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お嫁に出したイグザンティア 


 今日は私の愛車のシトロエン・イグザンティアがお嫁にもらわれて行く日なのです。その婿さんになる方は鹿児島のTさんといって、ローゼンクランツ製品をたくさん買ってくださっている方です。まだ新しいプジョーの306を処分しての乗り換えです。

今までに30台ほどの車に乗りましたが、私が1番気に入ったのはこのイグザンティアでした。

 ワザワザ鹿児島から取りに来られるのですから私よりも好きモノです。博多からこれから新幹線に乗りますからと電話を頂いてからほんの1時間強でしょうか、もう広島駅に着きましたと連絡があり、車検受けたてのイグザンティアで迎えに行きました。

 昼過ぎでしたので、「飯でも食いに行きましょう!」、と事前に連絡を入れておいた私の高校時代の同級生の寿司屋に直行です。時々行ってはばか話をしながら楽しく美味しい寿司を頂いています。

 「いい魚、用意しておけよ!」。

 「わ、分かった任せとけ!」。

 このような形で連絡しておきましたので、行ったら黙っていても美味しい物が出てきます。特に最初に出てきたひらめは美味しかった。穴子も天下一品でした。Tさんもかなりの食通ですが、今日の寿司には参ったようでした。

 ここはねぇ!こいつではなく奥さんで持っているんですよ。と皮肉っぽくTさんに
話すと、例によって多少”どもり口調”で、

 「そ、そうよ!、うちは奥さんが90パーセント、わ、わしが10パーセントよ」。と、うま〜くボケてくれる。

 この男のボケることのうまさに於いては右に出る者がいないほど、天然なのか?、実力なのか?よく分からないが見事なぼけっぷりなんです。なぜ、奥さん90パーセントかというと絵が物凄い上手いんです。珍しい瀬戸内の魚の絵を描き残しておきたいと言って始めたものらしい。今にも画面から飛び出してきて泳ぎ始めそうなくらい活き活きしているのです。

 1枚譲ってくれと前々から言ってもいまだに貰えません。ただ、今回だけは東京に試聴室を開くから10月1日までに是非1枚描いて欲しいと頼むと、まんざらでもなく何とか手に入りそうです。

 そのあと、名義変更に必要な書類等を渡し、高速の入り口まで案内方々、帰りの道中に今回車検を受けたディーラーがあるのでサービスの責任者を紹介してTさんをお見送りしました。

 翌日、Tさんから二通の御礼のメールが来ました。



 貝崎様

 Tです。
 
 おはようございます。先日はどうもありがとうございました。あの日は途中壇ノ浦で30分くらい夕食と休憩をとって10時半ころに家に着きました。あの日はマーチで250kmも移動したせいで腰が痛かったのですが、高速に乗って150kmくらい経過したあたりからエグザンティアも本領を発揮しはじめるとともに、腰の痛みもだんだん引き始め、九州に入るころにはほとんど感じなくなりまた。

 しかしファンタスティックな乗り味です。独特の浮遊感がありながら接地の感覚もちゃんと伝えてきます。このところの引越しのいろいろでかなり疲れているのですが、このまま地の果てまでも行ってしまうかのような気がしてくるから不思議です。まわりをもっとハイパワーな車たちに囲まれながら、これらの車たちをスーっと抜いていく快感は何物にも替えがたいものです。もしかしたら世界で一番速い車はシトロエンかもしれません。他の車がいくら絶対速度が速くても身体が疲労してきたらその高い速度を保って走れるとは限りませんから。

 さて明日、明後日で引越しです。大分までは熊本から阿蘇、くじゅうを越えて移動します。これがまた楽しみです。ゆるやかなコーナーの続く山岳路でどんな走りを見せてくれるでしょうか。



 貝崎様

 Tです。
 
 この前は寿司を馳走になり、ありがとうございました。あのような食べた瞬間に幸せな気分になる寿司は滅多にありません。私の食べたなかでは小倉の「もり田」という、もう70歳くらいになるだろうという主人が握る寿司くらいしか他には思い浮かびません。

 たいがいは旨いすしだが、それは「上手い」寿司で終わっている。あのような寿司はネタのよさと技術だけではできるものではないです。ご主人が心から人を喜ばせたいというお人柄だからできるのでしょう。

 そして女将の絵!あの絵は対象を物として捉えてはできない絵です。自分と同じ生命あるものとして真正面から、かつ、魚と遊びながら描いています。江戸時代の京都の絵師、伊藤若冲の絵と同質の精神性を感じます。(精神主義者は彼の絵に精神性を感じないようですが・・・)

 是非、また秋か冬に行ってみたいお店です。ご主人と女将によろしくお伝えください。


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