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血の色は鉄の色


 人間にとって鉄分は水と共に欠かせない重要な元素です。

 赤血球の元になるヘモグロビンは鉄分とタンパク質が結合して出来る物です。

 すなわち血液の元になっている鉄分が不足すると貧血を起し、

 体の隅々の細胞に酸素を送れなくなるという重大事態が発生します。


 以前から気になっていたのですが、

 鉄が真っ赤に熱せられた時の色から凄い生命エネルギーを感じます。

 私にとって鉄はどうしても無機物には思えないのです。

 鉄の赤は血液に繋がる赤なのです。

 まるで心臓の中を覗いて見ているような思いに駆られる事があります。


 もう一つ似た思いをするのは、

 目を閉じて太陽に向かうと瞼の中が一面真っ赤な世界になります。

 かつて大地に仰向けになって、

 人の命について一人で時の経つのも忘れて考えた事があります。

 その時、青空が一瞬にして真っ赤に染まったのです。

 この赤も同じ命のエネルギーを感じる赤です。

 太陽も全ての生き物の命を握っています。


 私のイメージでは『人と同じように、ステレオにも鉄は欠かせない重要な素材なのです』。

 「電源トランスのコアー」、「スピーカーのマグネット」、「マクロフォンの発電部分」等、

 一番大切な部分には必ず「鉄の力」を借りなければ音を作れません。

 その私の信念としてはステレオに命を送り込む電源タップや、

 心臓の役割を果たしているアンプの筐体には必ず鉄を使いたいのです。


 ローゼンクランツ製品に対する音の評価に、

 音が音楽に変わったという言葉を多く頂きます。

 まさしくその言葉が的を得ていると思います。

 それが白っぽい色をしたアルミやステンレスなどでは血の臭いがしません。

 とても生命感溢れるサウンドを奏でてくれそうもありません。

 もちろん音楽で「喜怒哀楽」を表現する事も難しいでしょう。

 要はどんな場合も適材適所が大切なのです。


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