鋳物の収縮率は8/1000だそうです。従って図面通りの仕上がり寸法になるには、その分だけ木型を大きめに作らなければなりません。だから最初から小数点以下の数値で図面を描くと計算が大変との事で、折角仕上げた図面を最初から描き直さなければならなくなりました。
実はローゼンクランツ製品全般に渡って、縁の下の力持ちとして20年以上もの間貢献してくれていたK氏が体調を崩し、キャド製図の仕事を辞退したいとの話があったので、新たに3Dキャドを扱える方をウェブ上で募りました。すると、当社のお客さんからやってみたいとの申し出を頂き、お願いする事となりました。
そのM.Yさんという方はローゼンクランツ製品の良き理解者であります。親身になって協力して下さるだけではなく、仕事そのものに非の打ち所がなく、パーフェクトな図面を提供して下さるのでとても感謝しています。
カイザー寸法で描いた図面は端数が出るので職人泣かせです。ただでさえ大変なのに、初っ端の仕事からやり直しという屈辱と共に、無駄働きをさせてしまう羽目になり本当に申し訳ない事をしてしまいました。
そんな苦労の一端の図面をご覧下さい。