トップノウハウ大型スピーカーはこうして鳴らす

大型スピーカーはこうして鳴らす





なぜ大型スピーカーはいい音で鳴らすのがむずかしいのか?。

 その謎をローゼンクランツがとうとう解き明かしました。スピーカーによって発生した音楽のエネルギーがエンクロージャーに伝わり、その振動エネルギーの量と速さについていける優秀なインシュレーターが無かった事につきます。


振動には次のようないくつかの習性があります。

  • 固い物から柔らかい物へと移動する。
  • 狭い所から広い所へと行きたがる。
  • 前後、水平方向はだいたい均一に移動する。
  • 上下についてはいく分下方に多いが、上方にも移動する。


売ったケンカを買われて、逆に負けるタイプ。

 以上の様な事が理解されていれば、大体の事は納得出来るはずです。たとえば固く密度の高い、振動の伝達速度の速い物質は長所としては素早く振動を移動さす事は出来るのですが、その反作用として固いが故に反発して戻って来る割合も多いのです。

 その音の特徴として一見音がスッキリして、締まった様に思えますがこれは振動の山と谷がブツかりあってエネルギーが減衰しているのにすぎません。嫌なブーミーな音も取れると同時においしい所もなくなり、スッキリ、サッパリしすぎてコクのない、温もりのない音になり、感情表現が伝わって来にくくなります。これは『売ったケンカを買われて、逆に負ける』タイプです。


逃げるが勝ち

 その対局にあるのが、柔らかいゴム系、フェルト系、スプリング系です。これらの物は最初から摩擦や衝突を嫌って『逃げるが勝ち』というタイプです。激しい音とか、強い音とかの表現は皆無といっていい程です。

その分、いやな音も出ませんがスリリングな音は全く苦手です。どんな激しい音楽をかけても、おしなべて抑制された表現になってしまいます。ようするに柔が過ぎても、固過ぎても良くないという事です。その間のちょうど良い所が良い訳であります。


肉を切らせて骨を絶つ

 その点、ローゼンクランツのインシュレーターは派手な音色でよく響く素材の真鍮と、暗い音色で響きがないのが特色のハンダによって上手くバランス取った上で、図-1の様に金属どうしを完全に結合させています。その構造は歯と歯ぐきとアゴ骨の理論から成り立っていて、デリケートな表現から速く、激しく、強い音まで瞬時に検出出来ます。

 そして図-2(グラフ)に表示されている様に派手な真鍮の音もしない、又、暗いハンダの音もしない所を1/100mmの精度でつむぎ出しています。このグラフを見ていただけると音が良いと感じる所と良くないと感じる所が山と谷の繰り返しの連続だという事がお解り頂けると思います。

 ローゼンクランツのインシュレーターの場合はそのピークの所を見つけ出し、最終的には1/100mmの精度で作ってありますので強弱・緩急・喜怒哀楽の表現を完璧に演じきってみせます。

 タイプとしては『肉を切らせて骨を断つ』ということになります。この方法は非常に危険な方法ですのでチョッと真似は出来ないと思います。だからこそ構造や理論をオープンにする事が出来るのは自信の現れなのです。




※ 振動という問題は相手との関係(ラック、床、等)によって大きく音に影響がありますので詳しくはTELにてご遠慮なくご質問下さいませ。あらゆるアドバイスをさせて頂きます。

(ポイントベース ビッグ)
PB-BIG 1ケ 28,000円
※スピーカーに御使用の場合最低6ケ〜8ケ必要です。




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