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BMW 525i Touring M Sport Limitedのタイヤを加速度組み立て

初めて買ったBMWが、この525i Touring M Sport Limited。

現物は見たものの試乗はせず、

見た目のコンディション判断だけで買った。

決して褒められた買い方ではない。

もう一つ購入の決め手となったのは、

ホイールがツーピース構造だったからだ。

24本ある小さなボルトで「加速度組み立て」をやってみたかったである。


加速度組み立ての技術だけは、何としても自分のものにしたい!

ネジさえ見れば、組み換え、締め直してみたくなるのだ!

ネジやボルトはただ止めるだけではなく、

エネルギーを相手から相手へ伝える大切なものと考えるから、

大事に丁寧に取り組みたいのだ!


届いた車の調子はすこぶる良いことが判った。

恥ずかしながら、M Sportというモデルが、

硬めの足回りであることすら知らなかった。

ハンドルも小径でかなり重い。

手を離しても真っ直ぐに走る。

当たり前のようだが中古車では中々無いことである。


何よりエンジンの吹き上がりの良さに驚きだ!

踏み込むとシフトチェンジをしないまま、

一気にレッドゾーンに針が達する。

壊れたのかと思い、一瞬冷や汗が出たほどだ。

ATが滑っている時の状況と似ていたからである。

これには感動した!



しかし、普通にアクセルを踏んだ時は、

他社の車と同じように順次シフトアップする。

2.5リッターの排気量にも関わらず、

そのエンジンのパワーは驚くばかりである。

BMWファンの気持がよく分かった。


ただ、力任せにぶん回している感じは否めない。

もう少ししなやかな色気が欲しいと思うのは、

ラテン車にどっぷりと染まってしまった私故なのかもしれない。

その部分はタイヤの加速度組み立てを施してやりさえすれば、

改善するのものと思われる。


早速、トドちゃんところへ直行だ。

235-45-17のタイヤともなると、

ホイールとタイヤの位置決めがかなり難しいとのこと。

扁平率45なんてタイヤに乗るのは私も初めてである。

トドちゃんの悪戦苦闘ぶりをご覧頂きたい。



私がいつもと違うボルトの締め方を要求すると、

どうしてそうするのか、納得行かない! 

と、疑問をぶつけてくるトドちゃんに少し嬉しい気分になった。

タイヤ屋としてやる気になっているのが分かるからである。

地味な仕事に誇りを持つのは難しいものである。

何と言っても男四人兄弟の長男であり跡取り息子なのだから。



完成後はいつもの様にトドちゃんを試走に誘うと、

『マジっすか?!』 

と、喜しそうな声を発する可愛い男である。

親ほどの人に対しては、『本当ですか?!』

と、言えるように気をつけなきゃな!

親代わりの説教も遠慮なしにするである。



F.R特有のスタートダッシュの蹴り足の鈍さが取れ、

見事なスタートを見せてくれるようになった。

トドちゃんも、その軽やかな走りに新鮮さを覚えたらしい。

その日はタイヤの位相パターンを描いた図面を忘れたものだから、

アドリブとなったにも関わらず、

何とかなってくれた。

F.R初の四つ脚加速度組み立ても成功したようだ。


さて、さて、次はベンツのワゴンが控えている。

これが今一番の楽しみなのだが、

念入りな整備に時間が掛かっていて、

手元に届くのが5月の連休明けとなりそうである。

そのベンツに関しては一波乱あり、

僅か三日の生命で買い替えとなったのである。

その話は次の機会に・・・

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