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音の悪い部屋を魅力ある響きの部屋に変身させるには!

第1章 現代建築の音の悪い点

1. 無垢木が高価で使われなくなった。

2. 石膏ボードは音にとって害が大きい

消防法の関係で難燃・不燃材の使用が義務付けられ、石膏ボードを初めとする新建材が開発されましたが、石膏ボードほど音の悪い材料はありません。

スピーカーが動かす気流波と、石膏ボード自体の反射速度及び吸音率との相性が悪く、私の聞こえ方では3/4は外れ、1/4回だけ合う感じ。即ち75%が不快な響きなのです。

3. 木目模様のフィルム印刷新建材

・フローリングもどき(合板表面に薄い木目調フィルム貼り)
・柱もどき(集成材に木目調フィルム貼り)
・杉板天井もどき(石膏ボードに木目調フィルム貼り)


第2章 理想のオーディオルームはどうあるべきか

1. 僅かに遅延を伴ったしなりある反射と、適度な吸音性を具備している部屋が理想のオーディオルームと言えます。

この条件を満たすとなると、天然木材特有の年輪粗密層に勝る物はありません。床材としては、程好い固さのハードメイプル、クリ、アッシュ、サクラ、ウォルナット等・・・。壁材としては、程好い柔らかさを持った米松、パイン、ヒノキ、スギ等がお薦めです。

2. 生き物のように素早い振動移動

ある日の貴重な体験をお話いたします。ローゼンクランツの自信作であるインシュレーターを試聴貸し出しした際に、お客さんから『音が殆ど変わらない!』 との返事に、私はにわかには信じられない気持ちでした。何事も勉強と思い、「近くに行った際には是非確認させて頂きたい」とお願いしました。

その機会は意外と早く訪れました。先方さんの家は天竜川中流にある築300年の由緒あるお寺でした。本堂とは違って離れになるのですが、とにかく全て本物の木材だけで出来ているので、最近の建物とはまるっきり違います。機器はと言えば、それほど高くない物でしたが、B&W/801-Vが大変いい音で鳴っていました。

801-V特有の粘質系ウーハーから出るドロンとした低音は何処にも無く、低音の響きが綺麗で何ともいえない魅力ある音でした。30mm厚位の木で出来たスピーカーベースの上から5寸釘を打ち込み、畳に貫通させ、その下の板で受けている状態です。勿論純正のアンカーベースを使っての事でした。

そのスピーカーから発せられた振動は、床から柱や梁を経由して天井へと無限で複雑に絡み合い、自然で美しい響きの放物線となって消えて行くのです。自然木ですから音にしなりがあり、それは! それは! 歌うのです。

音を特別良くしようとして建てたわけではありません。オーディオ機器(コンポ関係)の置かれ方といったらこれまた無造作なものです。そんな事は些細な事だと言わんばかりに素晴らしい音楽を奏でていました。

その方の言われた通り、ローゼンクランツのインシュレーターを使用しても殆どその音には変化が表われませんでした。既に家の構造体そのものがインシュレーション構造として完結していたのです。要するに、鳴るように出来ているものは鳴る! ということです。何の小細工も要らない訳ですね。

このようにしてみますと、お互いが関係しあう物同士、如何に仲良くいい関係であるかに尽きるようです。オーディオラックとコンポの関係、そのラックと床の関係。壁と床等、あらゆる関係する物の波動ハーモニー次第という事になります。

自然素材はとても魅力があります。この時の体験も、後に「政振」という言葉が誕生するきっかけの一つとなりました。これは先を見据えた道筋を持った振動受動態を表します。一般的には、「制振」若しくは「整振」ですが、ローゼンクランツはその先を行く「政振」であります。この違いをしっかり頭にインプットして頂きたいと思います。

3. 反射音の持続成長

固く速い振動素材から柔らかく緩やかに、グラデーション・パターンとなって振動移動が起こり、次々と新たに生まれる音波と折り合いながら持続成長と減衰を繰り返す、歓迎されるべき響きを持った鳴動構造であるのが理想です。

4. 音と密接な関係にある部屋の寸法比

部屋の寸法比が美しい音色を奏でる三和音構造となっていれば、自ずと美しい響きとなります。部屋の中に存在するもう一つの小部屋がスピーカーのエンクロージャーであります。評判の高い名器と言われるロングラン・スピーカーは、全てその三辺が美しい和音が生まれてしかるべき必然の寸法比となっているのです。

5. 床 → 壁 → 天井

振動は固いところから柔いところへと移動する習性を持っています。又、強く激しい振動は持ち堪えようとする習性から、固い部分に集中するといった相反する面がある事も知っておく必要があります。

それらを活かす意味に於いて、素材選びはとても難しいものです。私のオーディオルームの設計手法は、床材を一番固い物にし、次にスピーカーの背面の壁、そして側壁と後ろの壁、天井の順に柔らかくします。是非参考にして頂きたいと思います。


第3章 現代スピーカーの弱点を補うルームチューニング製品の台頭

1. ”音力”の無いスピーカー

最近のスピーカーは振動板を重くしてある為に小口径であっても低い音までよく出ます。その反面、空気を叩く瞬間の力が無い為に切れのある生々しい音は出ません。ガスと炭火の炎に火力の違いがるように、オーディオ機器の音にも”音力”に歴然とした差が現れます。

それを補う為の反射と吸音をサポートする、ルームチューニングパネルが最近徐々に持てはやされるようになりました。中にはグロテスクで部屋に置く事さえ躊躇するような物もありますが・・・。

これ見よがしな物を必要としなくても、オーディオラック自体にルームチューニング機能を織り込めないものか? とカイザーサウンドは7〜8年前から考えていました。それについては後で詳述したいと思います。

2. 何故ホーン型スピーカーが廃れないのか?

ホーン型スピーカーはコンパクト化が難しく、指向性が狭いにも拘わらず何故廃れないのでしょう? 理由は簡単です、音に迫力があり、生の楽器に近い魅力ある”音力”が得られるからです。

大きくて場所をとるから最近では嫌われ者ですが、一度その生々しい音を聞いてしまうと、他の方式のスピーカーがおもちゃのように聞こえてしまいます。音の誕生から消えるまでには一連の流れがあり、息ぶきが感じられるのです。如何に省スペースとは言え、現代スピーカーにありがちな、”音力”のない状態での大音量ほど悲しく聴くに耐えないものはありません。

3. ホーンは他のユニットの音を遮蔽する欠点がある

開口部が大きく開いたホーンは近接するスピーカーユニットの波動を邪魔してしまう欠点も併せ持ちます。従ってハーモニーや微妙な音の溶け合いといったニュアンスは得意ではありません。大きさに続いてこれが二つ目の問題点です。ホーン型スピーカーは使いこなしも含めて、よほどのマニアでない限りは縁遠い物となってしまいました。


第4章 ルームチューニング機能付オーディオラックの開発

1. スピーカーと部屋の関係

私達はスピーカーから解き放たれる直接音だけを聞いている訳ではありません。大半は部屋や家財道具等に反射した間接音を聞いています。だから、究極の答えとしては、部屋の響きや音色の方が、スピーカーその物よりも大切であると言っても良い位です。

しかし、音が良くないとは言え、部屋をリフォームするとしたら莫大な費用が掛かります。借家であればそれも叶いません。そこで、このところ脚光を浴び始めているルームチューニング系の商品が出番となります。

自立型パネルは金額が張る割りに大きな効果は期待出来ません。又、部屋のコーナーや壁への貼り物は、見た目に美しくない上に音質調整は結構難しいものです。それら吸音系は音の力を萎えさせる傾向があるので、消極的アプローチであると言えます。

現代のスピーカーに一番不足しているのは、金属楽器のビビッドな音です。ホーン型スピーカーを持って来るには場所を取り過ぎる・・・。場所を取らず一石二鳥、三鳥となるような救世主はいないものか?!

そうだ! オーディオラックだ! 

それにルームチューニング機能を盛り込めば良いのだ!

2. ルームチューニング機能を持ったオーディオラックを開発

スピーカーとスピーカーとの間には音が乱れるから、ラックやディスプレイは置くべきではないという考えがあります。特にステージ感や音場を大切にする人達に浸透した考え方です。

しかし、機能性を考えるとスピーカーとの間に機材等を置くのが一番都合が良いので、音の事よりも収納上どうする事も出来ない人が殆どではないでしょうか。そこでカイザーサウンドは考えました。置きたくないけど置いてあるのではなく、音が良いし、機能性にも富み、好んで置きたくなるオーディオラックを作ろう! と逆転の発想で挑みました。

それが、「音が進化するオーディオラック」という触れ込みの、カイザーラック/Gen2であります。4本のスチール製脚を音の拡散効率が一番良い角度に折り曲げています。

部屋の四方に向って音を拡散させるので、広大な音場を創出します。特にスピーカーの後側のコーナーに溜まる低周波は音のこもりや淀みの原因となりますが、その淀みをえぐり出し、抜けの良いスピード感ある低音を実現する夢のようなオーディオラックであります。

どこのどんな高価なオーディオラックにも、音に関しては絶対に負けない自信を持っています。是非ともカイザーオーディオラックを導入して頂きたいと思います。

■カイザーオーディオラック/Gen2