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”瀬兵音鏡”作者/吉永誠氏のマエストロを聴いた感想
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----- Original Message -----
From: M.Y
To: <info@rosenkranz-jp.com>
Sent: Thursday, February 05, 2009 6:33 PM
Subject: 吉永です
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お疲れ様です。あの日に聴いたマエストロの感動が日増しに強くなってます。私の感性に深く深く問いかける”一期一会”の演奏でございました。
世の中には様々なオーディオが存在しておりますが、私の人生の中であそこまで潔い音楽を聴いた事がございませんでした。
もしオーディオに官と民があるならば間違いなくカイザーさんのマエストロは官の世界と思います。神様に捧げるオーディオです。焼物に例えるならば、最盛期の鍋島焼献上手と同じ臭いがしていると、私は断言できます。
そう考えますと、現在の料理人が昔の献上手に料理を盛り付け出来ない理由と同じく、精神的に同じ力量の音楽作品でなかったら、マエストロが鳴らさない理由も明確ですし、私利私欲にさらされた現代人に、武士道が宿ったカイザーさんのシステムに同調が出来ないのは当たり前です。
それで良いのかもしれません。マエストロは完全に所有者を選びますね、金持ちの道楽では無理です。しかしながら１番に驚くのはマエストロは完全に受け身なのですから凄すぎます。
一点の迷いがないのですから、ここにカイザーさんが言われた「お前の音鏡と同じなんだよ」の意味がわかりました。黒子に徹し、アーティストを悪戯に美化しない有りのままのカイザーさんの哲学を改めて知った一日でした。
本当にカイザーさんと出会えて良かったと心から思います。いつか私も、マエストロのような表現を焼物で出来るようになった時に、マエストロのような芸術的作品を所有できる資格を得るのではないかと、毎日を頑張って生きてみます。
いつもいつも感動をありがとうございます。無欲でありながら自身を鍛えるのがいかに難しいのか、大切なのか、オーディオで伝えるカイザーさんは私の目標です。住む世界は違いますが、これからもご指導をよろしくお願います。
吉永誠
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