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その6 「スピーカーとその部屋の位相の関係(大型スピーカー編)」


 その3のところで、スピーカーから発せられた「直接波」と、その後やって来る『後追い波』について説明させて頂きましたが、大型スピーカーの場合でしたら、前に出したり、後ろに下げたりの微調整をする事など実際には不可能に近いでしょう。そこで、私も考えました。いい案が浮かびましたのでご披露したいと思います。

  1.  出来ればどんな安物でもいいですから、小型フルレンジのスピーカーを1セット用意していただきます。そのスピーカーで「直接波」と『後追い波』がハモッテ量感や倍音(低音から高音まで)がよく出る位置を見つけ出します。この時に側壁との位置関係(ハーモニーポイント)も同時にチェックしてやれば申し分ありません。
  1.  先ずそれで、その部屋に於ける理想のポイントが見つかった事になります。その後する事は、その小型スピーカーのコーンの付け根の位置を割り出します。この時、床や側壁にテープでマーキングしておくといいでしょう。
  1.  次は、実際にセットしたい大型スピーカーのウーハ−のコーンの付け根の位置と、先ほどマークした小型スピーカーのコーンの付け根の位置とを合わせます。これがスピーカーの位相合わせです。
  1.  その後、レーザーセッターできめ細かく追い込んでやればもう完璧です。

<注意>

 完璧を期するなら1,の段階でレーザーセッターで距離、左右角、仰角この3点を追い込んでやると、後でセットする大型スピーカーの理想の位置を割り出すのがより楽になるでしょう。


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