トールボーイタイプスピーカーの問題点を徹底的に洗い出して設計しましたから、本当に素晴らしいスピーカーに仕上がりました。
特に目指したのは、エネルギーが前面に出てくるアルテックのA7のようなスカッとした抜けの良いご機嫌なサウンドと、ボーカルにうっとりと聴き惚れるような質感の高さの両立を狙いました。
平面バッフル、フロントホーン、バスレフ、バックロードホーンのどれでもない、全く新しい構造のエンクロージャーです。
付帯音の完全除去を最大のテーマに掲げました。
従って、その形状と構造は独創的で過去に例を見ません。
パワーアンプの放熱フィンのように振動放出フィンを持っています。
バッフルと背板は18ミリ厚のシナ共芯合板を使っていますが、側板は二重張り合わせの倍にしてあります。その目的は太鼓の原理と同じように前後の波動エネルギーを強くする為です。
商材の為の商材に落ちぶれたハイエンド
どこのメーカーもバッフルが振動しないようにとの考えからバッフルを一番厚くしてあります。一見理にかなっているようですが実は音が一番死んでしまいます。要するに鳴り難くなるので、ぶっといケーブルとハイパワーアンプを必要とするのです。その路線で音作りを進めて行くと次のようになります。ハイパワーアンプは増幅素子を並列と直列を繰り返して結線するので、パーツの特性の狂いと回路に時間的ずれを招きタイミングが揃わなくなります。音楽に於いてタイミングがずれるという事は音楽の体を成さなくなりそれは致命傷であります。
スピーカーに於いては更にワイドレンジ化する為にネットワーク回路を組まなければなりません。それもまた、位相が狂うパーツですからタイミングは益々おかしくなります。
大きい音こそすれ、うそ臭い音。高音も低音も凄い音はするけれど生の楽器とは程遠い音のオンパレードとなるのです。化学調味料と防腐剤が入った料理のような音です。
音を意識したグレードアップは一番大切であるはずの音楽を見失い、バブルがはじけるように最後に手にするものは空しさだけという事になります。
音は良くなったようだけど音楽を聴いていて一つも楽しくないという事に気づくのです。挙句の果てに全てを捨てて50年前のヴィンテージへ鞍替えするのです。音楽の好きな人ほどそうします。
私の外国の友より貰った素晴らしい言葉を紹介します
A good system will give you time to think, to plan and to strategize in life.The worst system is one that makes you think about the sound.
良いシステムは自らに考える時間をあたえ、人生を計画的、戦略的に過ごすことを実現させてくれます。最悪のシステムは音のことを考えさせてしまうシステムです。
Magic1の実力をご体験下さい
Magic1はこんな多くの事例を見て来ているが故に出した結論のスピーカーです。Magic1は音楽ファンに向けたカイザーサウンドの心からのメッセージです。
Magic1をカイザーサウンド東京試聴室へ是非聴きにいらして下さい。
世界一音楽性の高いスピーカーだと豪語するその音を、あなたご自信の耳とハートでご体験下さい。