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マランツPA-01モディファイ実験記
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マランツPA-01モディファイ実験中・・・その4
マランツPA-01モディファイ実験中・・・その4
アートクルーでの試聴会に向かう道中、下関の壇ノ浦サービースエリアで名物のふぐ茶漬けを軽く食べ少し休憩を取りました。
関門海峡大橋
12月1日博多のアートクルーでナイアガラの試聴会をしました。今回で2度目ですので、見憶えのあるお顔が2〜3ありました。中には楽しみにしていたのだけれど仕事の都合来れないので、聞いておいて欲しいといってメールをよこされている方もありました。有り難い事です。
スピーカーは前回と同じJBLの3500、CDプレーヤーはCECの51Z、アンプは今回のもう一つの目玉でもありますマランツのPA-01、ACケーブルとスピーカーケーブルはSAラボのハイエンドホース、ピンケーブルはローゼンクランツのPin-4EX(Perfect)、インシュレーターはスピーカーにPB-BIG(前1点後ろ2点の3点支持)、CDとアンプにPB-DADDY(どちらも前2点受け)という布陣です。
カエデの玉石ベースにセット
お伺いした時から既に、JBLがなんともいえない私好みのいい音で鳴っていましたのは、さすがアートクルーです。準備をしていく中で予めJBLの下にはDADDYを用意してレーザーセッターで調整してくれていたのですが、デモの途中でローゼンクランツの最高級グレードのケーブル4EXシリーズとナイアガラで鳴らしたときにどうしてもBIGで聴いて欲しい気持ちがありましたものですから、最初から入れ替えることにしました。
なぜならば前回のデモの時そうでしたし、尚のこと今回はアンプもA-30IN(ローゼンクランツの真空管アンプ)を使いませんので、音が前回より落ちたのではお客さんにとっても冴えないでしょうし、私自身面白くありません。そんな事でもう一度レーザーセッターでセッティングし直しです。
アンプについては二日間の突貫工事で仕上げたPA-01のモディファイモデルと共に、中身の違いを見比べていただく為に2台ともボンネットは外したままにしております。
ナイアガラの説明をしている所です
予定の14時を2〜3分過ぎて、ほぼ定刻に試聴会の始まりです。このところ三橋美智也でずっと音の確認をとって来ていますので、皆さんにも同じ体験をしていただきたかったのと、また年齢に関係なく日本語という共通の理解を持ち合う事のできるソフトとして選ばせていただきました。これならどなたにも、感情のわずかな変化をも感じ取っていただけます。
最初に「りんご村から」を聴いていただきました。
“おぼえ〜ているか〜い、故郷のむ〜ら〜を”
どなたの顔もわずかに目元がゆるんでいるのが分かります。心を解きほぐす薬が入っているかのようです。そんな雰囲気の中で始まったわけです。
どのような順番で聴いていただいたか正確には思い出せませんが、ACケーブルをローゼンクランツに替えると押し出しのエネルギーが強い為に少し詰まったような鳴り方になってしまいました。明らかに皆さんの表情が曇ったのが分かりましたので、ここでどのような理屈でこうした症状になるのか、またケーブルの中で何が起こっているのかを色々な比喩をあげ説明させていただきました。
次にスピーカーケーブルをローゼンクランツに替えると、ヴォーカルが中心に出て来るようになった分、高域が物足りないという感想が出てきました。「そうなんです!」「敢えて、そのような設計をしているのです!」。といいながら、音楽情報を元気で粗削りなままスピーカーの所まで持って行き、直前で今まで埋もれて表に出なかった繊細な高域の情報を”これ”によって引き出すのですと、スピーカーアタッチメントを取り出し、その詳しい説明と同時に音を聴いていただきました。
スピーカーアタッチメントを使ったバイワイヤリング結線
何でこんな面倒な事をするのかという事も丁寧に説明させていただきました。私にはほんのわずかな「位相ズレ」も気になって仕方ないのでこんな物まで開発してしまったのだと、その理屈は屋内配線に使われているVAケーブルの理屈と同じです。ちなみに1メートル何万円という最高級スピーカーケーブルで、壁の中を引き回したら位相ズレを起こして聴けた音ではなくなります。1メートル100円程度のVAケーブルで基本の所は充分なのです、いや充分というよりむしろそれでなくてはならないのです。
熱を持たず、火災の心配のない=「健康な電気」を伝送する事が先ず1番なのです。細かな事は後でどうにでもなります。それが証拠にその単線の大作りなVAケーブの後に直列に、高性能なACケーブルを使う事においては誰も異論を挟まなくなりましたよね。そうなんです、情報量は欠落しているのではなく内包されているだけなのです、ですから先端に高性能にブレンドしたケーブルを繋いでやると、芽が出てきれいな花が咲くのです。それをローゼンクランツはわずか数センチのケーブルで実現してしまったのです。
厳密には長さ52.5mm、これが「
波動の正体
」です。ですからこの整数倍の長さでケーブルを切り売りで買って頂いたらいい音になります。その2倍が105、3倍が157.5になります。このように音は全て波によって出来ています。これらの位相が揃うとどんな瞬間の音も逃しません。瞬間を捕まえていさえすれば自然と高域の倍音は出てくるのです。
それが出来ずおいて倍音を出したい為に別の信号を足して混ぜて、一見それが出ているように感じさせる方法のものがありますが、高度に追い込んだシステムではそのにじみが見えてしまいます。消臭といってその臭いより強い別の臭いを出して、消えたと錯覚させるのと似ていますね。本来のものは臭いの元を絶って無臭でなければなりません。
詰まったり、潰れたりした音は聴き疲れを起こします。いずれにしてもケーブルの中で何が起こっているのか見えないだけに大変難しいのですが、理屈が分かってしまえば何てことはありません。
ケーブル関係の最後には、今回の目玉である電源タップの「ナイアガラ」の試聴です。その前に皆さんに実物を回していていただき、実際に手に持ってそれが半端な作りではないという事を体感してもらいました。「ウワー」とか、「ホーッ」とか、どよめきが起こっています。
今回のイベントの主役のナイアガラ
”おぼえ〜て〜♪い〜るか〜い♪、故郷〜の〜む〜ら〜を♪”出だしから気持ち良く、生のミッチーが歌っているように声に艶や暖かさを感じます。逢ったこともないのにその人柄まで分かるような気になってくるから不思議です。いい音を聴いた時の皆さんの顔はいつもの事ですが見ていて大変気持ちがいいです。
更にこの後は、モディファイアンプの試聴です。「さー!」「今度はどんな音になるのでしょう?」。結線を終え同じ曲を鳴らします・・・、はたして今日何回目になるでしょう。それでもドンドン良くなっていくものですから、皆さんの「耳」も「ハート」も研ぎ澄まされ、わずかの違いも感じ取ってしまいます。更にストレスが取れ、抜けの良くなった音は何でもない自然な感じの方向へと行きます。まるで私たちが「空気を吸って、生きている」ということを忘れているかのような・・・。
モディファイを終えたPA-01
トランスのベースに使用したMB-18
私がモディファイしたこのアンプの音には皆さん本当に驚いたようです。普段からローゼンクランツではお客さんの持ち物(コンポーネント)については問題としていません。どの製品が音が良いか悪いかという事をいっていたらきりがありません。そうした事より現在手持ちの機器の能力を最大限引き出してやるにはどうしたらいいのかに知恵を絞っています。
説明に熱が入っている私
そんな考え方で普段から地道な研究をしているわけです。その沢山のノウハウの中から今日は「電気と振動の時間軸」と「エネルギーの方向性」ということの説明を、人体の構造を例えて説明させていただきました。
ここで私の前頭葉がヒラメキました!!皆さんに理解していただくのに一番いいのは目の前で実演して体験していただく事です・・・それに勝るものはありません。私はとっさに山本社長に「アートクルーさんのアンプをモディファイさせて頂いて宜しいでしょうか?」と半ば強引に事後稟議のような形で許可を得ました。気持ち良く「O.Kです」の声。
こうなりゃこっちのものです・・・。
「皆さん!それではアンプの周りに集まってください」。
「これから実際に目の前で改造するところをお見せいたしますから・・・」。
オリジナルとモディファイモデルとの音の違いをまざまざと見せつけられたわけですから、そのからくりはオーディオマニアなら確認せずにはおけないでしょう。
モデファイの秘密を知ろうと話に熱心に聞き入るマニアたち
WBTのスピーカーターミナルとスイス製のACインレットを持ってきていませんので、その部分の違いはありますが、それでも85%くらいの音は出ますから楽しみにしていてくださいと、いいながら作業を進めていきます。先ず最初に電源トランスにインシュレーターのマイクロベースMB-18をカイザーのモディファイ済みのアンプから外し移し変えます。勿論ネジは「トラスのクロメート」です、赤マジックの方向をしっかり確認し、慎重にネジを締めてこれでO.Kです。
すぐ隣にいた男前の若い方に即席の助手になってもらい、基盤から外したケーブルを理想の状態に撚り直すのを、私が先ず手本を見せ、その次からは彼に手渡して、撚り過ぎているのを程よく戻してもらいます。その前にケーブルの方向性の確認を私がするのですが、その方法を披露しながら15〜16本を30分ほどでやり終え基盤に付け替えて完了です。この時にソケットの所に印しを付けてからやりましたので、どの部分が逆相になっていたのか一目でわかります。
トランスにマイクロベースを設置中
現場で即席のモディファイしたアンプの音を実際に聴いていただくのですが、果たして何人の方がこれから出て来る音を想像出来たでしょう。まるで手品のようですが、やった事といえばケーブルの撚り方を変え、その方向性を差し替え可能な部分だけ揃えた事と、電源トランスにインシュレーターをかましてそれを取り付けるネジを替えただけです。それだけの事で、本当に先ほど体験したような音に変身するのかまだ皆さんの顔は半信半疑のようです。
つづいて、おもむろに「りんご村から」をかけます・・・。人から注目を浴びる事の適度な緊張を感じながら聴く音は、まるで別物のアンプであるかのように見事な音に変身しています。随分前からローゼンクランツでは「電気の時間軸」と「振動の時間軸」を揃えることが何より大切である。と口を酸っぱくして唱えてきた事がこの事なのですよ、というと皆さんキツネにつままれたような顔をして「コックリ」とうなずき、納得いかないけど認めたという感じみたいでした。何度も繰り返し色々な事を体験いただかないと身体と頭がついていかないと思います。
全てのデモンストレーションはこうして終えたわけですが、皆さん自分も一緒に実験に「参加したしたんだ」という、楽しさを満喫したその顔はまるで子供の様でありました。そして最後に即席の助手を務めてくれた男前の彼はもうその音のとりこになったようで、モディファイ料はいくらになるんですかと尋ねてきました。さ〜て・・・一体いくらになるのでしょうか?
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