 強いてあげれば欠点もあります。先ず扱いにくさ、例えば、インシュレーターが動きやすい(これは規定の場所に厚手の紙に穴をあけ、そこにはめ込む事で解決はしたが)。スタビライザーに指紋をつけないために素手で持てない(もっとも、高い製品なので素手で持つのは恐れ多いという気がしないでもないが)。もう一つ音を良く拾うせいか、レコードによってはたまにゴロが気になるが、これは私の古いリムドライブのプレーヤーのせいだと思う。

 いずれにしてもこれらの欠点をカバーして余りあるすばらしい製品を作ってくれたカイザーサウンドに感謝の気持ちでいっぱいです。

 蛇足  レコードの上に載ったスタビライザー、何とも美しい。

 私の装置。 マッキンC-22、MC-275、カンタベリー15、ガラード301、オルトフォン309(旧型)、SPUゴールド。CDは今回関係無し。

J.H


 注意

 インシュレーターが動いて使いにくいというご指摘については、普通にお使い頂くにはまったく問題は無いのですが、J.Hさんの場合、レコードをターンテーブルに載せたまま回転させながらクリーニングするという習慣の為だということです。


 ----- Original Message -----
 From: "Y/U"
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Saturday, March 10, 2001 10:03 PM
 Subject: 題名なし

   ジャンパーケーブルと無理に頂いた何と言うんでしょうか(ケーブルとスピーカー端子の間に挟むもの)はシステムの仕上げになりました。

   PB-BIGを履いたカンタベリーをレーザーセッターで一応セットして今日は色々聴いていました。

   本当にストレスが無く、スピーカーが喜んで歌っている如くです。繊細な所は繊細に、音楽が吹き上がる所はグーンと押し寄せてくるのです。それも、自然に、押し付けがましくなく!

   キチンとしたオーディオ装置に縁の無かった方が、昨日の夜オーディオサロンで川田正子の童謡のLPをかけた時(勿論、蓮と大仏を使って)、泣いておられました。

   私には、リファレンス・システム(カイザーさんの)の“音楽”と“音”が、帰ってから余計に耳から離れません。本物はそう簡単に、記憶から無くならないものの様です。

   有難う御座いました。

    Y/U  メールアト゛レス ********@nifty.com


----- Original Message -----
From: "Y/U"
To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
Sent: Friday, March 09, 2001 1:08 AM
Subject: 貝崎様、有難う御座いました。

    本日(正確には昨日)は、本当に有難う御座います。

 無事に京都に帰って参りました。 新幹線は10分遅れ程で着く事が出来ました。広島は京都からは近いと感じました。

   貴店で聴かせて頂いた“音”は、私が今まで聴いた音としては最高のものです。これについて話し始めると、このメールは永遠に続く事となりますが、重要な点は、カイザーさんのリファレンス・システムの奏でる“音楽”は決してエクセントリックな音でなく、これ見よがしの良い音でなく、ある意味で“清楚”な“素直な”ものであった事です。

 貝崎さんの理論からすれば当然の事ですが・・・・・。

 そう、“自然さ”が貝崎さんの“音”である訳です。
 本当の“音”と、本当の“もの”と、本当の“人”と、本当の“こと”を教えて頂きました。

     尽きぬ感謝を込めまして、先ずはお礼まで。

 Y/U  メールアト゛レス **********@nifty.com


 ----- Original Message -----
 From: "Y/U"
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Sunday, March 04, 2001 12:41 AM
 Subject: いつもインシュレーターでお世話になっております。

    時々メールにて質問させて頂き、お答え頂き有難う御座います。昨日、大仏と蓮を逸品館で購入し、本日大仏だけを使ってLPを少し聴きましたがやはり素晴らしいものです。

    私、京都府の長岡京市に住んでおりますが、来週広島の貴店を訪問させて頂きたく思います。PB-BIGをカンタベリー15に使おうと買いましたが、セッティングで伺いたい事もあり、又、前からカイザーさんのシステムの“音”を一度是非聴きたいと思っておりましたので、新幹線で行かせて貰おうと思います。社長とお話も出来れば嬉しいのですが。

 そこで、来週、ご都合の良い日をお教え頂ければ有りがたいのですが。朝の新幹線でそちらに向かうつもりです。

 急な事ですが宜しくお返事賜れば幸いです。

 宜しくお願い申し上げます。

 Y/U  メールアト゛レス ***********@nifty.com


 ----- Original Message -----
 From: "M/K"
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Thursday, February 15, 2001 2:00 AM
 Subject: 大仏・蓮の試聴結果

 ローゼンクランツ貝崎 静雄 様

 かなり風邪の具合も良くなった一昨日の午後、ご推薦の3のセッティングにより、A・ボ─ルト/ロンドンS・Oの演奏する『メサイア』(デッカ:SET218/20)を 再生してみました。お電話によると、1時間以上経過した後でないと、正確な判断ができないとのお話でしたが、否々とんでもない。音出しの直後に、これまでとは異なる、格上の響きに出会うことができました。

 まず、音の見通しが良くなりました。62年の録音ですから、現在主流の古楽器を使った小編成の管弦楽団によるシンプルで素朴な響きとは異なり、多分にロマン主義的で分厚い響きがします。モダン楽器を使用した大編成のオーケストラによるオラトリオの欠点としては、どうしても響きが混濁気味になることと、少年十字架合唱団を加えている場合、子供の声はカン高く、潤いを欠くため、特にリピエーノの部分がキンキンした響きになりやすいこと(古楽器を使った現代の演奏様式においても、アルトに代えて、カウンターテナーを独唱に起用している場合、似たことがいえます)が挙げられるでしょう。ところが、『大仏』と『蓮』を使用すると、歪みっぽさが全体的に解消されるとともに、これまで埋もれていた旋律が背景に現れるようになります。とりわけ、通奏低音と装飾音を受けもつチェンバロに関しては、曲のあちらこちらに登場する、作品の構造にとって重要な旋律を、今回明瞭にLPから聴き取ることができました。

 無論、そうしたミクロな旋律だけを問題とするならば、現代のデジタル録音やCDリマスタリングの方が、はるかに有利(聴き取りやすい)でしょう。にもかかわらず、私がオリジナルLPにこだわり続けるのは、かつての演奏様式とその背後にある時代精神の問題もさることながら、それ以上に感性の問題として、CDの再生においてはどうしても表現することのできないものを、LPが再生してくれるからです。それが何かといえば、誰もが実演を聴く度に痛感する「本物の響き」でしょう。しばしば、アナログによる表現は絵画に、デジタルによる表現は写真に喩えられますが、優れた絵画は、時代や手法にかかわりなく、16世紀のグリューネヴァルト(具象)であれ、20世紀のカンディンスキー(抽象)であれ、いかなる写真よりも対象を、その内面や本質に至るまで生き生きと描き出すものです。

 私も、仕事の関係で南九州に本拠を移す前は、首都圏に22年住んでおりました。今でも、年間10回程度は実演に接していますが、首都圏在住のときは、年間30〜40回は来日演奏家の公演に足を運んでおりました(従来、日本人の演奏に聴くに値するものはなかったのに、最近は、日本の若手の演奏も世界に伍していけるようになりました。同様のことは、オーディオ製品についてもあてはまります)。CDをソースとしていた頃は、ピアノにせよ、室内楽にせよ、管弦楽にせよ、演奏が始まるや否や、自宅のオーディオ装置の響きとの違いにいつも愕然としていましたが、オリジナルLPをソースとするようになってからは、ベルリンP・Oの演奏する交響曲やヴァーグナーの楽劇を聴いても、自宅で鳴っている音は、今この場で聴いている音を圧縮しただけの相似形だ、と思えるようになったのです。

 どうやら、本物の響きを聴き手にイメージさせる(イリュージョン・オヴ・リアリティ)という点においては、LPの方がCDを遙に凌駕するようです。スピーカーのコーン紙の運動によって生じた空気の振動を聴覚が捉え、脳に伝えると、それを人間の知性が音楽として構成する過程を聴取行為と定義づけるならば、LPとCDでは、空気の振動さらには物体の振動において微妙な違いがあるのかもしれません。その僅かな違いを人間の感性は、彫りの深さ・三次元的な膨らみ・熱気といったもので同定しているのではないでしょうか。ただし、同じLPでも、オリジナル盤ないし初期プレスでなくては、そうした本物の響きを聴き手がイメージすることは不可能です。たとえば、O・クレンペラー/フィルハーモニアOの演奏にしても、聴き手を叩きのめすかのように強烈で、求心力のある、前面に張り出してくる、溢れんばかりの音は、英コロンビアのオリジナル盤でなければ、絶対に得られません。東芝EMIによる国内プレスのぼんやりした音を聴かされても、一体クレンペラーのどこが凄いのか、と却って不思議に思う位です。

 ただし、オリジナルLPの音質にも泣きどころがあります。ハードがソフトに直接触れることから不可避的に生じるS/N比の悪さ、ピアノ・声・管楽器を再生する際に音がビリつきやすいこと、内周部での歪みの多さなどです。音楽的表現に関してはCDを圧倒するLPですから、あとは欠点を修正するだけです。『大仏』と『蓮』の使用は、そうしたLPの欠点を緩和するとともに、その優れた表現力を一層高めることに適しているのではないでしょうか。従来のターンテーブルシートに代えて、LP専用のインシュレーターを開発された点は、アイデアとしても秀でているように思われます。

 最後に、他のLPでの試聴結果を簡単に報告しておきます。H・クナッパーツブッシュ/ヴィーンP・Oによる『ヴァルキューレ第1幕』(デッカ:SXL2074/75)では、これまでなら響きのなかに掻き消されていた、ディヌミエンドされたティンパニーの打音を、明瞭に聴き取ることができました。また、これまで音楽を覆っていた重苦しさや淀みのようなものが消え去り、響きの清澄さは増し、奥行きもより深くなりました。さらに、ジークリンデを歌うK・フラグスタートの声が色気を感じさせ、ドイツ語が聞き取りやすくなったことも事実です。G・グールドの弾く『平均率第1巻第1集』(米コロンビア:MS6048)では、アメリカ録音に特徴的な音の荒さと輪郭の滲みが一掃されるとともに、通常は極度の緊張感を強いるグールドの研ぎ澄まされた音が、穏やかで丸みを帯びたものに変化しました。もっとも、後者の変化については、グールドの個性が損なわれますので、賛否両論でしょう。D・フィッシャー=ディスカウとG・ムーアによる『白鳥の歌』(HMV:ASD544)でも、玉を転がすようなピアノの伴奏音をはじめて耳にすることができました。

 M/K


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 From: M/K
 To: "rosenkranz" <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Wednesday, January 24, 2001 5:50 PM
 Subject: Re: 貸し出し試聴希望

 早々にお返事を戴きまして、ありがとうございました。お言葉に甘えて、「大仏」と「蓮」の両方をお借りしたいと思います。目下、ターンテーブルシートには、「αゲル」というゲルを素材とする、非常に柔らかいものを使用しております。吉田精工のスタビライザー「S-12」は、基本的に柔らかいシートと組み合わせてこそ真価を発揮するとのことですから、比較試聴が今から楽しみです。よろしくお願い申し上げます。

 M/K


 ----- Original Message -----
 From: "rosenkranz" <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 To: M/K
 Sent: Tuesday, January 23, 2001 10:15 PM
 Subject: Re: 貸し出し試聴希望

 M/K様

 早速、大仏のお問い合わせ有り難うございます。

 現在、ターンテーブルマットに相当するものを開発中です、後10日位で出来上がる予定です、出来れば両方一緒にご試聴頂いたほうが良いと思いますので今しばらくお待ちい頂ければと存じます。

 ゴム製のマットが音にかなりの悪影響を与えておりますので、スタビライザーのみで解決を図ろうとしても限界をどうしても私自身感じております、その製品の名前は、LOTUS(蓮)といいます、大仏さんが座っている蓮の台座から命名したものです。どちらか片方でも使えます、同時にお使い頂くのがベストではあります。

 それでは、楽しみにしていて下さいませ。

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ローゼンクランツ
貝崎 静雄
〒733-0003
広島市西区三篠町2−17−7
tel&fax 082-230-3458
rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp
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 ----- Original Message -----
 From: M/K
 To: <rosenkranz@mx4.tiki.ne.jp>
 Sent: Tuesday, January 23, 2001 4:21 PM
 Subject: 貸し出し試聴希望

 ローゼンクランツ 御中

 はじめてお便り致します。ホームページを拝見して、貴社がこの度開発されたLPスタビライザー「大仏」に強く惹かれました。私も、CD、LD、CS-PCMを聴かないわけではありませんが、やはり真剣に音楽と対峙したいときにはLPに耳を傾けます。不思議なことに、最も好むヴァーグナーの楽劇を相当の音量で鳴らしても、LPを聴いているとすぐに眠ってしまいます。やはり、アナログからは心地よい波長が生み出されるせいでしょう。デジタルだと、こうはいきません。聴くジャンルは100%クラシックで、特にドイツオペラ、オラトリオ、バッハの器楽曲を好んで聴きます。所有するLPの数はまだ2000枚ですが、1枚の例外もなく、すべてオリジナルないし初期プレスです。レーベル的に中心を占めるのは、デッカとEMIです。昨年、共著で光文社から「クラシック名盤この1枚」を上梓し、メサイア、ドン・ジョヴァンニなどの作品や、G・グールド、H・クナッパーツブッシュといった演奏家について論ずる機会が得られたのは幸いでした。

 再生装置は、カートリッジ:SPU-GEの最初期型(プラスティックシェル)とCG25D(同)、トーンアーム:RMG309、昇圧トランス:JS(旧ロゴ)、ターンテーブル:ガラード301、プリアンプ:マランツ#7、パワーアンプ:マランツ#8B、スピーカー:コーナーヨーク(モニターレッド15)の布陣です。なお、プリのECC83にはテレフンケン刻印を、出力管のEL34には同じテレフンケンのロットナンバー2を使用しておりますし、ケーブル類はすべてオルトフォンの8Nで統一しています。電源ケーブル(オルトフォン7Nの3,5スケア)、壁のコンセント(PAD)、電源タップ(チクマ)、インシュレーター(オーディオリプラス/熱研のブラックメタル)をはじめとして、ケーブルのコネクター、電源プラグ、ボード、ラック、更には接点復活剤、スタイラスクリーナー、LP洗浄液にも気を配っていることは言うまでもありませんし、関口製のスーパーアースリンクやLP用の消磁器も活用して、絶えず再生の向上を目指しています。今使っているLPスタビライザーは、吉田精工製のものです。悪いとは思いませんが、特に素晴らしいと感じたことは残念ながらありません。そこで、恐れ入りますが、貴社の「大仏」をお借りできませんでしょうか。無論、気に入れば購入致しますし、購入に至らなかったときにも、お借りしたお礼として詳細なモニター結果をご報告したいと考えております。まことに勝手ながら、どうかご配慮のほどをよろしくお願い申し上げます。

 M/K



 拝啓 

 貝崎 静雄様

 先日は、貴重な時間を僕のために、お電話してくださって有り難うございました。貝崎さんの分身、確かに届きました。箱を開けたとき、何かジーンとくるものを感じました。厳しさも、優しさも、勇気や思いやりもこの中に一つになっているような・・・・・

 この大仏さんは、貝崎さんと同じように自分にいろいろなことをおしえてくれそうです。それにしてもいつもいっしょにいたい愛嬌があります。ロータスが来るのも楽しみです。

 本当に有り難うございました。

 敬具 H