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クライスラー300Cツーリング:タイヤの加速度組み立て

「ミスタータイヤマン白河」の跡取り息子

田中君は我が子のように可愛い!

写真は加速度組み立てを終えたばかりの顔である。

無心でナットを締めた! 

その満ち足りた満足感が顔に現れている! 


もう既に彼にやって貰った加速度組み立ては7、8回目となる。

だからコンビとしての二人の呼吸はピッタリだ

リフトで持ち上げた時にフロント部が重たくて下がったので、ジャッキと併用しての作業となった。

フロントのタイヤを外した時に足回りをしげしげと眺めてみた。ショックアブソーバーは新品に入れ替えたたのだろうか?・・・。部品番号を記した紙シールが貼られたままなのだが、昨日やり換えたのでは? と思えるほど綺麗なのに驚いた。


この部分に興味を覚えたのは、一昨日アメ車の丈夫な秘訣の部分として教えて貰ったばかりだったからである。タイヤの向きを変える2本のロアアームや、車軸からタイヤの上下のいなし部分等のメカニズムを見ていると、車は本当にノウハウの塊である事が分かる。

オーディオと比べて車はメカニズムが目で見てわかる部分が多いのでとても理解し易い。それに比べてオーディオは、目に見える形で分かる部分が少ないから音のバランスを取るのがとても難しい。

いつものように、4本ずつあるホイールとタイヤの相性を見切ってペアリング作業に入るのだが、左の前後は現在取り付けてあるままで良いようだ。右側は前後のホイールを入れ替える事にした。

バランス機を操っている時の彼のしぐさ一つ一つが、真剣さと可愛いさが入り混じっていてとても微笑ましい。ここで”伊予のよもだ”が頭にもたげて来た。ある動物の姿をイメージしてしまったのだ。

そこで彼にあだ名をプレゼントした。

「とどの赤ちゃん」である。

もう一つは、タイヤを纏った「ミシュラン坊や」だ。

結構気に入ってくれたようだ。


「この店をしっかり宣伝しておくからねッ!」

と言って、写真を撮ると、


『もう一回お願いします!』

そう言って、タイヤでお腹を隠したのである。

その話で二人は大いに盛り上がった・・・

これが、その時の証拠写真だ。

その後、彼をタイヤ職人に育てる為にドライブに誘った。

「自分が気持ちを込めて組み上げたタイヤの乗り味を知っておく事は大切なんだよ!」

『本当ですか?!』

『そんな事を言ってくれるお客さんはいませんよ!』


「俺みたいな風変わりな人間が居たって不思議は無いだろう!」

「と言うよりも、昔の日本人はみんなこうだったんだよ!」

「今の日本が日本でなくなっただけなんだよ!」


『じゃぁ、着替えて来ますから待ってて下さい』


清澄橋通りの交差点から三つ目通りに繋がる、僅か200メートルほどを走っただけで彼は唸ってしまった。勿論当の私が一番驚いている。

『何ですか?! この走りは!?』

『タイヤの抵抗が全く無い!』 

『滑るように走りますね!!』

『嬉しいなぁ! このフィーリング!』


「ハッキリ言って俺も驚いた!」

「今まで加速度組み立てをやった中でぶっちぎりの効果だ!」 

「重たいアメ車との加速度組み立ては、すこぶる相性がいいねぇ!」

私の行う加速度組み立ては慣性の力を利用しているので、重たい車ほど効果があるようだ。今回は今までの4倍ぐらいの効果を感じる。

三つ目通りから新木場の湾岸道路をディズニーランドのある浦安方面へ車を走らすと、バックミラーに映る夕陽がドライブの高揚感を盛り上げてくれる。

「そこにデジカメがあるから、バックミラーの夕日を写してくれる?!」


途中荒川に掛かる橋の上り下りの勾配は、300Cツーリングのトルクと加速をテストするのに絶好だ。アクセルをちょっと踏んだだけで、2トンもある車体がボルトのようなスタートダッシュを見せる。

5.7LのHEMIエンジンは正にモンスター!

スピーカーの鳴りっぷりに、この馬力感が活かせたら最高だ!

そんな確たるイメージを脳に焼付けられただけで、

今回のアメ車作戦は大成功である!

この後、トドちゃんを連れて旨いインドカレー屋に行った。

この話は別のページで・・・

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