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突如として、方向性が判らなくなった


 今日は本当に参りました・・・。

 「ナイアガラSt.」のボディー材料の方向をチェックしに行ったのですが、

 裏表が幾ら見ても分かりません。

 「ううううう・・・」、迷うばっかりです。

 その内、一番分かりやすい長手方向まで自信がなくなってしまったのです。

 ドーッと、脂汗が出てきました。

 
 工作所に訪問したのも夜の8時近くになっていましたので、

 そばで待ってくれている社長に「悪いなぁ・・・!?」。

 そんな事に気を使い始めた途端、

 もう頭に血が上り、どうにもならなくなってしまいました。

 
 ストライクが入らなくなり、フォアボールを連発して塁が埋まり、

 押し出し寸前の投手のように腕が縮こまってしまったのです。

 こんな事は初めてです。

 このままでは、もうどうにもならないので、

 「済みませんが、端っこを3センチほど切り落として貰えないですか?」。

 
 もう工場は閉めた後ですから、コンプレッサーの電源は落としてあり、

 すぐには機械が動きません。

 3.2ミリの厚さの鉄板の重さは50キロ近くもあるそうです。

 重たそうに運ぶ姿に申し訳なく平身低頭です。

 
 ”ガッシャーン!”。

 大きな音と共にギロチンカットです。

 切れっぱしを持ってみれば、何の事はない。

 「縦、横、裏表」。

 あっという間に分かりました。

 ホッと胸をなでおろしました。

 
 「方向が大事なんだ」、と言っておきながら、

 当の本人が分からなくなったのでは、

 もう何をかいわんや、穴があっても入りようがありません。

 本日4件目の仕事でしたから、疲れ切っていたのかな・・・?。

 良い物を作ろうと思ったら簡単ではないですネェ・・・。


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