トップノウハウCECベルトCDを更に良い音に

CECベルトCDを更に良い音に



アナログディスクの音に匹敵

 CECのベルトドライブCDプレーヤーの魅力はなんと言っても、アナログディスクで聴く音楽に匹敵するほどの、自然さにあります。一音一音が大変きれいな音の粒立ちで構成されていて、その豊潤で流麗な音楽表現は決して、他のDD方式のプレーヤーから得られるものではありません。




リズム感とアタックに弱い

 しかし、その事との反作用なのか、欠点としてリズム感に乏しい事とアタック音の弱さは遺憾ともしがたいものがあります。その関係でJAZZを好んで聴く方達は極端に嫌う傾向にあります。さりとて、現時点でその両方を満たしてくれるものが無いとなると、どちらを取るかです。


欠点を嫌うより長所を伸ばす

 私の考えとしては、欠点を嫌うよりは、常日頃から言っておりますが、長所を伸ばすという考え方のほうが、長い先に於いて必ず好結果につながると言い切れます。短所は努力によって克服出来るからです。CDの最大の欠点は”ぎすぎすした音”にあります。信号をぶつ切りにして記録をとるデジタル方式である限りは、どこまで行っても無理があります。その点、ベルト方式には、有り難いことに音楽のエキスが多分に残っているのです。これは本当に不思議です。


私ならこう作るというイメージ

 ベルト駆動方式は、慣性モーメントを与えてやらないと定速回転が得られません=すなわちディスクに重石を載せる。それを長所と取るのか、短所と取るのかはさておき、純正のディスクスタビライザーを見た時に、私ならこう作るというイメージが湧いてきました。よ〜し一丁作ってみようと思い、製作に掛かりましたが、このような薄物は初めてですので技術的に大変苦労する事になります。

 加工業者と喧嘩もし、頭を下げもし、そして出来上がった試作品を、恐る・・・恐る・・・聴きます。そして出てきた最初の音で、”これならいける”と可能性を感じました。まだまだバランスは悪いが、例のドロ〜ンとした低音はそこには無く、制動の効いた締まりのある低音が出るではありませんか。


本格的な開発

 これを機に、ディスク専用の治具を作り本格的な開発に入っていきます。微妙に違う何枚もの試作品を作り、ヒアリングにはかなりの時間を割きました、ほぼ完成した段階で、メーカーの方へそれをもって挨拶に上がり、許可を貰う形で、製造の責任者と営業の責任者に聴いて頂きました。

 そして何枚か置いて帰り、CECでも実験をしてもらう事にしました。それからしばらくしてCECの方から主要な取引先を紹介頂き、少しずつ地道にその評価を上げながら今日に至っております。’99、春にTL-1、TL-2用のSTB-1(38,000円)を発売、そして、’00、12月に51シリーズ用として、STB-51(29,000円)を発売。




ローゼンクランツの音には”天使が宿る”

 今ではその音の良さが噂になって、そのローゼンクランツのスタビライザーを使う事を前提にして、CECのプレーヤーが売れて行くというケースもあるみたいです。いずれにしても一度使ったら絶対に手放せないアイテムとして音楽愛好家から絶賛の評価を頂いております。そのローゼンクランツの音には”天使が宿る”といった人もいるくらいです。

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