スピーカーはオーディオ機器の中の絶対的存在
プレーヤー、アンプ、スピーカーがオーディオの基本となる三種の神器ですが、その中でもシステムの音の大半を決定付けるのがスピーカーです。人間に置き換えるとスピーカーは人物そのものにあたります。代わる事が出来ない存在と見るべきです。
アンプとプレーヤーはスピーカーほどの絶対的な存在ではなく、代替可能とみて良いでしょう。だから私はスピーカーは度々買い換えるべきではないと思います。その分、出合った時の直感を大切にし、慎重に選んで欲しいと思います。私は三種の神器の役割を次のように捉えています。
スピーカー | ⇔ | 才能・実行力 |
アンプ | ⇔ | 健康・管理力 |
プレーヤー | ⇔ | 博識・発案力 |
オーディオ機器全ての代表はスピーカー
じっくり考えると解る事ですが、アンプやプレーヤーの性能がいくら良くなっても、自ら音を発する事が出来ない限り、アンプやプレーヤー自体の音が良くなる訳ではありません。常にスピーカーを通してでしか、その能力であり魅力を訴える事が出来ない立場なのです。
しかし、スピーカーだってアンプとプレーヤー無くしては、音が出ないじゃないか! それは最もなご意見です。そこが一番大事なところです。
音はスピーカーが演じ手となって初めてリスナーに伝える事が出来ますが、アンプ、プレーヤーは舞台でなくても問題はありません。音楽を演じるのは誰が何と言おうとスピーカー以外に無いのです。
ケーブルやインシュレーター等も勿論そうです。それでも尚、スピーカーに疑問を抱き、どうしてもどうやってもついて行けないと思った時に、初めて買い代える位の慎重さが欲しいと思います。
ローゼンクランツはスピーカーに力を入れます
幾らどう頑張っても、評価の対象ともなればスピーカーに及ぶものはありません。ローゼンクランツがスピーカーに力を入れるのはその為です。ローゼンクランツの音の魅力を一発で分かって貰うには、スピーカーを買って頂くのが一番です。
しかし、幾ら良くても100万を超えるようでは、対象者が余りにも少なくなりますので、エントリーであり、ミドルクラスの方達にも手が届くスピーカーの開発が望まれていました。それをテーマに開発したのが今回発売のRK-AL12/Gen2であります。
上得意様達のサポートと、スピーカー作りの現場に精通した日本人技術者の方に間に入って貰う事によって、中国でのロット生産が可能となりました。これだけのノウハウと設計力を投入した拘りの製品を国内で作れば、今回の定価が製造原価となってしまうので、売価設定は70万〜80万円に跳ね上がってしまいます。
真に価値ある物、実力ある物を手に入れて下さい
経済が縮小傾向にある現在ではユーザーの目も厳しくなって来ています。一口にブランドといっても、拝金主義者に買収され、創業者の理念無きブランドは最早ブランドとは呼べません。そのように有名無実化した物が沢山存在する事を目利き・鼻利き・耳利きで知って欲しいと思います。
本来のブランドの価値とは、世間で名が売れるよりも先にその価値を見出し、他人の評価に惑わされず、自身の主権によって購入し使いこなせる人が手にした物をブランドと呼ぶのです。ブランドの定義をこのように私は捉えています。
その商品が持っている本質的価値も分からず、世間の多くが認めた物しか買えないようでは、ブランドに買わされているに過ぎません。
人が踏み固めた安全な道しか歩めない人や、勇気も決断力も無く世の風潮に右へならえしか出来ない、そんな彼等・彼女等こそが資本家の餌食なのです。だから、あの手この手でコマーシャリズム的洗脳活動を繰り返すのです。
どうか真に価値ある物を見つけて下さい。