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ナイアガラの内幕あれこれ

ナイアガラの設計の根幹 2002/02/11


 ナイアガラに一つだけ私にも解らない事がありました。ローゼンクランツのインシュレーターを入れない方が音が良いのです。私は今までも電源タップにはインシュレーターを入れることはしていませんでした。しかし色々なお客さんから電源タップに入れたらよく効くと聞かされていましたし、現に何日か前もナイアガラにインシュレーターをかましたらもっと良くなるのではないか?と、けしかけられたのでシブシブやったところかえって悪くなりました。

 これにはさすがの私も戸惑いました。その時即座に外しましたので、時間をかければ良くなっていったかどうかは実のところ分かりません。ただその時直感的にそうしても良くなるような予感は全くしなかったことだけは事実です。

 それから以降その件については別段深く追求することはしませんでした。ところが今日のこと評論家の林 正儀さんからナイアガラの試聴記事をオーディオアクセサリー誌に書くことになったので、設計の基本理念等の情報が欲しいから夜にでも電話を下さいとのFAXが入っていました。

 そこで約1年ぶりに図面を取り出し説明を始めたのですが、その途中で「ピンと来ました!なるほど!そうなるべくそうしてたんだ!」と、断面の直径は157.5ミリ、ボディーの肉厚は10.5ミリ、各部のアールは外が8、中は4と2と全てに整数倍・・・と説明していきながら、今度はケーブルについて聞かせて欲しいということでしたので、各コンセント間の配線の長さは157.5ミリで、勿論アース線に関しても8Nの同一ケーブルで同じ157.5ミリの徹底したこだわりようです。

ナイアガラの側面図

 まだまだこだわりは続くのですが、「波動のモーメントを揃える」ことに徹底していますので、コンセントの取り付けに関してもナイアガラ専用のインシュレーターMB-18/ナイアガラ(全数14個使用)というのを今回の為にわざわざ開発したぐらいですから半端ではありません。そのコンセントも通常の2口物ですと振動がフラツキ厳密に言うと良くありません。ですからこれとて特別にHUBBEL社から取り寄せているのです。

 このように内容を話せば話すほど、自分でも「驚くようなことをしていたんだなぁ!」と、改めてこのナイアガラにかけた執念を感じるのでした。これなら悪かろうはずなど何一つの理由も見つかりません。このことそのものが神がかり的にも近い音楽の厚みや深さを聴く者に感じさせるのだろうと思います。即ち「音楽電信エネルギー」が全開なのでしょう。だから決して他の力を必要としないのです。「脅威の筐体構造」・・・これがインシュレーター不要の理由です。

 正に「電気の時間軸」と「振動の時間軸」の一致の集大成としてここに極めれリ。

 貝崎静雄


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難産の末のNIAGARAは、私を嬉しい気持ちにさせてくれます 2001/12/07


 11月27日第一ロット4つの予定のうち2個が出来上がりました。内部の配線に関しては、恐らく誰も真似が出来ないほど、気の遠くなるような作り方をしました。ローゼンクランツのアンプの製作を担当してもらっているK氏に、その私の考え方を述べ、裁断したケーブルを順番に1本づつ番号を記し、どのように編んで組み上げるのか、目の前で「作って見せ」、「やらせてみて」、シッカリとした確認作業をとりました。今回のこの部分に関しては、いかに私がノウハウを公開するのがモットーとはいっても、金庫の番号までお教えすることは出来ません。

秘密を明かす事の出来ない、自慢のワイヤリング技術

 アースの取り方にしても、大地にアースを落とすという考え方から、普通は大地の方向に向かうものですが、ローゼンクランツでは「大地からエネルギーを貰う」、という考え方で他とは全く違います。これもすべては直流とか交流とかの電気の概念とは別に、エネルギーの流れを中心にした人間の感覚からくるものです。ですからケーブルの方向性というものは「プラス」も「マイナス」も「アース」もアンプやスピーカーの方向=すなわち聴き手の方向に向かいます。

 次はボディーのブロンズ仕上げです。、これも一度、鋳物屋の社長のやり方を見せていただいたことを参考に、解らない事や注意点を根掘り葉掘り尋ねるのですが、最終的には愛情をかける事以外にないみたいです。これもK氏を携えて、二日連続で「やって見せ」、「やらせてみる」で、最初の1個は二人で交互にやる形をとりましたが、2個目は彼が自分の所へ持ち帰り一人で仕上げてきました。これで今までに3個作ったわけですが、少しずつ風合いが違い正に美術工芸品の世界みたいです。とにかく出来栄えは最高の物になりました。我ながら大満足です。世界最高の物をいきなり目指して作るのですから苦労の連続でしたが、やるだけの事はやりました。

サンドブラストの工程(細かい砂を吹き付けて表面を梨地仕上げにする事)を終えたところ(染色前)

 さて、大切な事は音にどう現れるかです・・・。そう、今日の一発目の音出しは三橋美智也です。・・・何故!三橋美智也かといいますと少し話しが前後するのですが、Sさんが2〜3ヶ月前に神主の仕事をされている方を連れて来られた時に、三橋美智也を聴いてもらったところ、えらく心に残ったという事でした。その神主さん(奈良の方)が広島に来たからには、カイザーの音をもう一度聴かずには帰れないという事らしい。それが、「今、これからすぐに」というのである。そうした内容の電話を頂いたのですが、私は今日中に納品の約束をした物を急いで作り上げなければならない。そんな事で今日ばっかりはこらえてくださいといって明日にしてもらいました。

 早速、翌日お昼前に二人で現れ、神主さんの目的は三橋美智也です。リクエストをしてもらいますと。「哀愁列車」、「一本刀土俵入り」、「星屑の町」の3曲を選ばれました。Sさん曰く、「何と!リズム感がいいのでしょう!」そうです、特に「哀愁列車」は「音程」、「テンポ」何をとっても正確無比素晴らしいノリです。測定器よりも遥かに正確であると断言してもいいでしょう。神主さんは遠慮してか30分程で腰を上げ、すっかり満足した様子でこう言われました。「まるで、その時代の空気を吸っているようです」。

 そんな事で、このところずっと三橋美智也が鳴っているのです。いつもの事ですが、最後の音決めには必ず日本語の歌を聴いて確認します。そりゃ!そうです!生まれてこのかた、毎日日本語を聞いて生活しているわけですから一番よく解ります。ごまかしは一切効きません。 

 ♪  「おぼえているか〜い」
    「故郷の村〜を」
    「便りも途絶えて、幾年過ぎた〜」
    「都へ〜積み出ぁ〜す」
    「真っ赤なり〜んご」
    「見るた〜び辛いよ」
    「おいらのな、おいらの〜胸が」 ♪

 「りんご村から」を思わず聴き入っていました。なんとも云えない、いい気持ちで最後まで聴き入っていました。ステレオのことなんかスッカリ忘れていました。こんな時に音の評論なんかするのはまったく野暮です。・・・1年前に大仏を完成させた時は、「心鎮まる」ような気持ちになれなしたが、今回は、とにかく「いい気持ちで」、「嬉しくて」、「幸せ」、そして「優しい気持ち」になれるのです。


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「金は要らん!持って帰れ!」 2001/11/13


 鋳物屋の社長を怒らせてしまった。

 「あんたみたいな事をことを言ったら鋳物は出来ん!」。
 「100個作って1個しか取れんわ・・・」。

 パネルに出来た巣について指摘したら、あと仕上げていく段階できれいに出来るというのだが、私は「この状態では受け取れません」と言ったとたんにキレてしまった。

 「もうやめた!金は要らん!くれてやるから持って帰れ!」

 と言って、切削加工の終わった2個のナイアガラを私の車に押し込んで二階の事務所に上がってしまった。「そう怒らないで、話せば解ることじゃないですか」。

 「いいや!わしにも意地とプライドがある」。

 「それはいいですが、私には待っているお客さんがいるんですよ」「受けた限りは最後までやりきってください」。

途中で投げられそうになったナイアガラ

 このように両者一歩も引かないのですから上手く行きません。二階まで追いかけて上がるとそこには別のお客さんがいました。割り込むようで「すいませんね」、とひとこと言ったところで、そこへ事務をしている社長の娘さんが「カイザーさんコーヒーを入れましたからどうぞ」と言ってくれました。手馴れたものですこんな光景は何度もあるのでしょう、「有り難うございます」と言って座らせていただき、私は少し冷静に切り出しました。

 「ただ、いい物を作りたい!その一心で言っているので、ついつい厳しくなるのです」。しかし、反対に「あ〜いいですよ、少々の事は」と言えば、おたくは楽かもしれませんでしょうが、もし私がそんな風にお客さんを軽く扱うような事を言ったら「そんないい加減な人間とは付き合いたくない」と思いませんか?

 最初からハッキリと申し上げておりますように、「世界一の電源ボックスを作りたいのです」。「金は出します」。「値切るつもりはありません」。それと、「鋳物というものについて私には何の知識もありませんので、噛んで含むように教えて頂かないと解らないのです」。

 というと、

 「そうは言うがのう、あんたの要望を満たすには一個に100万円貰っても出来ん」。

 「鋳物いうものは、砂を壊してみるまではどうなっとるか判らん」。

 「一回一回祈るような気持ちで開けるんで〜」。

 「砂代でも1個分に3万円は掛かる、普通の砂と違ってこの分は1回しか使えんからのう・・・、もう既に金をなんぼ捨てとるか解らん」。

 「ましてあんたの言うように仕上げる方を上にして湯を入れにゃいかん、ガスは上に向いて上がるんじゃけ〜上手く行く事の方が珍しい」。

 「常識どおり仕上げ面を下にしてやれば、なんぼでもきれいに出来るんじゃが、音がすべったじゃ〜、こべったじゃ〜いうけ〜難しいんよ」。

 「ちょっとこっちへ来てみ〜」。

 と言って3階の倉庫のほうへ案内され、

 「この木型でもの〜、こうやって工夫して2度目の手直しをしとるんで〜、あんたには何も言うとらんかったが」「一発でええ物なんか出来やせん、仕事が終わった頃に、もう一回やらしてくれればええ具合に行くのにのう、そんなもんなんじゃ」。

 「まぁ〜、あんたは器用なんじゃけ〜わしの言ったように一回やってみ〜、それで拙かったらまた考えればええから」。

ほぼ、申し分ないぐらいの出来映えになって来ています

 なんか知らないうちに妙に納得させられペースにはめられてしまったようです。汚れ落し、研磨等の下ごしらえは全部私がやっております。「解りました、とにかく言われるように持って帰って一回やってみることにします」。といってその場は失礼しました。今回の物は試作で出来た時の物より殆どのところでは良くなっているのですが、実はただ1ヶ所気に入らない所があっただけなんです、更に完成度を上げたい意気込みの強さから衝突してしまったのです。しかしこういった衝突なくしていい物は完成しませんので、これからも拘って行きたいと思う気持ちには何の変わりもありません。


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歩止まりの悪いナイアガラ 2001/10/30


 最初の1台目は私の希望どおりになっていない所が1ヶ所だけあり、木型の手直しをお願いしました。最初に木型を見た時に気がついていたのですが、切削加工の段階でやってくれるのだろうと思い、そのときには尋ねる事はしませんでした。なにしろ、私にとって鋳物でのモノ作りは初めての試みですから、叩き台となる現物その物が形になって目の前に出来てこない事には、イメージも何も湧いてきません。それは両側面のアールの面取り加工の部分です、図面の指定では8Rですが、実際に出来上がった木型は2Rくらいでした。

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最初の木型 修正後の木型
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 砂型から取り出した段階で念押しの確認をしますと、その部分のアール加工はNCでは出来ないらしい、なぜなら鋳物で出来たものは、一品一品全て微妙に違いがあり、真円が出ていない為だという。仕方なくサンダ-掛けの段階で私が手間をかけてやろうとしましたが、やってみてとても無理だと判断しましたので3Rぐらいで止めました。

 そんな中で、出来上がった最初の1台が今までご案内してきた物です。あらゆる条件を考えてみたら本当に出来栄えは良く、大したものだと驚きもしていました。特に切削加工は寸分の狂いも無くその精度は驚き物です。特にフロントのプレートと本体のネジ止め部分の穴あけ加工などは、ほとんど遊びをとっていませんでしたので一番心配していた所でした。

 NIAGARAの製作をお願いしている所は軍港として栄えた呉の先の広という町ですから、広島からは30キロは裕にあります。打ち合わせに10回は行き来したでしょう、忙しい私にとっては、丸一日潰れてしまいますので大変です。既にオーダーしている4台が出来上がったので見に来て欲しいと連絡が入りました。実際に出来上がった物は希望どおりによく出来てはいましたが、ただ1箇所正面のRosenKranzの文字が少し潰れているのです。残念ですけどもう一度やり直してくれませんかとお願いしました。

潰れてしまったロゴ もう一回溶かしてやり直しです・・

 上手く行かないこれらの原因は、今までの鋳物の常識とはまったく違うやり方、すなわち良い音になる為の鋳物による物作りという、職人さんも経験した事無い手法で取り組んでいる事です。この方は先日もテレビの取材を受けた名うての鋳物職人です。

リアビューは手直しの効果が見事に出ました

 もう一つ変更個所は、背中のNIAGARAの文字の横のラインの間隔を少し広めにもしました。これは上手くいったようで、ハッキリと綺麗に文字が浮き出ています。今度出来上がって来るのが楽しみです。

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ナイアガラ専用インシュレーターの開発 2001/09/30


 アンプ内部のトランスや真空管等の精密部品の振動対策用としてのインシュレーター(MB-17)を既に持っていましたので、この機会にそれを性能アップ=「波動コントロール化」して使うつもりでしたが、現物同士をあてがうと使えるような使えないような微妙なところです。その部分を正確に寸法出しをして図面を描くように指示はしておりました。「大丈夫か?付くか?」、図面担当のK氏に尋ねると、「大丈夫です、コンセントの穴が大きく遊びがありますので」と返事が返ってきた。確かに付けようと思ったら付かない事は無いのは私も解っている。図面がなかなか描き上がってこないのにイラついてた私は、コンセント側のばらつきまで調べて「付くという確証はあるのか?」と突っ込むと、「そこまではやっていません」という。

ミクロのせめぎ合いの跡

具体的にどのような所の問題かといいますと、既に一口用のコンセントは沢山購入して決まっています。その取り付け部が強度を出す為でしょう、少し曲がっていてインシュレーターの外周部=二次側にどうしても当たります。彼の言うとうり、コンセント側の穴は大きく遊びがありますので芯をずらせば簡単に付きます。しかし、開発のテーマは「世界一音の良い電源タップ」を作る事ですから、どんな些細な事であっても自分の気持ちに引っかかる部分がある時は妥協出来ません。

コンセントから出ているアームの部分をなべネジで締め付けて、抑えるのに真円がずれると振動のモーメントに微妙に狂いが生じ、音質面に僅かではあっても影響が出てくるのは必至です。「よし!覚悟を決めた」。こうなったらナイアガラ専用のインシュレーターを開発しよう。そうと決めたら欲が出てきて、もう一つサイズを大きくして更なるエネルギーの発掘をイメージします。いろいろ調べると0.5mm大きくする事が許されます。外周部がぐるりと一回り大きくなるわけですから体積比にすると相当大きくなる計算になります。こうしてMB-17からMB-18へと変わっていきます。

方向管理を示すマジックの跡

 そのMB-18も汎用モデルとナイアガラ専用モデルの2つになります。その一番の違いは、コンセントの取り付けアームにマイクロベースの外周部分が接触しない為の配慮から、立ち上がりの角度を105度にした事と、振動の入り口である一次側(副材)が外側の二次側(母材)より0.3mm高くなっている事です。ここらあたりの微妙なせめぎあいから割り出した寸法比は相当苦労したところです。ローゼンクランツが作るのですから振動面に対する拘りはどんな事があっても譲る事は出来ません。これでやっと私の心が晴れました。


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ついにナイアガラ完成  2001/08/11

 
 一切の妥協を廃して電源供給はこうあるべきだと言うローゼンクランツの理想を具現化したらこの様な形になりました。まずナイアガラ専用のインシュレーターの開発から始まり、振動のモーメントを大切にする考えの元にコンセントについても独立した1個口の物をハッベル社より特別に調達致しました。金属その物が持つ特性とエネルギーの方向性を考えると青銅の鋳物にたどり着きます。


 ボディー、インシュレーター、ネジ、コンセント、ケーブル、被服材等の徹底した方向管理で製作いたしました。

フロントとリアビュー

 外装はブロンズ像と同じ美術工芸品仕上げで、まずサンドブラスターで表面を梨地にし、ガスバーナーで本体を300〜400度に熱した後、特殊な液体を刷毛で塗り、金属の表面を化学変化させ、その後金属ブラシでしごき馴染ませます。最後の仕上げとしてもう一度熱しロウを擦り込み綿布で光沢を出します。


 ローゼンクランの全ての製品のDNAである105を採用したボディーの肉厚は10.5mmで構成。なんとその重さは18kgに及びます。


 外形デザインについては丸を基調にした徹底した定在波対策が施されています。


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NIAGARA完成間近! 2001/07/04

  
NIAGARA430
規格サイズ 幅320mm 高さ135mm 奥行き155mm 重さ約18kg

  開発の基本コンセプトはとにかく世界一音の良いパワーディストリビューターを作る事。その為には「振動の時間軸」と「電気の時間軸」の集大成を目指し、特別にナイアガラ専用のインシュレーターを開発し、シャーシ構造も徹底した振動の流れを考え独特のフォルムになりました。もちろんローゼンクランツ独自の理論で木型の製作から磁場の影響までを考慮に入れ、徹底した作業管理の元で製作いたしました。コンセントにつては振動のモーメントを考え、わざわざ一口コンセントをハッベル社より取寄せました。
 
  フライス加工が終わり、いよいよ最終段階に入った状態。本体部と蓋の取り付け精度が得られるかが大変心配でしたが、流石その道のプロ見事にピッタリと決まりました。デザイン段階で何度もの図面の書き直しをした甲裴あって、実物を仮組みした写真ですが、何とも言えない安定感の有るデザインに仕上がりました。イメージ以上の出来栄えに私自身大変満足しています。これで初めてどんな物が出来上がるのかが、お解り頂けると思います。

NIAGARA424
 最終的にはこの後、ビーズガンを使用して梨地仕上げになります。更にその後、植物の葉で燻し表面に化学変化を与え、ブロンズ仕上げになります。

  自信にあふれたリアービュー。ナイアガラの文字がなんとも誇らしげです。S.kaiserは私のサインですがここにはご要望によりお客様の直筆のサインをお入れする事が可能です。世界に一台のオリジナル最高級ACパワーディストリビューターの誕生です。


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NIAGARAが初めて砂型から誕生! 2001/06/19


 6月18日ナイアガラが姿を現す。鋳型屋さん曰く、とにかく形が三次元だから難しい。何度か出来た砂型を壊したそうです。こちらは初めてだから何も解からず、図面の上ではあれこれ描けるけど実際に作るとなると想像以上に大変みたいです。私自身が気に入る為にコスト度外視の拘りの物を作るつもりですから、「この面を上に向けろ」、やれ「こちらを南にして湯を入れろ」とか散々、鋳物の常識とは違う事を言っては困らせる。

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本体とフロントパネル リアービュー

 なるほど砂型から取り出したばかりの現物を前にしながら説明を聞かされ少しずつその大変さが実感できます。地道に手作業の掃除をし、ペーパーを掛、その後ビーズガンで梨地仕上げし、色付け。とにかく綺麗に仕上げるにはとてつもない手作業の時間が掛かるらしい。とにかくNC加工が出来ない所が殆どみたい、最後にはお互い譲らないものだからもう喧嘩さながらです。果たして出来上がった時、最初の一台は一体いくらになるのやらまったく見当がつきません。

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私のサイン ローゼンクランツのロゴ
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本体部正面 背面の全体像

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「NIAGARA」の木型がやっと完成 2001/06/11


 春先から取り掛かっている、夢のACパワーディストリビューター『NIAGARA』の木型がやっと完成した。何せ初めて見るものですから、出来た現物を見てもイメージがなかなか湧きません。これから砂型をつくり、湯(溶かした金属)を流し込むのだそうです。出来上がりまでにあとどれくらいの日にちが掛かるのか楽しみです。

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 本体の背中の部分になります。文字の部分はゴムスタンプですから、ハンコ屋さんの仕事になるそうです 正面の部分。
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 コンセントの差込口=フロントパネル部(厚み10.5mm)あります。 内部の木型
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