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音の弾き始めの表情がよく分る
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----- Original Message -----
From: "Y.E"
To: "貝崎 静雄" <info@rosenkranz-jp.com>
Sent:
Tuesday, August 17, 2004 6:38 PM
Subject: ナイアガラJrの感想 |
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貝崎様
大変遅くなってしまいましたが、私なりの拙い感想を書かせていただきます。今日やっとじっくりと聴くことができました。まず、これまで使っていたアコースティック・リヴァイヴの、電源タップ、RTP-6Nに戻して、ベートーベンの3番、エロイカ(イッセルシュテット・ウイーンフィル)から聞き始めました。
これまで余り不満に思っていなかっただけに、「なかなかいいじゃないか、音はまあまあきれいだし、音の厚みもあるし、スケ−ル感もあるし、音楽も伝わってくるし」。
(今までに使用しているローゼンクランツ製品のおかげなのですが)。
1楽章聴き終わったところで、「ナイアガラJr.」に付け替えて、始めから聞き返しました。
「何だこれは、ぜんぜん違う、何だこれは大激変じゃないか」。
「電源換ええただけなのに不思議だあ!」。
アコリヴァも他のメーカーのものと比べても確かに優秀な製品だと思いますが、この差はどうしようもありません。「演奏会場の扉の外から扉の中へ入って1階の真ん中より前の席に座って聴く」ぐらい音が変わってしまいました。アコリヴァの音が扉の外で聴いているように感じてしまったのです。(比較しなければ絶対そのようには思いませんでしたが、)
第一に、フレージングが手に取るように分かります。
ワンフレーズの中で、どの音を強調しどの音を抑えるかが。
アコリヴァでは大きな意味でのピアノからフォルテッシモまでのクレッシェンド、
その逆のディミヌエンドは良く分かりますが、フレージングはかすかにしか分かりません。
(独奏楽器なら比較的分かりやすいですが、オーケストラになると分かりにくい。)
第二に、フレ−ジングがはっきり分かるのに伴って、
音楽の大事な要素のリズム感が良く分かります。
第三に、音の弾き始め、管なら吹き始め、の音で表情を作っているのが良く分かります。
強く、弱く、鋭く、柔らかく、心を込めて、ということが、
第四に、それぞれの楽器の音の質感が今までより更に良く分かります。
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、木管、金管、打楽器、と、
そしてそれぞれの楽器がハーモニーしたときの音が本当に素晴らしい。
「とても音楽的表現力が素晴らしく良くなった」と、
一言では済まされない変化だったので細かく書いてしまいました。
もうひとつ、まず美しい音、美しいハーモニーが必要なブルックナーのシンフォニーから、
ブルックナーの7番(ヨッフム指揮、バイエルンラジオ放送オケ)を聴きました。
本当に美しい音、美しい響きで鳴っています。
そしてフレーズが天空へ昇っていきます。
高域が、低域が、1オクターブずつ広がっているのが分かります。
延び延びと、また堂々とハーモニーが響き渡っていきます。
私の装置には、値段的にアンバランスな高価格のナイアガラJr.でしたが、思いもよらない素晴らしい変化に、感激しております。今まで、サブウーファーが欲しいとか、サラウンドにしたいとか思っておりましたが、どうやらその必要も無くなった(当分は)ように思います。私が、こう鳴って欲しいという音が出てしまったかな?
本当に素晴らしい電源タップを買うことができたこと、感謝いたします。
有難うございました。
Y.E |
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