----- Original Message -----
From: T.O
To: info@rosenkranz-jp.com
Sent: Tuesday, April 09, 2002 5:49 PM
Subject: お礼
先日は遠路はるばる北九州までお越しいただき誠にありがとうございました。
メール無精で申し訳ありません。最低2週間は聴き込んでからメールしようと思っていたのですが・・・。最近職場のコンピューターから貴社のHPにアクセスできず、本日久しぶりにHPを開くことが出来ました。すると私の家の訪問記が載っているではありませんか。しかも私のことを”自然な笑い顔が素敵な好青年”とお褒めの言葉を頂いて。これはもうがんばってメールするしかありません。日本中に私が経験したRK-BWと貝崎さんについてレポートするしかないでしょう。
［RK-BW序章］
RK-BWを付ける前にクリニックをしていただきました。スピーカーケーブル、ボード、CDのインシュレーター、ピンケーブルなどの方向を合わせていきます。雑誌の訪問クリニックを読むとスピーカーの向き等を最初に調整しているので少し意外でした。
私も以前から自分のシステムでスピーカーの真ん前では鮮度の高い”いい音”がしているのに、スピーカーから離れると鮮度のないつまらない音になることは気づいていました。ですからCDを変えるときにスピーカーの真ん前でしばらく音に聴き惚れることはよくありました。しかし”いい音”を聴いたことがない私はそれが普通かと思っていました。
ところが貝崎さんが方向を合わせるたびに”いい音”が少しずつ、10cm、20cm、50cmと前にでてきたではないですか。よく雑誌に”音が前に向かってくる”と書いてありますが、ようやくその意味が実感できてきました。「RK-BWを買わなくてももう十分ではないか」という気持ちさえ沸き起こってきます。
”氏はボードを手に取ると上下左右にひっくり返しては目を凝らし、設置方向を指示した。すると不思議、同じボードとは思えない美麗音が・・・。”と書くと大概の人が怪しいと思うでしょうし、私もそうでした。しかし、私は実際に目の前でそれを経験したのです。これは実際に経験した者でないとわからない特権です。
［RK-BW］
本日のメインイベントRK-BWの取り付けです。金色に美しく、重量感のあるRK-BWはいかにもいい音がしそうで期待が高まります。
音の語彙が貧しいため上手く表現できませんが、RK-BWの音は”自然”でした。美しい音の粒子が部屋中に充満しているような印象でした。その粒子はオーディオ部屋のみならず家中に溢れ出ています。芳しい香水を噴霧したような、聴覚以外の五感も刺激しています。変な例えですが、「洗車したくてもホースから水がドボドボとしか出ずストレスを感じていたのが、ホースの先端を指で押さえた瞬間水勢が強まり細かな水滴に陽光がキラキラ反射している爽快感。」といった感じです。（ほんとに変な例えです。）
これまでアンプを変えたり、いろいろ機器のグレードアップをする度に夜中まで試聴してきました。その際には1～2分毎にディスクをとっかえひっかえ聴いていました。今回のRK-BWでは一つのディスクをじっくり聴き惚れてしまいます。これまで聴いてきた同じディスクに新たに感銘を受けていました。
ようやく”音を聞く”のではなく”音楽を聴く”事ができるようになりました。
［結論］
オーディオ好きでない一般の人から言わせると、インシュレーターに20万円なんて本当に馬鹿げた話だと思います。しかし、既に定価で150万円もするN802を持っている人にとってはそうではないと思います。RK-BWは取り付けに多少手間がかかりますし、私の場合貝崎さんに家に来ていただくという幸運に恵まれたためN802のオーナー全員に絶対RK-BWを買えとは言えません。（貝崎氏来宅に関しては他の人には「羨ましいだろう」としかいえませんが。）しかし、N802を使っていて、その音に何か悶々と不満を感じている方には正に”福音”となると思います。
以上が先日の感想です。N802ユーザーの方に少しでも私の気持ちが伝わればと思います。
話がかなり飛びますが、人の出会いとは本当に不思議なものだと思いました。この前までは雑誌やインターネットで拝見しているだけだった貝崎さんに家に来ていただけるなんて。貝崎さんの熱いハートに心打たれました。音楽はヒトが奏でるもの、オーディオもヒトが創っていくものだと感じました。これからも広島だけに留まらず、全国に熱いオーディオ魂を広げていってください。私は6月に名古屋に転勤になります。もしまた御縁があれば家に来ていたければ幸いです。
追伸：貝崎さんご推薦の九州自動車道SAのSさんにはまだ会っていません。今度GWに実家の熊本に帰るときに会えればいいなと思っています。
スピーカーケーブル楽しみにしています。
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