当地に於いては、ディスクの配達日が火曜日と金曜日のため、在庫が無い場合、一週間掛かってしまう。この一週間は長かった，10枚ほどの中に「ＡＵＲＡ」は注文したとうり3枚有った。他のディスクの事など全く目に入らず、とにかく急いで開封し、さっそくTL-1Xにセットしてプレイボタンを押す。ただでさえ読み取りの遅いのが今日は音が出るのに1分は待たされた気分。
シンセの音が4、5秒流れた後、童謡のようなテンポでドス・ドス・ドス・とドラムでもない、ベースでもない、私の体がアレルギー反応を起こす音がいきなり出て来たからたまったものじゃない。このショックは大きい・・・・
2曲目に送る・・・ん？ テンポこそ軽快だが、今度はドコ・ドコ・ドコ・ドコ・に変わっただけである・・・・3秒と持たない。3曲目に送るとやっと聴きなれたピアノの音が空間に浮かぶ、少しずつ体からアレルギーが引いて行くのが解った。その少し後から彼女の綺麗な声が聞こえて来始めた・・・・が、然し、まだ何故か、彼女の声が体の中まで染み込んでこない。全ては”打ち込みといわれる奴のせい”なのだろう。
ならば、感動させてもらった”情熱”を聴くしかない。8曲目、スタートさせる・・・・・・・・・・・そこには、しらずしらずスピーカーの方へ聴きに行っている自分がある。何かが違う、こちらに来ない、音楽が来ないのである。テレビで見た時は確か・・・・・？ バイオリンが入っていたはず、それがあの時彼女を高揚させたのか？或いはライブでお客さんを前にしていたから気の入り方が違っていたのか？
私の息子にも「ディスクが入ったら送るから」楽しみに、と言っておいたんだけど・・・・・・。好きな事を何時までも続けられるという事は良いよ、人間腐ったらお終い、彼女の歌からそんな所を聞き取って呉れたならと思ったけど・・・・・息子はどのような感じ方をするのだろう。 私は，次のアルバムに期待したい。そのときは彼女の魅力ある声が一層映えるように、エレクトロニクスは入れないで欲しい。これだけの逸材です本物を作ってください。
10月13日 貝崎 静雄
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