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小豆島手延べそうめん"島の光"

小豆島手延べそうめんを香川のT.Yさんが送ってくれた
『小豆島そうめん食べたら、他のそうめんなんか食べられんよ!』
美味いのは美味いんだろうけど、そこまで違うもんかなと正直思った

『そうめん茹でてみたよ!、伸びるから早く食べて!』
『これ赤帯だけど凄い美味しい!』
「赤帯って、そうめんにランクがあるのか?」
『あれ!知らんかったん!、黒帯が特急なんよ』
『うちはいつも黒帯だけど、この方が美味しいかも!?』


どれどれ?、麺が卵色の輝きを放っている!
箸に掛かる重みが先ず違う!
一口食べてすぐに判った!
オォ!、彼が言った以上に美味い!

美味いを通り越して、全身が驚いたのだ!
全くモノが違う!と、感じた! 
横綱は将来綱を狙える力士かどうか、
胸を合わした瞬間に肌で判るらしい

味覚よりも、筋肉の方が先に感じた
そんな感覚だったのかもしれない
こんなパワフルなそうめんは初めてだ!
讃岐国恐るべしである!

本当は一口食べた時点で、
すぐにお礼の電話をしようと思ったのだが、
伸びたら勿体ないと思い、美味しさを楽しむ事にした。

開口一番「美味しかった!」
「本当に美味かった!」
「ありがとう!」
「もう一回送ってや!、と突っ込んでみた」

『そんなに美味しかった?!』
『こっちではそれが普通よ』と、彼はさらっと言ってのけた
『生姜をいれたおつゆを掛けて、夏は毎朝三束食べるよ!』
「讃岐の人が羨ましいなぁ!」
『次回カイザーさんが来た時に用意しときます』
「後々、高いそうめんにつきそう・・・」


それにしても美味かった。言葉で表現し切れない美味さなのだ。生きる為に必要な美味しさなのである。身体が欲しているのがハッキリと判る。昔はこんな感覚が当たり前であったが、最近はこの感覚に出会う事はそうそうあるものではない。大地の実りをその場で食する感じなのだ。そうめんは死ぬまで小豆島の"島の光"と決めた。

還暦以降、人生も徐々に少なくなりつつある事を感じる時がある。だから、身体や心が喜ぶ場面に出くわすとそれもひとしおなのだ。『黄昏時の陽だまりでの何でもないひと時が、とても味わい深いんだよ』と、死を前にした兄から聞いた事がある。

現役バリバリで働けるのも10年足らず、労する喜び、食する喜びも、カウンタブルゾーンに入って来た事を知らされた小豆島そうめんであった。嬉しいような寂しいような気分でもある。

最後に一言、小豆島そうめん"島の光"最高!

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