トップ情報カーオーディオに関する情報ナカミチK.Kobayashi Tuningのデモカーを体験

ナカミチK.Kobayashi Tuningのデモカーを体験



 何軒かのお店を訪問するうちに「小林チューニング」という言葉を耳にする場面がありました。ホームオーディオの世界では私もクリニックやセッティングに重きをおいていますので、「ナカミチの中のナカミチ」という触れ込みと個人名を冠にしてまでの小林チューニングなるシステムのサウンドを聴いてみたくなったのです。
 http://www.nakamichi.co.jp/mss/kkt0.htm

 何度か面識のあったナカミチの林次長に無理をお願いして、つい先日それが実現しました。業界で言うところのアナログシステムの極地にある音と解釈して聴かせて頂きました。その一方でCDで鳴らす音にもかかわらず、アナログという表現には何か不自然さを感じますが、デジタルプロセッサーを使わない物をアナログ式と呼んでいるようです。

 フォルクスワーゲン パサートにインストールされたそのシステムの感想を一口で言うと、肌触りの良い上質な大人のサウンドです。一番驚かされたのはバスドラムのリアリティーでした。実物の音と見まがうほどの生々しさでした。もう一つさすがと感じたのはパーフェクトともいえるネットワーク設定の繋がりの良さです。

 これぐらいオーディオの本道を行くアプローチでの音作りになりますと、カーオーディオとして考えるよりもホームオーディオの土俵に上げて私の脳が勝手に考えてしまうのです。そうした時には加点方式ではなく減点式になるので、ハードルが自ずと高くなるようにも思いました。

 「カーオーディオって凄いなぁ・・・!」、ホームオーディオでは逆立ちしても出せない、そんな「カーオーディオならではの独自のアプローチによるサウンドを目指すべきだ」と確信しました。

 今回の貴重な経験によって得られた私の結論は、音質が幾分落ちたとしても、それを遥かに補って余りあるだけの音楽の躍動感とリアリズムを導き出すグラフィックイコライザーを積極的に使ったマスターリングの腕と音楽的感性を磨く事に至りました。

 それは車によってあまりにも周波数特性の違いがあり過ぎるので、例え理想の体系ではなくてもその人にピッタリ合う洋服を誂えた方が良いとの考え方です。

 魅力あるカーサウンドが「群雄割拠」し、カーオーディオファンの皆さんに夢を提供出来るような努力を私なりにしたいと思います。


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