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余儀なくされた設計変更


 シュウマイのように下から包み込むような形状の設計だったのですが、どうしても一体での曲げ加工が出来ないとの答えが返ってきました。一生懸命考えたデザインはもう一度考え直さなければなりません。

 こうしたピンチに立たされた時こそが私の真骨頂が出てくるのです。その方式が出来ないとなると、4枚独立した壁構造になります。独立してるが故の長所は見出せないか?、思案のしどころです。

 一晩考えた末に、良いアイデアが思い浮かびました。一体物でくるりと巻いた時には奥側の壁と手前側の壁ではどうしても上下方向が反対になってしまう欠点があったのです。従って、ローゼンクランツ本来の方向性に沿った形で、「下から上」、「奥から前」のセオリーどおりに出来ますので、こと方向性に限っては3次元に於いて妥協のない組み方が出来るようになったのです。


 もう一つの利点は、下の4辺ともに耳を持たした曲げ加工が可能となりますので、必然的に局面フォルムが出来上がり、当初の考えどおりのスムーズなエネルギーの流れが生まれるようになります。

 そしてもう一つの大きな変更点として、本体部の底の部分を廃止する事にしました。6ミリ厚の底板との間に流れの淀みの元となる密着した面積部分を減らすことが出来ます。この効果は不要な共振を軽減することと、抜けの良い音を作り出すには大きなものとなります。

 今回の設計変更により、当初の9月末発売が無理となり、10月の中旬頃にずれ込みます。


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