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一関 BASIE



 ある人に連れられて、一関のBASIEへ行ってきました。建物からして雰囲気が違います。ニューヨークには行った事はありませんが、そんな気にさせられる独特のムードを持っているんです。オーナーの菅原さんのJAZZへの半端ではない思いが成せる業なんでしょう。

 ライブの最中かなと思いきや、演奏者の姿は見えません。勘違いさせられたのは、ステレオの音に合わせてドラムを叩いている菅原さんのせいだったのです。少しお話をさせて頂きましたが、「いくら頑張って叩いても、スピーカーから出てくるドラムの音のほうが良いんだよね!」といたずらっぽく話される顔は本当に楽しそうでした。


 店内の白壁は訪れたジャズメン達のサインで埋め尽くされています。創業35年だそうです。僅か人口6万人の町で続けて来られた情熱は凄いです。ジャズ好きな人の憧れの職業でもあるジャズ喫茶のマスターですが、誰でも出来るものではないとつくづく感じました。

 その肝心な音ですが、何とも良くない鳴り方をしていたので、どうしたものかと気になっていましたが、レコードが変わる度にそのバランスが大きく変わるのです。ここまでレコードのバラツキがもろに出る体験は初めてです。その内物凄く素晴らしい音が聞こえて来ましたので安心しました。特にクワイアットケニーとワルツフォーデビーはリアルだったです。後で聞くとオリジナル盤だという事で納得です。


 ベイシーの特徴は生以上の音量と迫力のある音です。鼓膜のデリケートな方は耳から血が出るかも?!。以前から一度はベイシーに訪ねたいと思っていたのが実現して良かったです。


 翌日は雪景色を楽しみました。多いところでは1.5mはあったでしょうか、こんな大雪を見るのは初めてです。真っ白にお化粧した岩手山が雄大で凄くきれいでした。雪に反射する太陽のまぶしさと明るさには心が晴々とします。特に真っ白な雪と空の青さが織り成すコントラストは言葉には出来ません。地元の方に聞きましても、こんなに天気の良い日は珍しいと言ってました。


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