トップ情報四文字熟語は行

は行




 杯盤狼藉(はいばんろうぜき)
 酒宴のあと、杯や皿などが雑然と散らばっていて、だらしないさま。また、どんちゃん騒ぎのさま。

 破顔一笑(はがんいっしょう)
 顔をほころばせて、にっこりと笑うこと。

 博引旁証(はくいんぼうしょう)
 数多くの資料から、具体的な例や証拠をあげながら説明すること。

 薄志弱行(はくしじゃっこう)
 意志が薄弱で、気力が乏しく、実行力に欠けていること。

 白砂青松(はくしゃせいしょう)
 白い砂浜と青い松林のある、海岸の美しい風景。「はくさせいしょう」ともいう。

 拍手喝采(はくしゅかっさい)
 手をたたいて、大声でやんやとほめたたえること。

 博聞強記(はくぶんきょうき)
 広く物事を聞き知って、それをよく記憶していること。博聞強識。

 博覧強記(はくらんきょうき)
 広く書物を読んだり見聞していて、それをよく記憶していること。

 薄利多売(はくりたばい)
 利益を少なくして、品物を数多く売ることによって利益を図ること。

 破邪顕正(はじゃけんしょう)
 仏教で、邪説・邪道を打ち破り、正道を世に表し広めること。

 八面玲瓏(はちめんれいろう)
 どの方面から見ても美しく鮮明であること。転じて、心にすこしのわだかまりや曇りがないこと。

 八紘一宇(はっこういちう)
  (「八紘」は四方と四すみの意)全世界を一つの家のように統治すること。『日本書紀』より。第二次世界大戦時に、外国侵略のために用いた標語でもある。

 八方美人(はっぽうびじん)
 だれからも悪く思われないように、だれに対しても如才なく、程よく振る舞うこと。また、その人。

 波瀾万丈(はらんばんじょう)
 事件などの変化が激しく、劇的であること。

 半永久的(はんえいきゅうてき)
 ほとんど永久といってもよいさま。

 反間苦肉(はんかんくにく)
 敵を欺き、仲問割れをさせるために、自分の体を苦しめたり犠牲にしたりすること。

 半死半生(はんしはんしょう)
 ほとんど死にかかっているさま。やっと生きている状態。

 半信半疑(はんしんはんぎ)
 なかば信じ、なかば疑うこと。ほんとうかうそか決めかねて迷っているさま。

 繁文縟礼(はんぶんじょくれい)
 (手続きなどの)規則や礼儀作法などが、こまごましていて、煩わしいこと。

 幕天席地(ばくてんせきち)
  (天を幕とし、地をむしろとするの意から) 小さいことにこだわらず、志の大きいことのたとえ。

 馬耳東風(ばじとうふう)
 他人の意見や批評などを、まったく気にかけずに聞き流すこと。馬の耳に念仏。

 抜山蓋世(ばつざんがいせい)
 山を抜くほどの力と、世をおおい尽くせるほどの気力。威勢がきわめて強く、自信に満ち満ちていること。

 抜本塞源(ばっぽんそくげん)
 物事の原因を根本的に究明し、正しく解決すること。災いを根本から取り除くこと。

 罵詈雑言(ばりぞうごん)
 汚いことばで悪口を浴びせかけ、ののしること。また、そのことば。悪口雑言。「ばりぞうげん」ともよむ。

 盤根錯節(ばんこんさくせつ)
 (わだかまった木の根と、入り組んだ節の意から)複雑に入り組んでいて、取り扱いや解決の困難な事柄や状態のたとえ。

 万死一生(ばんしいっしょう)
 (万死のうちに一生を得る意から)とても助かる見込みのなかった命が、やっと助かったこと。九死一生。

 伴食宰相(ばんしょくさいしょう)
 無能なのに、ただその地位についているだけの大臣。伴食大臣。尸位素餐(しいそさん)「伴食」は主客のお伴でごちそうを受けること。



 被害妄想(ひがいもうそう)
 他人が自分に被害を加えると思いこみ、恐怖感に駆られる症状。精神疾患の際にみられる。

 飛耳帳目(ひじちょうもく)
 遠くの物事をよく見聞きすることができる耳と目。転じて、物事の観察に鋭敏で、よく精通していること。また、書物のことをいう。張目飛耳。

 筆墨硯紙(ひつぼくけんし)
  (筆と墨と硯(すずり)と紙の意から)書道の用具の総称。

 悲憤慷慨(ひふんこうがい)
 自分の運命や、世の中の不正などを、悲しみ憤って嘆くこと。悲歌懐慨。

 百尺竿頭(ひゃくしゃくかんとう)
  (長いさおの先の意から)最後に到達しうる極点。(到達した極点より、さらに向上をめざして歩を進めること)

 百戦錬磨(ひゃくせんれんま)
 多く戦ったり、物事の経験を積み重ねたりして鍛えられること。

 百家争鳴(ひゃっかそうめい)
 多くの学者や思想家などが、さまざまな意見を自由に発表し、活発に論じ合うこと。

 百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
 いろいろな花が、いちめんに美しく咲き乱れること。転じて、すぐれた人物や業績が一時期に多く現れること。

 百鬼夜行(ひゃっきやこう)
 いろいろな妖怪が夜中に列をなして歩き回ること。転じて、得体の知れない連中が、醜く怪しい行為をすること。

 百発百中(ひゃっぱつひゃくちゅう)
 発射すればかならず命中すること。転じて、計画や予想などがすべて思いどおりに運ぶこと。

 比翼連理(ひよくれんり)
  (「比翼の鳥、連理の枝」の略)男女が深く契りを結び合うこと。また、夫婦の仲が非常にいいこと。

 表裏一体(ひょうりいったい)
 二つのものの関係が非常に密接で、切り離せないこと。また、そのような関係。

 疲労困憊(ひろうこんぱい)
 くたくたに疲れ果てること。

 品行方正(ひんこうほうせい)
 行いがきちんとしていて、正しいこと。また、その人。

 美辞麗句(びじれいく)
 うわべだけを飾り立て、りっぱらしく聞こえる文句。

 眉目秀麗(びもくしゅうれい)
 容貌(ようぼう)がすばらしく美しく、端正なこと。また、その さま。おもに男子についていう。



 風光明媚(ふうこうめいび)
 山や川など、自然の風景がすばらしく清らかで美しいこと。

 風声鶴唳(ふうせいかくれい)
  (風の音や鶴の鳴き声の意から)ほんのちょっとしたことにも驚いたり、びくびくと恐れおののくことのたとえ。

 風流韻事(ふうりゅういんじ)
 自然に親しみ、詩歌などを作って、くつろぎ遊ぶこと。風雅な楽しみ。

 風林火山(ふうりんかざん)
 「その疾(はや)きこと風の如(ごと)く、その徐(しず)かなること林の如く、侵掠(しんりゃく)すること火の如く、動かざること山の如し」の略。『孫子』より。

 不可思議(ふかしぎ)
 常識では理解できないようなこと。怪しく異様なこと。

 不可抗力(ふかこうりょく)
 人の力ではどうすることもできないような力や事態。天災地変や、予防策を講じても防ぎきれないことをいう。

 不協和音(ふきょうわおん)
 同時に鳴らした二つ以上の音が、不調和な感じを与える和音。比喩(ひゆ)的に、不調和な関係にもいう。

 複雑怪奇(ふくざつかいき)
 内容が非常に込み入っていて、怪しく不思議なこと。

 複雑多岐(ふくざつたき)
 物事の関係が、多くの方面にわたっていて、込み入っているさま。

 不倶戴天(ふぐたいてん)
 ともにこの世に生存できないと思うほど深く恨むこと。

 不言実行(ふげんじっこう)
 あれこれと理屈を言わないで、黙ってなすべきことを実際に行うこと。

 富国強兵(ふこくきょうへい)
 国の財力を豊かにし、兵力を増強すること。明治政府の日本の国是とされた。

 父子相伝(ふしそうでん)
 父親から子供に伝えられる財産や秘伝。芸能・武術・華道・茶道などの奥義(おうぎ)を、父から子へと代々伝え継ぐこと。

 不惜身命(ふしゃくしんみょう)
 仏道のためには、身命をささげて惜しまないこと。一般に、自分の身を省みないこと。

 不承不承(ふしょうぶしょう)
 いやいやながらするさま。しぶしぶ。

 不即不離(ふそくふり)
 二つのものが、付きすぎも離れすぎもしない関係を保つこと。付かず離れず。

 二股膏薬(ふたまたごうやく)
  (内股にはった膏薬が、左右どちら側の股にもつくように)そのときの情勢でどちらにでもつき、態度が一定しないこと。また、その人。内股膏薬。

 不知案内(ふちあんない)
 実情や、事のようすを知らないこと。不案内。

 不撓不屈(ふとうふくつ)
 心が固く、どんな困難に出合ってもひるまず、くじけないこと。

 不得要領(ふとくようりょう)
 要領を得ないこと。あいまいで、何が何だかわけが分からないこと。

 不偏不党(ふへんふとう)
 どちらの主義や党派にも偏らないで、公正・中立た立場を守ること。無偏無党。

 不眠不休(ふみんふきゅう)
 眠ったり休んだりせず、物事に懸命に努力すること。

 不労所得(ふろうしょとく)
 労働しないで得る収入。金利・家賃・地代など。

 不老不死(ふろうふし)
 年を取っても元気で若々しく、いっまでも長生きをすること。

 付和雷同(ふわらいどう)
 自分にしっかりとした主義・主張がなく、ただむやみに他人の意見に同調すること。阿付雷同。

 粉骨砕身(ふんこつさいしん)
  (骨を粉にし、身を砕く意から)力の限り努力することのたとえ。苦労して一生懸命に働くたとえ。

 焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)
 中国の秦(しん)の始皇帝が書物を集めて焼き、儒者を穴埋めにして殺したこと。転じて、思想・言論の断圧をいう。

 奮励努力(ふんれいどりょく)
 気力を奮い起こして努め励むこと。

 無事息災(ぶじそくさい)
 病気や事故などの心配事がなく、つつがなく平穏に暮らしていること。息災無事。

 物情騒然(ぶつじょうそうぜん)
 世間が騒々しくたり、人々の気持ちが落ち着かないさま。

 舞文曲筆(ぶぶんきょくひつ)
 文辞をもてあそび、ごとばを飾って、事実を曲げたり、違ったことを書くこと。曲筆舞文。

 武陵桃源(ぶりょうとうげん)
 俗世間からかけ離れた幸福な別天地のたとえ。

 文質彬彬(ぶんしつひんぴん)
 実質と外観との調和が過不足なくよくとれて、ともにすぐれているさま。

 文人墨客(ぶんじんぼっかく)
 詩文・書画など、風流・風雅の道に親しみ携わる人。

 文明開化(ぶんめいかいか)
 人知が開けて、世の中が進歩すること。



 弊衣破帽(へいいはぼう)
 ぽろぽろの衣服と破れた帽子。旧制高校の生徒がバンカラを気取った服装。

 兵荒馬乱(へいこうばらん)
 戦争で世の中が乱れているさまをいうことば。

 閉戸先生(へいこせんせい)
 戸を締めきって家に閉じこもり、他人との交際をやめて、もっぱら学問や読書にふける人。勤勉な人。

 平身低頭(へいしんていとう)
 体を低くかがめ、頭を低く下げ、ひたすら恐縮するさま。ひたすら謝ること。三拝九拝。

 平平凡凡(へいへいぼんぼん)
 非常に平凡なさま。平凡」を強めたことば。

 変幻自在(へんげんじざい)
 現れたかと思うとすぐに消え、変化するのがめまぐるしく、自由自在であること。

 偏旁冠脚(へんぼうかんきゃく)
 漢字の(主だった)部首の称。偏(へん)・旁(つくり)・冠(かんむり)・脚(あし)。



 砲煙弾雨(ほうえんだんう)
 (大砲を発射したときの煙と、雨のように降る銃弾の意から)大砲・鉄砲の激しい撃ち合い。大激戦のさま。

 放歌高吟(ほうかこうぎん)
 あたりかまわずに、大きな声で歌い吟ずること。高吟放歌。

 判官贔屓(ほうがんびいき)
 不遇の人や弱い者に同情し、味方すること。

 抱腹絶倒(ほうふくぜっとう)
 腹をかかえ、ひっくり返りそうになるほど、大笑いすること。また、そのさま。

 報本反始(ほうほんはんし)
 祖先の恩に報いること。「本(もと)に報い始めに反(かえ)る」と読む。

 奔放不羈(ほんぽうふき)
 束縛されずに思うままに振る舞うさま。不羈奔放。自由奔放。

 本末転倒(ほんまつてんとう)
 物事の根本的なだいじなことと、枝葉末節のつまらないことを取り違えること。主客転倒。

 暴飲暴食(ぼういんぼうしょく)
 度を越して大量に酒を飲んだり、食ベたりすること。

 暴虎馮河(ぼうこひょうが)
 血気の勇にはやり、無謀な危険を冒すことのたとえ。命知らずなこと。

 傍若無人(ぼうじゃくぶじん)
 周りの人にかまわず、かって気ままに振る舞うこと。
 「傍らに人無きが若(ごと)し」と読む。

 茫然自失(ぼうぜんじしつ)
 あっけにとられて、自分を忘れてぽんやりしてしまうこと。


← Back     Next →