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その9 6月5日の「エンゼルポケットニュース」


 本日のエンゼルポケットニュース
 5月 31日に行われたカイザーサウンドのイベントの結果報告です。

 その前に6月8日PM5:00よりトルクマネージメント講座第3弾を行います。テーマはM-7000Uのトルク管理です。すでにカイザーゲージによる設置ポイントを確立したので、このトルクにより完璧な音作りができると思います。皆様ぜひお集まり願います。

 5月31日は季節はずれの台風で朝から大雨でした。今井君と私で、「この雨で人が来るだろうか」と心配していましたが、最終的には、12人の人が集まっていただきました。

 エンゼルポケットでイベントを行うには、もっともお客さんが満足の出来る、人数ではないかと思います。5月17日のイベントの時は超満杯で最終的には23人お集まりいただいたので、合計すると2回のイベントで35人、その中でカイザーゲージをその場でお買い上げいただいた方が合計18人いました。

 これだけでもいかに、お客様が、この商品の有効性を確認していただいたのか如実にうかがえることができます。今回はM-700Uの完全なセッテイングをしていただき、その場所にテーピングをしました。今後その位置は何があっても変える事はできないと思うほどのいい音で鳴っているので、この場所をエンゼルポケットの聖地と名づけこの店が続く限り動かさない予定です。

 次の日改めて、音楽を聴いてみると、改めてそのすごさが確認できます。朝から音楽を次々と聴き続け、気が付けば12時過ぎ午前中は音楽のため仕事になりませんでした。

 今回のイベントに使用した機材
アンプ FAST T1-X
CDプレーヤー マランツ DV-8300
スピーカー USHER M-700U
電源タップ Rosenkranz ナイアガラJr.

電源ケーブル
CDプレーヤー シンプソン SST-15
アンプ 8Nマリンコ 電源ケーブル
RCAケーブル 8NRCA 三網ケーブル
オーディオラック ムカイオーディオ 御影石ラック

 主なイベント内容は1カイザイ−ゲージによるスピーカーの位置決め

 カイザーウェーブを利用し、0.15カイザー(15.75cm)スピーカーを前に出し、その後0.15カイザー任意の場所から後ろの位置で音を聞ました。

 貝崎さんが任意で置いた場所と、前に置いた場所、後ろに置いた場所では、「どれが一番いい音か」とたずねると、前に置いた場所が一番言いと答えた人が約7割、しかし、貝崎さんは自分では「任意においた場所が一番良く聞こえる。」と言っていました。

 つまりこの3個の場所はベストポジションではないと言う事です。

 その後0.15カイザーの半分、0.075カイザーの前後にスピーカーをセットし聴いてみると、今度は約9割以上の人が前の方が音が良いと手を上げ貝崎さんも同意しました。

 そこでどうも0.075カイザー前の距離の間にベストポジションがありそうだと言う事で、今度は、その0.075カイザーの半分の距離0.0375カイザー(39.375ミリ)を前と後で聴いてみる事に、そうすると今度も0.075カイザーの位置の前の0.0375カイザー動かす位置に置きました。

 次第次第に音が良くなって行くのが実感できます。そこからは、0.01カイザーづつスピーカーを前に動かし、ベストポジションを探していきます。最後のミリ単位以下になった時に計測をやめ、貝崎さんが手でスピーカーをたたきながら調整していきました。

 最終位置は任意に置いた場所から、0.098カイザー(10.29ミリ)手前の場所でした。最後は満場一致のベストポジションで皆さん満足げな様子でした。1cmや1ミリでそんなに音が変わるのかと思う人もいるでしょうが、実は、1cm動かした時よりも、1ミリ動かした方が、音の変化の度合いが高いかったのです。これは今井君に確認しても、同じことを言っていました。

 実はこれと同じことを、トルク管理でも経験しています。たとえば、スピーカーのウーハーを32cN/mで締めた値と、32.5cN/mで締めた値とでは、全く音楽が違って聞こえたりするもです。0.5cN/mの違いは、カイザーゲージでは、0.001カイザー(1.05ミリ)に匹敵するのではないでしょうか。

1. 横の位置でのスピーカー設置方法

 スピーカーは縦の位置での設置がもっとも大事ですが、

 横のポジションは、カイザーゲージで言う赤い谷と青い谷の間

 0.15カイザー(15.75センチ)で0.9カイザー以上離れた位置で行い、

 最後は1.35カイザーのポジションで落ち着きました。

2. スピーカーユニットの方向性の確認

 5月15日はイベントを行う前にスピーカーユニットの前で、何気に指を回してみたり耳を近づけていたりしていました。私は「何をやっているんだろう」と思っていましたが、それはイベントの途中で「スピーカーのユニットの音の出る方向性が下に向かっている」と言い出しました。

 と言う事でこのスピーカーユニットをそれまで付いていた方向と反対向きに取り付けてみましたが、音を聞いていてびっくり、音像が上の方に持ち上がっていき、定位がしっかりして広がり感ある音に変わりました。5月31日は逆にスピーカーの方向を下向きに付け実験しましたが、音の広がらないアンバランスな音になりました。

3. エコスパイクを使ったスピーカー実験

 方向がしっかり定まった後、やはり直置きではと言う事でカイザースパイクを取付けてみました。

 どちらかと言うとこちらの方がオーディオ的で、どのインシュレーターを使って音が違うとか言うのは、今まで何千何万と繰り返されてきたように思います。

 ビシッと位置が確定された後のスパイクはものすごい効果を発揮します。特に低音の分離感が増し、低音がどっしり下に広がり上に向かって中高音が伸びていきます。音像が富士山の形のバランスに聞こえてきます。

4. インシュレーターの実験

 エンゼルポケットではオープン以来、PB-JRをアンプとCDプレーヤーの下に使ってきました。

 今回はPB-DADDYを視聴用に持ってきていただいていたので、早速取替えて聴いてみることにしました。

 しかしその前に、アンプやCDプレーヤーの置いてある場所が良くないと言う事で、まず貝崎さんが、正しい位置に置き直しました。

 すると非常にバランスの良い音に変身、置き方はすべて前後左右がラックの中心にくるような置き方がベストポジションとのことでした。

 その後JRからPB-DADDYに変えて聴いてみる事に、まるで違う音楽、もっとも違いがわかるのは低音ズシンとした音がまるで違う、太くて柔らかく芯のある音とはこういうことを言うのでしょうか。

5. 電源タップ ナイアガラJRを使った実験

 今回1番びっくりしてしてしまったのは、この実験でした。以前3月28日ポケットニュースで電源工事のお話をしましたが、小ブレーカーから直接御影石の電源タップに直結させた時の衝撃的な音は、今でも脳裏に焼きついているのですが、何と今回はその御影石電源BOXから直接ハード機器に電源を取った音と、従来の壁コンセントから「ナイアガラJr.」に電気をとり「ナイアガラJr.」からハードに電源を供給した音の比較をしました。

 普通どう考えても、御影石が勝つと思いますが、結果は完敗でした。今井君もレベルが違う「何でこんな音が出てくるのか」と首を傾げていました。ちなみに次の日、日曜日にPSオーディオのジュースバーと勝負してみましたが、お話にならない。けしてPSオーディオジュースバーが悪いのではなく、「ナイアガラJr.」がすごすぎるのです。

 電源工事の後もジュースバー、ダヴィンチパワー4、セイシンOMS-4や出水電気のカマタ1号、オヤイデX処理タップで比較しても、絶対に御影石BOXの方が勝っていたのに!!

 もう本当に「笑うしかない」と言う状況でした。

 「ナイアガラJr.」でこの音ならば、「ナイアガラ」ってどうなっているのだろうかと思っています。

 この間、評論家の村井さんのお宅にお邪魔した時、「ナイアガラ」が置いてありました。私が「よく50万円もするタップを衝動買いしましたね。」と言うと村井さんが、「広瀬君もその場にいたら絶対に買いたくなる一品だよ」と言われましたが今回のことでその事が良くわかったような気がします。

 貝崎さんの話によると、「ナイアガラのクオリティの80%は維持している」と言う事でした。ちなみに中身を見せていただくと、内部配線の長さは、すべてカイザーゲージの理論から来ている長さに切り接続されている。またすべての方向性を管理しているしているとの事でした。

 貝崎さん独特の言い回しですが、「この電源タップは、オーケストラで言うと指揮者のようなもの。ようするにこの電源タップから電気を供給されると出てくる音が音から音楽に変わる」という事でした。ナイアガラはひょっとすると電源タップとしては世界一かもしれまん。

 今回の感想

 オーディオで一番大切なものはセッテングではないかという事が、はっきり認識できたような気がします。ハード機器、スピーカー、アンプ、CDプレーヤー、レコードプレーヤーを買った時は、ケーブルや、インシュレーターは二の次、まず正しいセッテングをしてから物を買わないと、あとでとんでもない間違いだったと気づく事があるのではないでしょうか。

 このことは雑誌も評論家も、販売店もメーカーもあまり言ってこなかったような気がしています。私自身も深い反省を踏まえて、今後の販売活動に生かしていきたいと思っています。そして、機械はまだ到底人間の耳に追いついていないと言う事が認識できました。それは、今回のカイザーゲージにしても、トルクマネージメントにしても、0.5N/mや0.001カイザーの違いがものすごい音の違いとを感じ取れるからです。

 今回集まっていただいたお客さまも、時間が経てば経つほど、その耳が敏感なっていったような気がします。それはどんどん音が良くなっていった証拠ではないかと思います。人間は(私は特に)退屈な音のときは時間が経つほど眠くなって集中力が切れてしまう事が良くあるからです。

 次回

 しばらく時間をおきますが、カイザーゲージを使ったイベントを7月ごろ行いたいと思います。次回のテーマは5.1chの正しいセッテング方法、最近では機械の方が音を測定して勝手に補正をしているAVアンプ等が出てきていますが、やはりカイザーゲージによる正しいセッテングの音の方が勝るのではないかと思います。その辺をじっくりと解説付で、イベントをおこなっていきたいと思いますので皆さん期待していてください。


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