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飯田明さんからケーブルの製作依頼


 皆さんよくご存知のあの飯田明さんから、扇城のスタジオに使う信号ケーブルとスピーカーケーブルを作って欲しいと頼まれました。バランス仕様で2.5mを3組とスピーカーケーブルを1.5m1組です。カイザーさんところのは安くないのは重々承知ですが、お任せしますので、あまり高くないところで宜しくとのこと。

 ちょうど8Nで1Sシリーズのパーフェクトモデルを開発したばかりですから、それをオーダーで作らせて頂くことになりました。ただ、どうせでしたら「波動の関係」から、「音のいい長さ」で、こちらに任せていただけますでしょうか?と言うと、ビックリしたように「相変わらずのこだわりですねえ!」。

 こうしたことは、飯田のウェブに書かせてもらいますよ!と言って、その日のうちに書き上げた内容を案内いただきますと、それは、よくぞ昨日のことのように「覚えているものだなあ」と、つくづく感心しました。さすがプロの著述家です。日にちが空くとペンが走らないものなのに、よっぽど強い印象として残っていたのでしょう。それにしても穴があったら入りたいほどベタ誉めに書いてくれているものですから恐縮することこの上ありません。

 ビッグサイトでのAVビレッジのブースで各社順番にデモをしていくのですが、忘れもしません、最終日の最後のデモだったと記憶しております。カーネギーホールにおける名盤中の名盤、「ダニーボーイ」をハりー・べラフォンテが感情を込めて、しんみりと、ほとんどアカペラで歌い上げ、歌い終わるとともに万来の拍手が鳴り止まないのですが、当日の会場でも同じ事が起きたのです。会場からは終わりを告げる「蛍の光」が鳴っていたのですが、誰一人として席を立とうとする人はなく音楽に浸っていました。そのこと自体が飯田氏にとっては信じられない光景と写ったみたいです。その時に強い信頼を皆さんに与えることが出来たのかなあと思います。それほどその時はいい音が出ていたのでしょう。

 何度もオーディオエキスポとかのイベント会場で、「私の出す音」とか、また「ミリ単位のセッティングに対するこだわり」とかは、彼がいつも総合司会をしている関係上どの評論家よりも知ってくれているわけです。そんな中で、私に白羽の矢を立てて下さったのですから、この上ない評価にキッチリと答えなければなりません。気が引き締まります。真心を込めて作らせてもらおうと思っています。


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