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RK-BW・・・その9 マランツ本社内B&W試聴室にてRK-BWのテスト


 急にマランツ本社内のB&W試聴室でRK-BWの試聴が行われる事となり、慌てて上京しました。25日の16時半に評論家の林正儀さんとオーディオアクセサリー編集部の伊佐山さんと現地で落ち合う段取りです。恵比寿にあるマランツの本社には私がカイザーサウンドを立ち上げて間もない頃に一度お邪魔したことがありましたが、何せ二十数年ぶりのことですから土地勘が薄れていますので1時間ほど早めに余裕を持って尋ねました。

B&Wのショールームに展示されている豊富なスピーカー群

 B&Wの責任者の小菅さんと営業本部長の高山さんが迎えてくれました。お二人とも面識はありますが、特に高山部長と私には深い因縁があるのです。私が商売を始める最初のきっかけの業界人が実は高山さんなのです。彼が広島の営業所長の時に、いきなり訪問して「私はこうこういう者ですが、お宅の商品を売らして欲しい」と言って訪ねた時の方だったのです。どこの馬の骨かも分らない者が、何の前触れも無くですから、とにかく彼もビックリした思い出が強烈にあるみたいです。

B&W試聴室

 そんな昔話をしながら、今回のいきさつをお話しすることから始まりました。そうこうしていると林さんと伊佐山さんが定刻少し前にやってこられました。早速試聴室に案内されノーチラス802で試聴することとなりました。聞くところによりますと802だけでも800セットほど売れているそうです。

まもなくお目見えするマランツの久しぶりの力作アンプ

 林さんはこの後も仕事が控えているという超売れっ子で、オーディオアクセサリーの方へとんぼ帰りの忙しさです。正味2時間弱の試聴時間しかありませんので、手際よくやる必要があります。先ず初めに純正のボールキャスターのままで林さん持参のディスクを4種類ほど色々な種類の音楽を聴きます。その内容は、ソプラノ、室内楽、小澤さんのニューイヤーコンサートとジャズといったものです。

マランツの新型アンプに興味を持って覗き込む林 正儀さん

 この試聴室は、かなりデッドなつくりですから間接音はほとんど聞くことは出来ず、機器の能力が良いも悪いもそのままモロに出るといった感じです。今まで聴いた802の中ではさすがに一番良い音で鳴っていましたが、それでも比較的大人しくて、低・中・高と揃っていない鳴り方はやはりいつもの通りです。

 そこそこにして、15分位聴いた後で、次は右側片チャンネルだけRK-BWに交換して聴く事とします。この目的はどれくらい左右の音量差が出るかを確認して頂く為のものです。もうこの時点で音が大きく右側にバランスが寄ってしまい、左からの音は聞こえにくいほど差が生じます。この状態も2〜3分聴いただけで、直ぐにもう片方も入れ替えてこれから本格試聴になります。

802を横に寝かせ前2ケ所をRK-BWに交換 後ろに見えるのが801と800

 林さんは初めからメモを取り、デジタルVTRに音と映像を捕らえ、相変わらず熱心で丁寧な観察をします。開口一番!「見事な変化ですね!」。「JAZZはこうでなくっちゃ!」。「演奏の様子が見えてきましたね!」。林さんは、ローゼンクランツ製品に関しては1〜10まで全製品聴いて頂いていますから、要領を得たものでツボを的確に捕らえます。

RK-BWフロント部のアップ リアーはPB-BIGを挿入します

 高山部長も随分ビックリしたようで、「これだけ鳴った802は初めてです!」と仰る。この所800に話題が集中し、その結果コストパフォーマンスの良さが見直され、再び802がブレイクしているというのです。「どんな形であれ、カイザーさんドンドンとこの部屋を有効利用してください」とまで言ってくれました。この次は今話題の800のお客さんを集めて試聴会でも計画してみては如何ですかと。


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